shin-1さんの日記

○いっぷく亭の昔の美女連が人間牧場へ

 「私は虫が大嫌いなので虫のいなくなるころにお邪魔したい」とわがままなことを言っていた谷岡さんに連れられて、今日はいっぷく亭の皆さんが人間牧場へやってきました。「虫が嫌い」と言われても自然豊かな人間牧場の虫たちに「虫が嫌いな人が来るので出ないように」ともいえず、ただただ祈るばかりで迎えました。

 今日は多少ガスが入って遠望は効かなかったものの穏やかで風もなく、暑からず寒からずといったまずまずの天気に恵まれました。9時30分、下灘コミュニティセンター前で待ち合わせをし、自称田舎のオープンカーである私の軽四トラックの先導で、2台の車は山道を登って行きました。車の中では賑やかなおばちゃんたちの会話が聞こえそうな雰囲気が、バックミラーに写っていましたが、多分「えっ、こんな田舎なの?」「果たして私たち美女連を何処へ連れて行くのかしら?」なんて悪口を言っているように見えました。

 
若松進一ブログ

 人間牧場入り口の山道からは小型バスが入らないため歩いて貰いました。伊予市商業協同組合の徳本理事長さんが「人間牧場は山の中をかなり歩かなければならない」「茅や刺で怪我するかもしれない」と参加者を脅していたので、みんな恐る恐る下ってきましたが、脅しほどではなかったとみんな安心して到着しました。

 私は早速風呂にお湯を張り足湯の準備をしました。何せ上品なお町の奥さん族ですから、丁寧に扱わないと請われてしまうかもしれないと相当気を使ったつもりです。最初は半信半疑だったロケーション風呂の足湯も予想以上に長い時間楽しんでいただき、少なからず満足していただいたようでホッとひと安心しました。

 その後徳本理事長さんから「お話をしてあげてください」と頼まれていたので、1時間ばかり私がお話をして、持参した弁当を食べながら楽しい楽しいおしゃべりをしました。空には秋らしいうろこ雲が浮かび、みんな思い思いにウッドデッキの上に寝転んだりしながらひと時をのんびり過ごしました。

 毎日来るか来ないか分らないお客を待ちながら商売を続けている商店街の奥さん連中にとって、日々の生活はストレスも多いものと思われます。ましてや商店街も昔のような勢いもなく不安が多いのではないかと推察しますが、それでもみんな「今日は久しぶりにリラックスした」と喜んで1時に迎えの車に乗り込んで帰って行きました。私はその後視察を受け入れていたので、車まで歩いて見送り、再び人間牧場へ帰って次のお客さんを待ちました。

 今日は嬉しいことに落伍のネタ本である「夕日徒然草」が15冊も売れました。売り上げの半分は人間牧場の運営資金に、また半分は来年に予定されている「夕日徒然草・火の書」の出版資金として大切に使わせていただきます。今日は私のへたくそなハーモニカに合わせて鼻歌交じりに歌ってくれる人もいて気分は最高でした。季節が変われば気持ちも変わります。時間は冬か、それとも夏か春かにまた来てほしいと願っています。今度は思いきり藪蚊を集めておきますので覚悟して来てください。


  「楽しいね 気心知れた 仲間たち 気がねもなしに 笑い転げる」

  「そう言えば この人たちも 伊予市民 私と同じ 街に住んでる」

  「なんぼまで 生きるの聞かれ 死ぬまでと 答えて笑う それでいいのだ」

  「若くない でもお化粧は 若造り しわ(4×8=)がなければ 三十二歳」  

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shin-1さんの日記

○直売所が危ないと思う今日この頃

 日本全国の市や町や村のあちこちに直売所が出来始めたのは今から20年も前のことでした。それまで野菜は八百屋、魚は魚屋と決まっていました。それまでは野菜や魚は農協や漁協や業者が直接消費地に運んで、私作る人、私運ぶ人、私食べる人というすみ分けができていて、生産地へ行っても見ることも買うこともできなかったのですから、特売所ができるということは当然の成り行きだったのです。生産者や農協や漁協ならいざ知らず近年は行政までもが道の駅や町の駅などを造ってこのような取り組みを始めたものですから、直売所乱立競争月下の時代になって、ひどいところは市町村どころか県までもが、格好いいアンテナショップなどという名称の直売所を設けて商売に乗り出しているのです。

 それらの殆どは地産地消という名のもとに産品をこれでもかと並べ立てていますが、野菜や魚を除けばそのほとんどがお土産物屋が作ったものを特徴もなく並べているのです。そして野菜や魚のいらぬ低価格競争をあおって価格破壊に一役買っているのです。

 私も仕事がら全国あちらこちらの直売所を訪ねますが、20年前のような直売所が珍しい時代はそれなりの儲けもありましたが、今はその経営や運営も四苦八苦といった嘆き節があちこちから聞こえ、行政が委託費と称して援助する費用がなければ経営が立ち入って行かない所もあるようです。また平成の市町村合併で同じ市内に幾つも同じような道の駅や直売所ができ、これまでのような隣町戦争もできず苦悩の色を見せていますが、どこかで身辺整理をしないと、ただでさえ財政事情の厳しい行政の財政をやがて圧迫することになるのではないかと危惧するのです。行政は直売所の他にも、一時流行った温浴施設にも手を出していますが、相次ぐ不況で温浴施設の経営も、当面の目標である年間12万人を割るようだと見直し対象施設のリストに載せなければならないのです。直売所や宿泊所、温浴施設などを巡る環境はこの数年ですっかり様変わりをし始めました。インターネットの出現で、その場に出かけなくても家庭に居ながらにして買い求めたり予約ができるような時代になりました。いち早くそのことに気付いた先進的な農家などは、何かと規制の多い直売所へ持ち運ぶ手間を省いて、インターネットを顔の見える商売に利用して安心と安全を消費者に売っているのです。

 農家離れや漁家離れの直売所は安心と安全が守れなくなるばかりでなく自主運営が出来なくなり、結局は無機質なバーコードなどで機会管理を余儀なくされ、直売所の本当の値打である声かけさえもできない所だってあるのです。まあいつの時代も箱モノの運営は人の善し悪しで決まるのですから、いい人によって運営すれば、物語づくりや特徴ある商売ができて、結果的にはその地域が潤うことになるのです。

 直売所の設置にいささかなりとも加担してきた私にとって、直売所の現状は目を覆ったり心を痛めたくなるようなことがいっぱいあります。また「直売所の自主的運営に任せている」とまことしやかな理由をつけ、見て見ぬふりをして説明責任を果たさない行政の担当者も目にしますが、続けるのであればもっと真剣に今一度創設の原点に戻って基本コンセプトをしっかりと考えないと、大変なことになるかも知れません。

 直売所が危ないと思う今日この頃です。


  「やみ雲に 乱立気味の 直売所 そろそろここら 整理必要」

  「いつの世も 施設は人の 善し悪しで 良くもなったり 悪くもなったり」

  「この頃は インターネットが 普及して 産直取り寄せ 居ながらにして」

  「バーコード 初めて作った その頃に ジーコード作れと 爺さん言った」

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