shin-1さんの日記

○論語日めくりこよみ

 旅に出ると旅先の土産を買って帰るのは、日本人のいつものパターンです。わが妻などは滅多に旅をしないため、いつもいただく知人や友人へのお返しとして、沢山の土産を買い求めるのですが、私のように年中旅をしていると、親父が「息子は母屋下など買って帰らない」と不平を漏らすほど土産を買って帰らないのです。

 しかし今回は、前日の夜の県民ショーという番組で「小城羊羹」が紹介されたため、偶然にもすぐ隣の多久市へ行っている私に妻から携帯電話が入り、「小城羊羹を買って帰るように」とリクエストがあったので、とりあえず小城羊羹を3本、幡船の里という特産品センターで買って帰りました。

若松進一ブログ

 私が買った土産は、百人一首式論語カルタ(2,500円)と論語日めくりこよみ(700円)でした。孔子の里へ行ったのですから、これくらいのことはしなければならないと思い、加えて小学校一年生の孫朋樹に論語を教えてやろうと思ったのです。

 第6分科会を選んだのは孔子や論語への興味も大きな要因でした。「論語読みの論語知らず」という言葉がありますが、私はそれ以前の論語も読めず勿論論語の意味も知らないのです。ゆえに論語の本を買って勉強しようとしたことがありますが、それほど深まってはいないのです。でも「多久の雀は論語で鳴き、多久の子どもは論語を語る」のであれば、私も孫朋樹も論語をと思ったのです。

若松進一ブログ
 

 論語カルタはおいおい覚えるとして、さしあたり論語日めくりこよみを使って、早速2月9日の今朝から始めました。今朝の言葉は「三人行えば必ずわが師あり」という言葉です。言葉の意味は「三人一緒に行動するとその中に必ず先生としてふさわしい人がいる」というのです。確かに思い当たる節が沢山あって、あれやこれやと今までのことが思い浮かびました。「三人寄れば文殊の知恵」とか、「人みなわが師」という言葉もあって、1+1+1=3ではなく5にも6にもなることを実践を通して感じました。

 日めくりに、「論語は、日常の実質的な教訓の花束です。そこには、人としてのあり方や生き方が記されており、人生の教訓として私たちの生活に生かすべき教えが数多くあります」と記されています。これからの生き方のヒントとして論語を勉強してみようと思い立ちました。


若松進一ブログ

  「論語など 読めぬ私が 論語とは 今に見ていろ 論語さえずる」

  「土産など 買わぬ私が 土産買う 食えない土産 知恵を授かる」

  「小城羊羹 食べつつ論語 独り言 少し利口に なった気がする」

  「早速に 論語日めくり こよみ掛け 今日から実行 風の便りで」

[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記

○歴史的・文化的資産を活かしたまちづくり③

 昨晩の夜なべ談義の余韻が残る東原しょう舎をバスで出発した私たち一行は、西多久公民館へ向かいました。同じ市内なので15分もすれば会場に到着し、昨日の交流会でお世話になった懐かしい顔々が入り交じる熱烈な歓迎を受けました。

 早速少し遅めの朝食をとることにしましたが、メニューは朝粥でした。大きなどんぶりに朝粥と味噌汁、それに大根のふるさとらしくふろふき大根がそれぞれの食卓に上りました。前日夜の交流会の料理は大根のフルコースでしたので、食物繊維のおかげか腹も絶好調で美味しくいただきました。添え物として出された大きな梅干も野菜の漬物も全て美味しく、手作りの味を堪能させてもらいました。

若松進一ブログ

 この日はこの地区の特産品である女山大根の品評会があるらしく、会場の一室にはいずれ劣らぬ自慢の大根が持ち込まれていました。私も旅の記念に一枚写してもらいましたが、まあでっかくて5キロ以上はあるのではないかと思うほどの大きさでした。

若松進一ブログ
 女山大根は紅かぶ系ですがポリフェノールなど、栄養学的には他の大根にない栄養素が沢山あって、この大根の一大産地にしようと幡船の里会長である船津さんはがんばっているようでした。船津さんは西多久の大根おじさんとして活躍しています。「多久は農家がよくならないと活性化しない」と直売所を設けて頑張っています。この日の分科会パート2、「伝統野菜女山大根と地域おこし」でも、特産品開発からグリーンツーリズム、さらには将来の夢について熱っぽく語っていただきました。

若松進一ブログ
若松進一ブログ

 この日はこのほど50年ぶりに復活した西多久音頭の披露もあって、西多久を考える会の活動が活発なことを印象付ける、中々の賑わいでした。

若松進一ブログ

 公民館の前には国・市の重要文化財に指定されているくど造り民家「森家・川打家」を見学しました。江戸時代にタイムスリップしたような歴史ある建造物にも眼を奪われました。

若松進一ブログ
若松進一ブログ

 並んで建つふるさと情報館幡船の里で特産品やお土産を買い求め、研修を締めくくりました。

 少し早めの昼食を「太平庵酒蔵酒造資料館でいただき、現地解散となりました。山奥組の井上・荻野さんたちとはここでお別れして、私たち一行はマイクロバスで佐賀駅まで送ってもらいました。たった一泊二日の研修なのに、この分科会を選んだ縁の不思議や、心のこもった歓待で増幅した縁の深まりを感じながら、わざわざ見送りにきていただいた地元の方々と再開を願いながらお別れしました。


  「孔子様 あなたのお陰 このように 論語地で行く 出会いいただく」

  「大根の 芸名名乗る この身ゆえ 尋ねし多久は 思い出多く」

  「朝粥を すすりて遠い ふるさとの 妻顔浮かぶ 旅の宿にて」

  「大根は 脇役ながら 存在を 示して今日も 食事の度に」

 

[ この記事をシェアする ]