人間牧場

〇街中の人間牧場移動塾

 3ヶ月だと思って始めた愛媛新聞カルチャースクールも、3ヶ月、6ヶ月9ヶ月と続き、請われるままに来年3月まで一年間続けることが決まりました。昨日は9ヶ月目の、今年最後になる「街中の人間牧場移動塾」講義日なので出かけました。話したいことは山ほどあるし、教材としている「夕日徒然草」や「昇る夕日でまちづくり」「今やれる青春」などの自著本も、読み解きながら話さなければならないのですが、昨日はとりあえず急な思いつきで、私の書斎壁に吊り下げられている「日めくりカレンダー」に書かれている、歴史上名高い人の名言を、約1ヶ月間拾い読みしてパソコンで資料を作りました。

昨日の資料

 作った資料を人数分プリントアウトし、「日めくりカレンダー」と共に木になるカバンに入れ、友人から貰ったキウイを20個ばかりビニール袋に入れて、寒風の吹き始めた国道378号・国道56号を走りました。自宅から愛媛新聞社まではメーターだと24キロありましたが、昨日は朝のラッシュも終った時間なので、30分で到着しました。
 仕事の都合で参加できなかった3人を除いて、昨日の受講生は3人でしたが、はるばるこの寒空の中を宇和島市から駆けつけてくれた脇谷のことを思うと、例え少人数でも手を抜くことは出来ず、思いを込めて話させてもらいました。

 私は出張で家を空ける日以外殆ど毎日、書斎の壁に掛けている日めくりカレンダーを一枚破り取り、その日の日付けに書いている旧暦や今日の言葉を、読みながら考えるようにしていて、時にはその言葉をヒントに感じたことを、思いつくままブログに書いているのです。中には歴史上に生きた人の言葉ゆえ、難解なものも沢山ありますが、私なりに咀嚼して使っているのです。
 昨日の講話で少し長めの時間を割いたのは「21、厳しさを正しく課すのは自分自身から始まる」(スタール夫人)という言葉でした。
 何年か前、印刷会社の社員研修に招かれました。社長さんが「時間に遅れてくる社員がいる」、「社員が順番でやっているトイレの掃除が行き届かない」と自分の会社の現状を嘆いていました。

 私は早速社長さんに「、明日から社長といえども他の社員の誰よりも早く出社し、毎日トイレの掃除をしてはどうか」と提案しました。社長さんは多少いぶかりましたが、それから半年が瞬く間に過ぎました。所用でその会社を訪ねると、時間に遅れる人もなくなり、トイレはピカピカになっていました。そればかりか会社の成績もグングン伸びて、社長は大喜びでした。その発想の源となったのは、徳島県庁の招きで出かけた講演会で、二次会に連れて行ってもらった、呑み屋のママさんとの出会いでした。トイレが汚い、あいさつが出来ない、店の照明が暗い、花が殆ど造花であることを手直しすれば、お店はお客さんが集まると私が話した言葉を実践したところ、店が繁盛するようになった実話も紹介しながら、上に立つ人の心構えを話しましたが、昨日のテーマ「残された日めくりカレンダーからの学び」は、今年も残された日々が少ないこの時期だけに、タイムリーであったように思うのです。

  「残された 日めくりめくり 今日言葉 抜き書き資料 作りて望む」

  「九回も 話したけれど 話すこと まだまだありて 残り三回」

  「三人を 相手に話す 講座だが 手抜きをせずに 思いを込めて」

  「いただいた ゴールドキウイ お裾分け みんな喜び 分け持ち帰る」

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