○サプリメントは要らんかな
つい最近はサプリメントが大流行で、毎日新聞の広告やテレビのコマーシャルでサプリメントの話題を見聞きしない日はないほどです。今朝も新聞には、「こんなにたっぷり入って、こんなに多くの素材が入って、こんなに人気で」という見出しの全面広告が載っていました。記事は明らかに中高年の人たちを意識してか、大きな文字で分かりやすく、しかも愛飲家の「わたしはお陰さまでこんなに元気になりました」というコメントが何人もつけられているのです。
グルコサミン+コンドロイチン+ヒアルロン酸+コラーゲンというカタカナ文字が並んでいると、足腰膝肩の痛みや不調を訴える人にとってみれば、藁をもすがる思いだけについつい手を出してしまうのです。ましてや今がチャンスとばかりに、「無料お試し品」や「値引き」という甘い言葉で誘導しているのです。
グルコサミンは(カニ・エビ由来)、コンドロイチンは(サメの軟骨由来)、ヒアルロン酸は(乳酸菌由来)、コラーゲンは(鶏の軟骨由来)と自然食品をうたっていますが、果たしてこれがいかようなものなのかも分からず、「モントセレクション金賞受賞」などがどんなものに与えられる賞なのか、すっかりるつぼに入ったような心境なのです。あるお医者さんから聞いた話なのですが、肝機能障害が悪化した方に使っているというサプリメントを止めてもらったところ、劇的に数値が改善したそうです。
このようにサプリメントは使い方を間違えると病気になることもあるので、安いからとコンビに感覚で手軽に買って使わない方がいいのかも知れません。
法律上は「特定保健用食品」(トクホ)と「栄養機能食品」(補充目的)、「一般食品」に分けられるようですが、種類にはビタミン類、ミネラル類、アミノ酸系、ハーブ系、しかも成分を科学的に合成したものから、天然素材のマルチ栄養素まであって、中には薬と同じく副作用まで心配されるものまであるのです。
ビタミンもミネラルも不足や欠乏は体の調子を狂わせますが、過剰摂取すると病気になるらしいのです。ちゃんとした食事を取っている人にはサプリメントなんて必要ないのでしょうが、食事よりもサプリメントに依存する現代人の悩みの深さを垣間見る思いがするのです。
私は毎日私の体を気遣って自宅の菜園で作った野菜や、地元の漁港で上がった魚を妻が料理して食べさせてくれるため、サプリメントなどはよく勧められるのですがまだ一度も買って食べたり飲んだことはないのですが、体はいたって元気です。一昨日友人からサプリメントを勧められましたが、今のところサプリメントに頼らなくても何とか健康に暮らしていけそうで、失礼ながら丁寧にお断りをしました。
今朝は妻から朝食の時間になったのにキャベツがなくなったので畑へ取りに行って欲しいと頼まれました。ついでに味噌汁の具にするネギも引き抜いてきました。今朝はリンゴとキャベツ、つまり私の朝食常食であるリンキャベのジュースでした。ひょっとしたらこれが私のサプリメントかも知れないのです。
「買わないか サプリメントを 勧められ 丁重断る 金はあるのに(笑い)」
「リンキャベは これが私の サプリです お陰毎日 健康暮らす」
「取ってきて 妻に言われて 畑出る 直ぐに間に合う わが家健康」
「カニとエビ サメの軟骨 本当に 使っているか 当てにならない」