〇1万時間の法則
私は若い頃ある頂点を極めた人から、「1万時間の法則」という言葉を聞きました。最初はその意味が何のことか分かりませんでしたが、人は誰でも1日に3時間自分の思うことに没頭して修行をすれば、一人前の人間になれるというのです。1日に3時間を1年365日で乗すると3時間×365日=1095時間、これを10年続けると約1万時間なのです。
私の少年時代を振り返れば、何かにつけ長続きせず飽き易い性格は生まれつきで、治らないと思っていましたが、その話を聞いてから、私にでも1日3時間くらいならできるかも知れないと思うようになりました。「1日3時間コツコツ積み重ねる」をモットーにし始めたことの最たるものは、自分が発想して整備に関わったシーサイド公園の人工砂浜清掃でした。「赤字になったらどうするのか!」「黒いボールペンで書きます」と、議会で答弁した武勇伝もあって、後に引けない不退転の決意もあって、早朝1日3時間の人工砂浜やミニ水族館水槽掃除は、その後12年間続きましたが、今にして思えば私にとって「1万時間の法則」は一人前になり得たかどうかは別にして、大きな収穫だったようです。
私は人に比べるとそんなに劣ってはいないけど、そんなに秀でた人間でもなく、いわゆる普通の人間なのです。ゆえに何もしなかったら普通の人間として普通の人生を終るのです。でも私は「1万時間の法則」をコツコツとやれば成果が出て、人がどう思おうとやる前の自分とは違った、少しばかり輝ける人生を送れているのですから、特に若い人に「1万時間の法則」の大切さを、「凡事徹底」として教えてあげたいと思うのです。
その一つに「毎日ハガキを3枚書く」ことや、「毎日2本のブログを書く」という私の実践も含まれています。広島向島に住む半田さんから教わった、毎日3枚のハガキ書きはもう27年になるし、娘婿に勧められて始めた、毎日2本のブログ書きも8年目に入りました。私は算数が不得意ですが、机の横に置いている電卓を時々叩いてみると、ハガキもブログもこれは「1万時間の法則」にまるでピッタリで、私の人生の証明書のようになっているのです。
とりあえず1日3時間、とりあえず1ヶ月、とりあえず1年と気楽な気持ちで始め、それを続けていれば習慣化し、あっという間に10年間で1万時間が達成され、自分の人生を豊かなもとなるのです。これほど充実した日々を過ごしている私ですが、最近気力と体力のズレが生じていることに気がつき始めました。何でもない道端の石ころにけつまづいて転げたり、踏み台でバランスを崩したりするようになりました。何とか現状を維持するだけでなく体力をアップできないかと考え、とりあえず1日1万歩を目標に裏山道を歩き始めました。これもこれから「1万時間の法則」まで続けようと思っています。
私の携帯電話についている万歩計が歩数履歴を記録できるので、この1年ほぼ毎日、私の歩いた歩数は、昨日も今日も1万歩を刻んでいるようです。時々携帯電話を忘れて、正確に記録できないこともありますが、これもご愛嬌でしょう。
「なるほどと 一万時間の 法則を 考えながら 今日もそれぞれ」
「一万歩 効果覿面 体力が 少し回復 してきたようだ」
「さあ今日も 歩け歩けと 言い聞かせ いい汗書いて 食事も美味い」
「歩くのが 楽しくなりて 浮き浮きと 今日も元気に 一万歩強」