〇配信が続いている新聞スクラップ「ジョン万次郎物語」
私は人間牧場で開いている私塾「年輪塾」の塾長をしています。塾長といっても他の塾生に比べると、学歴もなく知識も軽薄で、強いて上げれば年齢が他の塾生よりほんの少し?上であることと、人間牧場を自費で造って持っていることくらいで、胸を張るようなことは一つもないのです。そればかりか現代人が武器として使っている、デジタルに関しては比較のしようがないほど劣っているのです。
時代の変化が早いと思うのは、今から31年前の昭和56年に21世紀えひめニューフロンティアグループというボランティア集団を立ち上げ、21年前の平成3年にフロンティア塾を開始した頃は、パソコンは出回り始めてはいたものの、デジタルの代名詞のようなパソコンも携帯電話も殆ど普及していませんでした。
ところが6年前に年輪塾を立ち上げた時には既にパソコンも携帯電話も広く普及していて、年輪塾の情報手段としてなくてはならないものになっていたのです。フロンティア塾のメンバーは殆どアナログ人間でしたが、年輪塾のメンバーは殆どがデジタル人間で、特に清水塾頭が開設してくれた年輪塾ネットというメーリングリストを利用して、様々な情報がタイムリーに届くだけでなく、メンバーどうしがメーリングリストを使って、近況のやり取りを行なっているのです。アナログ人間を自認する私も、書斎の上に置いたパソコンをまるで三度の食事と同じように毎日開いて、時には誤字脱字を交えながら、楽しみに情報交換しているのですから驚きです。
12月15日に開いた年輪塾の相前後、ジョン万次郎学習の担当者である愛南町に住む脇田さんから、足繁くメール便に添付した新聞スクラップが届いています。その数はも№.20にも及んでいます。二宮尊徳翁夜話では清水塾頭から一週間おきに、233話届いたことを思うと、№.20など驚くべき数ではありませんが、それでもよく続くものだと感心しながら、毎回届くのを楽しみに拝読しているのです。
脇田さんは旧内海村の職員で、合併後は愛南町の職員として活躍していますが、旧内海村職員時代にえひめ地域政策研究センターへ出向してまちづくりの勉強をしていたご縁があって、年輪塾のメンバーに名を連ねていますが、デジタル万能青年の活躍に、私も目を見張っているところです。
人は誰でも若い頃荒削りな部分があって、それは若さの勲章のようなものなのです。夜空に輝く目に見える星はおおよそ三千といわれていますが、月も太陽も星の一種ながら、月と太陽だけには何故か星という名前がついていないのです。星はよく鉛筆で一筆書きをしましたが、星には5つの角があり、月も上弦・下弦の月は二つの角がありますが、満月ともなると丸くなり、太陽の光を受けて夜空に輝くのです。
私も荒削りながら若い頃のような角が幾分取れて、丸くなったような気がするのですが、塾長や塾頭等上に立って引っ張るべきリーダーは、やはり太陽のように丸くなって、しかも自ら輝いてメンバーを照らしたり道しるべとならなければならないようです。塾生は星、塾長や塾頭は太陽のような存在であれば、年輪塾も発展することでしょう。そのためには私は塾生の何倍も、もっともっと摂生と学びを怠らないようにしなければならないようです。
「メールにて ジョン万次郎 記事届く 一芸秀で 自立納得」
「お日様の ようなまん丸 人目指す 中々なれる だけど頑張る」
「角がある 若さ勲章 俺などは 角さえなくて 引っかからずに」
「デジタルを 使いこなせる 人目指す 中々なれぬ だけど頑張る」