早朝7時に早起きした息子と、久しぶりに「人間牧場」へ出来具合を見に出かけました。
剣道を1キロ弱、国道を9キロ弱、町道(農道的)2キロ、合計12キロ弱の道のりを、妻の愛車(軽四自動車アルト)を運転して約10分余り走ると目的地に到着します。多分始めて訪ねる人は町道約キロの道の狭さに恐怖心を覚えることでしょう。まず入り口の鉄道下をくぐる狭いトンネルで驚きます。その次に待っているのは急な断崖の岩肌を縫うように走る狭い道は思わず体全体に力が入り冷や汗ものです。
たまに案内する人からは、この道を何とかという言葉をいただきますが、当の本人の私は余りそのことを恥ずかしいとは思っていません。むしろこの道で来訪者の餞別ができる、つまり「33ナンバーの車はご遠慮ください」といわなくても、「人間牧場」に分相応と思える人しかこれないという訳です。軽4、トラック大歓迎の作戦なのです。
早朝の海や山は朝日に輝いて目にも鮮やかに見えましたし、空気が美味しいと思いました。草刈をした後に伸びたハズの葉っぱには、初秋に見られるハズ虫の大群が群がり、体を震わせながら葉っぱを食べていました。多分都会の人は「気持ち悪い」と思うでしょうが、私としては全然平気な自然の営みと映りました。
ある人が「畑に草が生えて困る」と言ったのを聞いて、「ここはもともと草むらでした。そこへ人間が入ってきて植物を作るのですから、草が生えるのは当たり前、草が生えないようにしようと思うことは人間のエゴでです」と「草の既得権」を主張しました。納得納得です。
雨宿りのつもりでしょうか、それとも人間が恋しいのでしょうか、家の中にハズ虫が早くも2匹入り込んでいました。「キャー」都会から来る人の悲鳴が聞こえそうです。面白い。