〇行かないと来てもらえないことは当たり前
この一ヶ月間は毎週のようにシンポジウムや研修会、講演会が持たれ、その都度パネラーやファシリテーター、講師等の役目をもらい、その都度それらの役割に沿って役目を果たしてきましたが、それなりに充実はしていたと振り返るものの、いつも私の傍で私の顔色をうかがいながら暮らしている妻から見ると、少しお疲れモードのようだと注意を受けました。自分では気付かない自分の体調を予兆する洞察力は、さすが結婚生活40年を超えた連れ添いだと納得しながら、体調維持のために工夫して作ってくれる食事を食べたり、寸暇を惜しんで散歩や体操を心がけていますが、この数年、毎年年末から年始にかけて風邪やぎっくり腰で体調を崩すパターンが多いため、気をつけなければなるまいと、自分自身に言い聞かせている今日この頃です。
さてさてそうこういいながら私の元には、毎週のように研修会や催しの案内が届くのです。都合のいい人たちは自分の催しにきてもらうことだけを狙って案内しますが、「行かないと来てもらえない」ことは鉄則で、いつも目と心を配りながら他の人の催しには少し無理をしてでも顔を出すようにしないと、深い人間関係は生まれないのです。そのため私たちのような地域づくり人は忙しく日々を過ごすのです。
年輪塾の小番頭の松本さんも、高知県馬路村年輪塾の木下さんも、また大洲田処大杉年輪塾の亀本さんや西田和子さんも、少し無理をして少し背伸びをして感心するほど各地に出没をしているのです。それはただ参加だけではなく、次の何かを求めようとする行動なのです。木下さんは参加して気付いたことを最初は手の平に真っ黒になるほどボールペンでメモしていました。ヒントは得てして、酒を伴った交流会の席などで思いつくものです。手の平のメモも今では携帯電話という優れものに変わり、自分自身にメールしておくと、いながらにしてアイディアやヒントは自分の元へ届くという算段です。これは松本さんも同じ方法を取っているようです。
一昨日の研修会でプログラムの時間が押して、結局は20分ほど終了の時間が遅れてしまいました。私はこれまで色々な研修会を主催してきましたが、極力というよりは絶対に始める時間と終る時間を守るようにしています。行政がらみの研修会は開会の時間も終る時間も意外とルーズで、参加者に何の断わりもなく平気で時間を延ばします。時間は参加者との約束事ですから、安易に破らないようにしなければならないのです。特に終る時間は主婦などにとって夕食の準備等もあるでしょうから守ってあげたいと思うのです。
先日の年輪塾公開セミナーでは、そのルールを冒頭のあいさつで私が破ってしまいました。想いが強過ぎてあいさつを10分もしてしまいました。その分私がファシリテーターを務めた鼎談で取り返し、終る時間をばっちり時間通りに終えました。これからも時間だけは有効に使い、時間だけは厳守したいと思っています。
「行かないと 来てもらえない このことを 肝に銘じて これから先も」
「気付いたり 閃くヒント メモをする 携帯使い 自分に送る」
「始めるも 終るも時間 守るべき 約束なので 当たり前です」
「お父さん お疲れモード 気をつけて 妻の注意を 反芻しつつ」