shin-1さんの日記

○伊方でのミニフォーラム②

伊方でのミニフォーラムが行われたのは旧瀬戸町のアグリトピアという立派な施設でした。私も色々な地域活性化の施設へお邪魔していますが、この施設は宿泊棟を備えた何処にもないような素晴らしい研修施設なのです。その施設からは瀬戸内海と宇和海という二つの海が見事なまでの眺望として見えるのです。私は見慣れていますが、初めて訪れた久万高原町の坂本さんなどは感激していました。

 この日は海も穏やかで、周辺には沢山の風力発電風車が音もなく回っていました。電源の町に相応しく近くには原子力発電所があって、かなりの集客を誇っていますが、残念ながらこまではその影響が及ばないようです。

八角形の研修施設での研修会は盛況でしたし、地元の方々の発表会も中々良かったようです。

(名刺交換し、交流会ですっかり意気投合した林詳子地域再生マネージャー)

 研修が終わってロビーで交歓交流会が行われました。車で来る以外来れない場所だし、帰ることも帰らない、ましてや酒を飲むと運転できないので、ウーロン茶がかなり売れたようですが、それでも昼間の研修で聞けなかったことなどについて盛んに質問が出されました。研修会で名刺交換した人の中にANA総合研究所地域再生マネージャーとして、宇和島市役所商工観光課に派遣されている小林詳子さんという方がいました。ついぞや見かけぬ都会風の方なので、お互い大いに盛り上がった話をしました。また浅野果樹農園の代表を務める浅野洋海さんとも面談しました。浅野さんのお兄さんは国立大洲青年の家の職員で、私友人なので盛り上がった話をしました。これらの方々に出会っただけでも今回のこのフォーラムに参加した意味はあったようです。なぜなら次の出会いや発展が望めるからです。小林さんは全日空という企業、浅野さんは地元の農家です。天と地に生きている人を対比しながら、そこから新しい生き方が垣間見えるに違いありません。



私と松本さん、そして塩崎さんと高月さん、また地元の浅野さん兄弟を交えた2次会ともいえる深い交流が、宿泊施設を借り切って午前2時までも延々と続きました。まちづくりから人生とは何ぞやまで、様々で広範多岐な話に酔いしれながら、私は風で体調不良にもかかわらず不良人間に捕まって、体力の限界に挑戦したのですが、残念ながら私は明くる日の仕事の都合もあって12時過ぎにベットにもぐりこみ、みんなの話を子守り唄に、また深夜からは大酒を飲んだ人のいびきを子守唄に眠られぬ一夜を過ごしました。

 塩崎さんが作ってくれた美味し過ぎるイセエビの味噌汁を食べて、名残尽きないアグリトピアを後にしました。

  「何億の 投資してるか この施設 活用妙案 容易でないな」

  「いいことと できることとは 違うはず 理想だけなら 屁の方がまし」

  「酒を飲む 気心知れて 友となる 酒や止め俺は 友も少なし」

  「来ぬ人に 売れる発信 探し売る それがなければ 地域は起きぬ」 

 

 

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shin-1さんの日記

○ 伊方でのミニフォーラム①

 三崎半島には昔からトッポ話という民話があって、その幾つかを聞いたことがありますが、実に面白いものです。特に方言でトッポ話を聞くと味があるものの、残念ながら日本全国が標準語になった現代では、言葉が通じないもどかしさがあるようです。

 三崎半島に住む伊予の国の人が駿河の国に住む人と話をしたそうです。駿河の国といえばご存知日本一の富士山ですが、駿河の国の人は伊予の国の人に対して富士山の自慢話をしました。さも自分が富士山を自分が作ったような言い方に腹の虫が治まらない伊予の国の人は何かないかと考えたそうです。とっさに思いついたのが三崎半島のことでした。「伊予には富士山に負けるとも劣らぬ日本一細長い山がある」と自慢し始めました。駿河の国の人は伊予の国の人の余りの自慢話に腹を立て、「そんな話は聞いたことがない」と反論するのです。

伊予の国の人はすました顔で「その山は高さが13里もあるが、細くて倒れると面倒なので寝さしている」といったそうです。信じがた話ですが、これがオオボラ吹きのような根も葉もないトッポ話なのです。

 この話の通り三崎半島は細長くまるで魚の骨のように幾つもの入り江や岬を持った半島なのです。20年以上も前までは三崎半島は不便な地域で三崎巡りの小さな船が村々にある港を巡っていました。しかし危ないから197(イクナ)酷道と揶揄されるような国道に変わって頂上線が開通し、一気に便利になったのです。以来この国道は潮風メロディーラインと呼ばれるようになって、豊かな自然が見直されるようになってきました。

 合併前の10年間くらいは、三崎町、瀬戸町、伊方町、保内町それぞれの町が様々な努力をし、ハードやソフトを充実してきましたが、残念ながら決定的なホームランやヒットを打つくともなく、平成の大合併で第1章を終えたようです。

 昨日の集会は設立され既に活発な活動を展開している佐田岬ツーリズム協会が主催し、えひめ地域づくり研究会議が共催となって開催しました。佐田岬資源開発フォーラムと銘打ったこの会議には地元を中心にして約60人が集まり、研究をしてきた成果の発表や講演を聞きました。

 特産品の発表で出てきた特産品は清見ゼリー、シフォンケーキ、おさつチップス、つわの粕漬け、ヒジキ、みかんジャム、コヤ豆、金太郎芋、ジャコカツ、ジュース、佐田岬ロール、うに饅頭、クロメ塩、粒ウニ、しらすせんべい、水晶ちりめん、かえりちりめん、清見ジュース、ボラメから揚げ、金太郎焼き芋、いりこさつま、権現味噌、いも餅、紫いもまんじゅう、イモの粉せんべい、かんころ、さつまいもなどなど、凄い量の特産品が勢揃いしました。

 私の話は【地域資源を生かす観光】、~地域活性化になる商品づくり~でした。私は少しの角度を変えて話しました。新しい発想で生きるためには何が必要かまず次の10とポイントを上げました。

  ①何もないと思えた地域資源に着目(ユズ・葉っぱ・野菜・夕日)

  ②反対や失敗への奮起

  ③人と地域を巻き込む仕組みづくり(特に高齢者)

  ④経済基盤の確立(食える)

  ⑤自然環境の商品化(マーケティング)

  ⑥情報(パソコン・したたかな情報戦略)

  ⑦物語性

  ⑧行政巻き込み

  ⑨目標を持つ

  ⑩アントレプレナー(起業家)

 次いで消費者四つのパターンについて話しました。どうすればこれらの消費者に金を払わせるか考えることです。また分裂型消費者と無価値消費者を足すと78%の人を風評被害で風評効果に結びつけるかがポイントのようです。

  ①いい消費者(理念が分り金を払う人)5.5

  ②健康志向型消費者(理念を分ろうと学習し納得すれば金を払う人)16.5%

  ③分裂型消費者(理念に関係なく安ければ買う人)55.0

  ④どうしようもない消費者(無関心で食べ物でなくえさを食べる人)23,0%

  「いい話 聞いてもその時 だけの人 これでは地域 起きる訳なし」

  「特産品 沢山作りは したものの 誰が売るのか ゴミになるかも」

  「殆どが 風評被害を 作る人 裏を活かせば 風評効果」

  「来た人を 相手にすれば 売れはせぬ 来ない人にも 買ってもらおう」

 

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