○テレビ見たと写真が届く
世の中には私以上に筆まめ、小まめな人がいるもので、私の元へは連日沢山の封書やハガキが全国各地から、郵便局の配達員も驚くほど届いています。その都度鋏で封書の封を切り、中から取り出した書類や手紙を読んだり、ハガキの返信を書くのですが、余りにも多いため、締め切りが近い急ぎの原稿に夢中になっている時などは、机の上にドサッと置かれたまま2~3日診る暇もないことがあるのです。ましてや2~3日出張で家を空けていると、パソコンのメールを開くのが怖いくらいメールも沢山届き、手紙類とともにその処理に半日ついやする時だってあるのです。
昨日千葉県習志野市に住む親友市原実さんから、沢山のコピー資料が届きました。市原さんは長崎の大学の先生だった頃、長崎県へ講演に出かけた折知り合い、その後「観光カリスマ百選」をテーマにした自著本を執筆したり、地域づくりの全国大会でわが人間牧場へ見えられるなど、深い関係の方なのです。市原さんは筆まめコピーまめで、いつも沢山の資料に添えて私信を書いて送ってくれるのですが、達筆な崩し字は浅学な私には少々難解といったところです。でも最近はその達筆にも馴れて、送られてきた資料を丹念に読み返しているのです。
今回の資料の中には先日、小野晋也さんから送られていた新政の森という雑誌に載った、私に関する記事もありました。余白に「元代議士の小野晋也さんとお会いになったのですね。私は彼が松下政経塾の一期生の時会いました。応援をお願いします」と書かれていました。
また同封された資料に混じって、「2012年6月20日テレビ放映拝見しました」と3枚のテレビに映し出された映像を、デジカメで撮った写真がコピー用紙に貼って送られてきたのです。いやはや小まめ筆まめです。資料の中には、長崎に赴任中にうず潮というコラム記事を50回にわたって執筆されたものもあって、興味深く読ませていただきました。
世の中には一目置く人が何人かいます。市原さんはその1人で、ひょっとしたら情報マニアかも知れません。この小まめな情報収集がいかにも学者らしく、また全国を歩いて収集する姿はいかにも学者らしくないのです。見習いたいことが半分、見習いたくないことが半分だと、資料を整理することが下手な私は、いつも市原さんから送られてくる資料を見ながら思うのです。
今日は市原さんに返信便りを書こうと思っていますが、返信しなければならない人が滞っていて、とても1日3枚のハガキの範疇では収まらない雰囲気です。でも市原さんだけには早く書かなければと、順番差し替えを思って朝を向かえ、一枚のハガキを書き終えました。
「世の中にゃ 小まめ筆まめ いるもので 資料コピーが どっさり届く」
「なりたいが なりたくないと 半々で 思う私は 中途半端だ」
「テレビ見た 便りをくれる 人いるが 写真に撮って 送る人いる」
「長崎を 枕詞に コラム記事 四本も書く 凄い洞察」