人間牧場

〇タマネギの植え付け

 昨日は歯の具合が悪いので病院へ連れて行って欲しいという親父を、県立中央病院へ連れて行った帰り、松前町の苗物屋さんに立ち寄り、タマネギの苗を買い求めました。国道から一歩入って松前小学校までの沿道には、松前町長選挙の告示日らしく、沢山の人が出歩いていました。馴染みの苗物屋に立ち寄ると、秋植えの苗物を求めるお客さんで多少レジ辺りが混雑していましたが、お店の方に晩生のタマネギの苗が欲しいとお願いし、100本1束を5束500本買い求めました。値段は1束380円なので1900円を支払いました。
 帰宅後妻と二人で昼食を済ませ畑に出ると、私が一昨日耕運機を掛けて中耕地ならしをしていた畑に既に親父は出て、せっせと畝立てをしてくれていました。私も鍬を持って定規棒縄に沿って畝を立てるのを手伝いました。

綺麗に植えた今年のタマネギ畑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 畝が立ったところでいよいよ植え付けです。苗物屋さんから聞いたとおり、また例年通り苗の葉っぱを包丁で真ん中から切り落とし、親父がなぞるように鍬の先で掘った一本の線上溝に苗を植えて行くのです。腰をかがめてやる作業なので多少腰に負担がかかりますが、一畝植える度に背筋と腰を伸ばし、無理の行かない姿勢で植え続けました。用意予定した畑が余りにも広いため、畝が一つ不要になったため、私は単車に乗って近所の苗物屋さんへ追加の苗を買いに行きました。2束買いましたが1束450円でした。松前町の苗物屋さんとは1束に80円もの差がありましたが、必要の論理なので仕方がないと諦めて買って帰りました。残りの200本を約一時間ほどで植え終わりほっと一息つきました。

 ジャガイモのようにひとつの種芋に幾つもの小芋がつく訳ではなく、タマネギは一本の苗に一個のタマネギしかできないため、多少今年も多いかなあと思いつつ、700本もの苗を植えました。兄弟や子どもたちにお裾分けする分も充分確保できたようなので、後は親父の草引きや施肥等の手作業に委ね、来年の収穫を待ちたいと思います。いつも思うことですが、タマネギは11月中旬に植えて5月の下旬に収穫です。約半年も畑で養生する作物はそんなにありません。ゆえにタマネギは煮てよし炒めてよし、焼いてよし、刻んで生でよしと、まるで料理の万能選手のような働きをして、私たち家族の胃袋を満たしてくれるのです。間もなく寒い冬がやって来ます。タマネギの小さい苗は寒さに震えながら春を待つことでしょう。
 今年も何とか元気に親父もタマネギ植えを手伝ってくれました。タマネギと一緒に元気に春を迎えて欲しいと願っています。

  「タマネギは 半年間も 畑にて 忍耐強く 玉を太らせ」

  「畝立てる 親父の背中 丸くなる 秋の日差しが 優しく包む」

  「七百も 植えてどうする 思うけど 兄弟子らに お裾分けすりゃ」

  「今年また 親父と息子 タマネギを 植えて年越す 春が待たれる」 

 

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