○カブト虫の養殖に成功か?
昨日は人間牧場で小雨の中、草刈機で草を刈ったり、チェンソーで集材した間伐材を薪用に小切りしたりと、いわゆる山仕事を精力的にやりました。昨日は蒸し暑く私的には、この夏一番の暑さだったようで、作業が進むにつれてズボンの上に、雨合羽のズボンを履いていたこともあって大汗をかき、すっかり濡れ鼠のような惨めな格好になっていました。作業の途中でやって来た二人のお客さんには汗臭くて、さぞや不快な気持ちにさせたのだろうと、深く反省をしているのです。
チェンソーを使って薪用に間伐材を小切りしていて、何げなく見ると横の苗床に被せている防虫ネットの隅で、何やら黒いものがうごめいている姿が目に留まりました。これは苗床に産んでいるカブト虫の幼虫が成虫になって逃げ出さないよう、捕獲することを目的にして張った、いわばカブト虫の養殖実験装置なのです。
この苗床には近くの道路沿いに落ちていた落ち葉を毎年のように軽四トラックに2台拾い集め、脚と全身で踏み込んでその上に米糠や油粕、オガクズなどを加えて腐葉土を作っているのです。ベニヤ板で囲っただけの簡単な装置ですが、種芋から生えるはずのツルの伸びが今一だし、種芋をネズミにかじられる被害に遭ったため、この春は種芋を植えることを断念し、毎年苗床の腐葉土でカブト虫のものと思われる幼虫を見つけていて、それを育てようと方向転換したのです。
よく見ると産まれだちの真っ黒なカブト虫は四匹いました。作業が終って帰り支度をするため水平線の家に引き返して、菓子の空き箱を持って苗床まで行きました。防虫ネットを少し開けてカブト虫を四匹捕獲しましたが、4匹とも元気過ぎて手にまとわりつき、逃げ出さないよう箱に入れるのにも一苦労でした。
わが家にはやんちゃ盛りの孫は2人います。また松山には虫大好き人間の孫が2人います。とりあえず一匹ずつ分けてやろうと自宅へ持ち帰りましたが、まあそれから大騒動です。昨年の秋倉庫にしまっていたカブト虫専用の容器を取り出して土を入れ、その中に小枝などを差し込んで一応カブト虫の住処を作ってやりました。孫たち二人は大喜びで、手にまとわりついて動き回るカブト虫をものともせず、壊れるのではないかと思うほどいじくっていました。やはり男の子だとその様子を感心しながら見ていました。
夕食の時間になっても孫たちはその場所から離れようとしないので、ダイニング外のウッドデッキにカブト虫の入った容器を置き、中からガラス窓越しにカブト虫の動く姿が見れるようにしてやりましたが、二人の孫たちは寝る直前まで窓越しにカブト虫のことが気になるのか、餌としてやったパイナップル片に抱きついて蜜を吸っている様子をマジマジトと見ていました。
私はこれまで、苗床の腐葉土に産み落とされた卵から孵った幼虫を拾い集めて、腐葉土の入ったポリ容器で養殖を試みてきましたが、すべて管理不行き届きで失敗してしまいました。結局養殖とはいいながら自然に任せて何もせず防虫ネットを張っただけなのに、今年はカブト虫をかなり多く捕獲できそうです。
孫たちに1人1匹ずつと思って捕らえましたが、今年は虫の大好きな外孫にも鱈腹譲ってやろうと思っています。防虫ネットがカブト虫によって破られないよう祈るばかりです。
「苗床の 腐葉土生まれ カブト虫 念願養殖 やっと日の目を」
「孫たちは やはり男だ カブト虫 貰って気勢 上げつつさわる」
「カブト虫 立派な角を 動かして 俺は王様 言わんばかりに」
「田舎ゆえ 金で買わない オモチャあり だから田舎は 楽しいはずだ」