人間牧場

○妻と二人でコロッケ作り

 妻「お父さん今日は何が食べたい」、私「ウーン、コロッケ」と思わず口に出しました。「ウーン、コロッケか、じゃあ倉庫からジャガイモの大きいのとタマネギを持って来て」と頼まれ、言うがままジャガイモとタマネギを台所に運びました。妻は毎週月曜日と金曜日は、12時から16時30分まで休み、その分16時30分から19時まで仕事するという変則的な勤務を近所の歯科医院でやっています。ゆえにこの時間は休息時間なのですが、休むことなく家の細々や凝った料理などに挑戦しているのです。

 「お父さん、少しだけ手伝ってくれない」と昨日の午後3時頃妻に頼まれて、コロッケ作りのお手伝いをさせられました。タマネギとひき肉を炒め、茹でたジャガイモをすり潰したものを混ぜ合わせ、俵状に丸めたら小麦の粉をつけ、溶き卵をくぐらせてパン粉をつけて形を整えるのです。私の仕事は溶き卵をくぐらせてパン粉をつけ形を整えるだけの最終工程ですが、これが意外と難しく不器用な私は難儀をしてしまいました。「お父さん上手じゃない」と誉められたので悦に入って、「揚げるのも手伝おうか」と積極的になりました。

 わが家では揚げ物は油煙が出て室内が汚れるので、外の調理場を使います。フライパンに油を入れて火をつけ、温度が上がったところでコロッケを1回に10個ばかり入れ、狐色になると裏返しをして揚げました。誰にだって出来る単純作業ながら、私にとって生まれて始めての作業なので少し緊張しましたが、70個近くを一気に揚げました。少し遅めの昼食を終えたばかりだったので、味見をすることもなく終えましたが、コロッケは同居息子家族の所にもお裾分けされ、残りは妻がテキパキと冷凍保存用のビニールに小分けして冷凍保存しました。

 夕食は私のリクエストどおり、コロッケと野菜のかき揚げ天ぷらでした。親類から届いた分厚くて大きな太刀魚の刺身も並び、猛暑で食欲減退のこの時期ながら、美味しくいただきました。私は自慢ではありませんが、親類から届く魚の下ごしらえ以外は、殆んどといっていいくらい料理を手伝いません。自分の食べた後の食器を流し台に持っていく程度の駄目亭主ですが、妻は私の揚げ物の腕前を盛んに誉めて引き込もうとしていますが、その手には乗るものかと、いたって平静さを装いました。

 今日で7月も終わり、明日から早くも8月です。時の流れの早さを感じながら、今日という日も昨日と同じように休むことなく時を刻んでいます。明日のために今日を生きようと、少しだけ前向きに生きようとしていますが、老いは確実に進んで体力も気力も、知力さえも右肩下がりになろうとしています。
 昨日食べたコロッケは私の体力をほんのちょっぴり増進させ、朝の散歩と蒲団ストレッチでこれまた体力をほんのちょっぴり維持できました。また読書やブログ書きでほんのちょっぴり知力も維持できたようです。ほんのちょっぴりの積み重ねが総合力や人間力になって行くことを信じています。

  「コロッケを 作る手伝い したからか 飛び切り美味しい 味を楽しむ」

  「そういえば 家事の手伝い せず終い これも人生 亭主関白」

  「少しだけ 気をつけ生きる それだけで 随分違う 体力の保持」

  「さあ今日も 明日のために 少しだけ 気配り生きる 明日楽しみ」

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