shin-1さんの日記

○忌まわしい過去を思い出す雨の朝

 「お父さん、台風が来そうなので長靴を買ってきたよ」と、昨日の夕方荷物を提げて妻が仕事から帰ってきました。今年は台風上陸ゼロだと喜んでいたのに、台風18号が進路を北寄りに向きを変え、本土上陸を覗っているようなのです。秋めいて日本付近の海水温度が少し下がってきたためこれ以上台風が発達することはないと思われますが、テレビで見る限りは台風の目もしっかりしてかなり強力な台風であることは間違いないようです。

 わが妻が台風に過敏な反応を示すのは、わが家が過去2回も台風の洗礼を受け、裏山が崩れ土砂災害に遭っているからなのです。同じ場所が二度も崩れているのですから台風や大雨は不安で寝れないようで、○○症候群という一種の病気なのかも知れないのです。

 一回目の土砂崩れは公民館主事をしていたころですからもう30年も前の出来事です。朝方何か鈍い音がしました。起きて勝手口の窓ガラスの向こうに何やら庭木のようなものがあることに気がつきました。勝手口は既に土砂に埋まって開きませんでした。急いで着替えて玄関から外に出てびっくり仰天、大量の土砂が庭を埋め尽くしているのです。かなり大きな土砂崩れでした。当時の愛媛新聞夕刊には、「双海町役場公民館主事の若松さん宅の裏山が崩れ・・・」と書かれているのです。

 この災害は長雨被害対策という事業に組み込まれ、その後1割の負担を余儀なくされましたが、大きなコンクリートの防災工事が行われました。


 二回目の土砂崩れは私が教育長をしていた時ですからまだそんなに時間は経っていないのです。防災工事も完了して安心していましたが、その時は未曽有の大雨と大風で裏山がひとつ動くほどの災害で、愛媛県下に大きな台風被害が出た時でした。ご多分にもれずわが屋の裏山も大量の土砂が防災堤防を乗り越えて襲ってきたのです。消防団が出動し援助の手を差し伸べてくれましたが、土砂の除去と片づけは自ら行わなければならず難儀をしたことを覚えていますし、その落ちてきた木々をチェンソーで伐採中に誤って向こうスネをチェンソーで断裂して救急車で県立中央病院に運ばれ手術の結果20日間の入院を余儀なくされたのです。スネの古傷を見るにつけ当時の忌まわしい過去が蘇ってくるのです。

 今は天気予報が驚くほど発達して、特に台風情報は刻々と変化する情報が瞬時に入ってきます。またインターネットでも見ようと思えばもっと詳しく情報を入手することができるのです。今回の台風18号もこれまで日本を襲った台風とコースや勢力がよく似ている昨日あたりから情報が流され警戒を呼び掛けているようです。

 教は大学の授業があって留守にしますが、妻は早くも「仕事が終わったら早く帰ってね」と言っているし、昨晩は早々と明日の会議が中止になるかもしれないという予告電話が入ってきました。今日は一日日本列島の各地は台風モードになるものと思われます。つくづくと自然の力の大きさに感心しながら雨の朝を迎えました。


  「雨・台風 聞く度うずく 古傷を さすりてどうか 何事もなく」

  「早々と 妻長靴を 買い帰る 台風接近 合羽も用意」

  「やけ静か 嵐の前の 仕業かも 準備おさおさ 怠りなきよう」

  「松山は 秋の祭りと 張り切るが 水を差すよな 雨にたたられ」


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shin-1さんの日記

○健康に注意をしてもうひと花咲かせましょうか

 自分では若いつもりで今日まで生きてきました。ゆえに無謀なことも、不可能だと思えることも前向きに挑戦し、数々の反対や失敗に遭いながらもそれなりに成果を収めてきました。それは多分私の心情を代弁する、「鮮やかに想像し、熱烈に望み、心から信じ、魂を込めた熱意を持って行動すれば、何事もついには実現する」というポール・J・マイヤーの言葉を信じて生きてきたからかもしれないのです。

 しかしこの言葉に出会ってから今日までとこれからの生き方は、年齢という避けて通れない大きな落差があることを念頭に置かなければ、失敗や時には健康を害することだってあるのです。「お父さん、話会と思ってももう歳だから、余り無理をしないでね」という、私に最も近しい妻の言葉が心にずしりと重く響くのです。確かに気力・知力とも、時には体力も第一線を退いて気苦労もなくなり余裕があるのか、これまでで一番充実しているように思えるのです。しかしそう思えても体力だけは衰えたと、時々思うことがあり、思い出すように多少の体力増進訓練を繰り返していますが、それも焼け石に水といった感じがすることもあるのです。

若松進一ブログ
(kazuのブログに登場したイラストと写真)
若松進一ブログ

 10月3日の誕生日が終わり、前期高齢者というレッテルを手に入れた覚悟をし、あちらこちらから頂いた誕生日祝福の嵐(隙間風かも)が一応止んだ昨日、お気に入りブログに登録して毎日のように読んでいる友人のブログを開いてびっくり仰天してしまいました。何と「kazuのブログ」に、私の誕生日を祝う記事が載っていました。「お誕生日おめでとうございます」というタイトルで、「10月3日 お誕生日おめでとうございます」「海の男の若松さん」「これからも 益々の ご活躍を お祈りしておりま~す!!」という文字に加えイメージイラストと写真が添えられていました。

 伊予市商店街で親子三人で「たにおか」というブティックを営む彼女とは、伊予市商業組合の徳本理事長さんを介して昨年、空き店舗を利用した憩いの場所いっぷく亭で知り合いました。以来集落問題の勉強会などでもご一緒する機会があり、そのうちブログの愛読者となって急速にデジタル付き合いが深まったのです。

 時々お店にも立ち寄り、人の良さそうなご主人と絵を描く娘さんとも親しくなって会話を重ねる程度のお付き合いをしているのです。

若松進一ブログ

(今年も届いた西岡さんと緒方さんからの花束)

 はてさて私の今年の誕生日はこのように、ことさら人生の区切りにふさわしいものとなりました。いつものことながら毎年若い二人の女性から届く花束にも心の中で感涙し、また講演の旅先では500人もの参加者から大きな拍手や花束をいただき、家族の祝福を加えると、幸せをしみじみ感じたのです。

 私は思うところがあって予定通り60歳で再就職もせず、リタイアして自由人、サンデー毎日の道を選びました。その時65歳を一応の目安にして第一線ならぬ第二線から退こうと決意をしていました。妻にも折に触れそのことを告げて「好きにしたら」というお墨付きもいただいているので、これからは今まで以上に自由人のグレードを上げようと思っています。でも家族や地域への恩返しだけはグレードを提げず、むしろ高めなければならないと、「kazuのブログや西岡さん・緒方さんから届いた心温まる花束に決意をししたのです。健康に注意してもうひと花咲かせましょうか。


  「友人の 気に入りブログ 驚いた 全面割いて 誕生祝福」

  「殊の外 今年は異変 誕生日 嬉し恥かし この歳なって」

  「高齢者 いよいよ俺も その歳に 何処か恥ずかし どこか気落ちが」

  「気負っても ダメダメあなた もう歳よ これからですよ 言葉交錯」

  

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