〇私の健康は誰のもの?
「健康は誰のため?」と尋ねられたら、殆んどの人が「自分のため」と答えるでしょう。勿論健康は自分のためのものなのですが、家族のためでもあるのです。家の中で誰かが病気になって入院でもすると、家の中がまるで灯が消えたようになることは何度も経験しました。先日も親父が一週間余り便秘気味で病院へ連れて行ってくれと、せがまれただけで一辺に家中が暗くなり、精密検査の結果何処も悪くないことを知らされると、みんなが安堵の表情になったのです。このように私の健康といえど家族にとって私の健康も大切な条件だと自覚して、毎日早朝ウォークや時々悪くなる腰のための腰痛体操をを行って、体調管理に気を配っています。
私の健康維持にとってもう一つ大切なものに食事があります。その食事を毎日作ってくれるのは妻ですが、10年前に胆のう摘出手術をして体重が13キロも激減してからは、特に注意をして食事を作ってくれるのです。私は肉が余り好きではないので、野菜と魚を中心にした妻の料理は、結婚して以来40年もその味に飼い慣らされているため、口当たりもよく、殆んどの料理を満足して食べています。妻は漁家に嫁いで来たので、最初は下手だった魚料理も今ではお手のもので、魚を使った色々な料理を食べさせてくれます。その魚は親類の漁師さんから不定期ながら沢山いただき、その都度下ごしらえして冷蔵庫や冷凍庫にしまい、また近所や友人にお裾分けして喜ばれていますが、昨日もアマギをトロ箱いっぱいいただき、私が手伝って鱗・頭・内臓を丁寧に取って水洗いし、当分の食料を確保したのです。
体の健康と同時にもう一つ忘れてならないのは心の健康です。わが家のように親父は大正世代、私たちは昭和世代、息子や孫は平成世代と四世代が同居する家庭では、何かと波風が立つものです。頭では理解していても毎日の暮らしとなると、ついつい要らぬ口も出して衝突することもしばしばあります。また人間は何かにつけて悩みはあるもので、その悩みを見抜きながらお互いが片寄せあって生きてゆかなくてはなりません。
最近はうつ病等心の悩みを持っている人も多いことを考えると、悩みを溜め込まないようにしなければならないとも思うのです。わが家は世帯が3つに分かれていて、親父、私たち夫婦、息子家族がそれぞれキッチンを持っています。世代によって食べ物が違うことを考えて分離していますが、妻は親父の食事を担当し、妻が作ったものは息子家族にお裾分けし、息子嫁も得意なパン焼きで私たちにお裾分けをくれるのです。まず基本である家族の人間関係に心を配りながら心の健康を目指したいと思っています。
「健康は 自分ひとりの ものでなし みんなのものと 心がけつつ」
「七人の 家族が一つ 屋根の下 暮らす工夫は まず健康」
「一つ家 三つもキッチン 無駄な気も それぞれ世代 食い物違う」
「健康は 体の健康 もう一つ 心の健康 いずれも大事」