人間牧場

〇季節は初秋へ
 迷走した台風10号は日本各地に大風や大雨の甚大な被害の爪痕を残し、温帯低気圧となった今も、各地に大雨を降らせています。一方私の住んでいる四国愛媛県は被害もなく、今日は残暑は残っているものの、台風一過の上天気でした。


(西の空も秋色に染まりました。「秋の夕焼け鎌を研げ」です

 今朝いつものようにウォーキングをしましたが、少し風が涼しく感じられ、予想通り台風が秋を連れてきたようで、初秋へと少しずつ季節が動きつつあることを実感しました。さあこれからは暑くても、少々薮蚊に刺されても、畑の準備をしなければなりません。

 今日はとりあえずトマト畑の周囲に張り巡らしていた、網囲いを片付ける作業をしました。外した網に絡まった雑草やつるを取り除き、キャリーの中へ順序良く収め、打った鉄柱杭を抜いて倉庫へ納めました。明日はトマトの支柱や横竹を外し、偽竹の支柱を引き抜いて地下室の収める予定です。

 初秋の気配といえど畑仕事や力仕事をすると、汗が吹き出しシャツは濡れてしまいましたが、夕暮れ6時ころまでかかってやっと第一段階の作業を終えましたかく言う私も間もなく80歳、熱中症にならぬよう時々休みながら、水分補給をしてエンジン全開でした。

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〇夏の名残り
 行く夏を惜しむように、朝からセミの鳴き声が賑やかに聞こえています。もう間もなくこの、やけっぱちに鳴くセミの声も、来年の夏まで聞こえないのかと思うと、少し寂しい気もします。

 詳しいことは分かりませんが、セミは土の中で何年か過ごし羽化して地上に出てもわずか数週間で短い命を終わります。子どもの頃学校の先生からこの話を聞いた私は、セミが可愛そうになり、それまでやみくもに虫網でセミを追いかけ捕まえていたセミ取りを止めた記憶があります。

 今朝ウォーキングに出かけ歩く道のあちことに命果てた、あるいは果てようとしているセミを足元に何匹か見つけました。中には既にアリが群がり分解されているものも見ましたが、こうして命の連鎖は私たちの知らないところで、有機質から無機質に変わって行くのです。

 「ああ悲しやセミの一生」です。生きている長さこそ違え、死してからなくなるまでの方法こそ違え同じ動物である人間も、同じような運命を辿るのかも知れないと思うと、「ああ悲しや人間の一生」です。

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〇CDとカセットテープ
 私の手元には無数のCDとカセットテープ、それに古いビデオテープがあります。しかしそれらは書斎の隅に埃をかぶって置かれていて、聴いたり見たりすることは、この一年に限って言えば殆どなく、どうしたものかと思案しています。書いた文章やスクラップした新聞・雑誌の記事を含めると、もう何が何だか分からなくなるほど多いのです。

 今朝何気なくその中から、かつてNHKラジオ深夜便「心の時代」に二夜連続して出演したテープが出てきました。聞いて見ようと思ってラジカセに入れましたが、ラジカセの操作さえ忘れた有様で、色々いじっては見たもののついには聞くことが出来ませんでした。昔はハンディポケットサイズのラジカセで聴いていたので、探しましたが何処にも見つからずあ~あ~でした。

 息子も孫もラジカセなど持っておらず、この際安物でいいからCDとテープが聞けるラジカセを買おうと思っています。ふと気がつくと私も10月には80歳を迎えます。遅きに失した感はありますが急いで終活を考えなければ間に合いません。同居の長男息子曰く。「お父さんは持ち物が多過ぎる。1年間使わなかったものは捨てること」だそうで教育的指導を受けました。拳拳服膺肝に銘じますが・・・。

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〇雨の中のウォーキング
 「何もこの雨の中を歩かなくても」と妻に言われましたが、毎日一万歩を目指して歩いている私にとって、ズボンのポケットに入れて持ち歩いているスマホに内臓されている歩数計が歩けば勝手に計測するので、嘘はつけないとばかりに、長靴を履き傘を差してウォーキングにでかけました。

 台風が近づきしかも雨の中を歩いている人は一人もいませんでしたが、朝6千歩、昼過ぎ4千歩歩いて目標に1万歩を達成しました。上灘川に沿った道すがら川を見ると、昨日の朝より少しずつ水かさが増し、上流で降った雨が少し濁っているようにも見えました。

 三日前までは約1か月間雨の降らない好天が続いて川はまるで水無側状態でしたが、今日の雨でさらに水かさが増すものと思われます。台風の日に水や川を見に出かけて無くなった人がいるので、早々に引き上げましたが、今度の台風は雨台風のようで、台風から遠い関東圏でも大雨による被害が相次いでいます。

 わが家も急峻な裏山が家に迫る危険地帯なので、雨台風には特に注意をしています。菜園を持っているためからからに乾いた畑を見て、「一雨欲しい」と4日前までは思っていたのに、台風が来て雨が降ると、「雨がやんで欲しい」と思う、私は何とご都合主義な人間でしょう。

 

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〇台風10号に翻弄され続けています
 今日8月29日は予定だと、しまなみ海道を車で渡り明日の朝の午前中、広島で行われる研修会の講演のため前泊する予定でした。ところがところがこの一週間超大型、超スローな台風10号の行方が定まらず、やきもきしながら朝を迎えました。

 昨晩相手に電話すると「朝まで待って」とやる方向に傾いていました。たとえ雨が降っても槍が降っても講演にこちらの都合で穴を開ける訳には行かないので、そろそろ準備をして少し早めに出かけようかとした9時ころ、相手先から「止む無く延期」の連絡が入りました。

 

 家族みんなが台風の影響を心配して「止めた方がいい」とか「危ないから止めるべき」とあれこれ言われていたので、ある面ホッとして連絡を聞きました。それには台風の進路や影響もさることながら、ある問題があったからなのです。

 実は2週間前妻の同級生の家にお邪魔した時、そこのご主人が車庫から車を出した際、私の車にバックで追突し、私の車の後ろのトランクやバンパーをへこませてしまったのです。庭先の事故は警察の事故証明は必要でなく、相手の損害保険会社が自賠責保険で治してくれるそうなのです。

 おまけに修理に必要な日数の間、ディーラーの手配した代車はレンタカーで対応するようで、修理に出した日から手配のレンタカーを借りて帰っていて、慣れない車での、ましてや台風接近のこの時期の高速道路での運転は危険だと判断され心配ゆえの助言でした。

 延期連絡はある意味残念ですが、ある意味ホッとした感じがしています。予定が空欄になった今日と明日をさてどう有意義に過ごすか、あれこれ考えていますが、テレビにかじりつき台風10号の行方を追っても始まりません。あれこれ見繕って楽しくやる予定です。

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〇竹トンボ製作
 遊び道具など殆どなかった少年時代、欲しかった肥後守という小刀を親父に買ってもらいました。その小刀をポケットに入れて野山に出かけ、竹や木を使って色々な遊び道具を作って友だちと一緒に遊びました。

 その中に竹トンボがありました。本物のトンボという動物を知っている私は、本物のトンボと似ても似つかぬのに何故竹トンボというのだろうと、「疑問の館」のトンネルの中に入っていましたが、いつしかそんな疑問も忘れ、小刀や竹の鋭い削ぎ先で手を切ったりしながら夢中になって作りました。

 やがて竹トンボが出来ると仲間が集まり海岸の砂浜に出て飛ばす競争をするのですが、作り方によって高さや遠さに差が出来ましたが、友だちの中には器用な子がいて、いつもその子には叶わず悔しい思いをした思い出が残っています。

 先日「お年寄りと昔の遊びをしよう」という集会に招かれ、子どもたちと一緒に体育館で色々な遊びをしましたが、体力こそ負けるものの駒を回したり竹トンボを飛ばしたりすることは、昔取った杵柄で、慣れていず不器用な子どもたちには競争しても連戦連勝でした。

 

 近々子どもたちを集めて竹トンボ作りに挑戦してみようと思っています。宇和島市には竹トンボの達人がいるようなので、是非講師に迎えより高く、より遠くへ飛ぶ夢の竹トンボ作りに挑戦してみたいと話をしています。楽しみです。

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〇ゴキブリ・カメムシ。クモ・ムカデ・・・
 田舎に暮らしていると、イノシシやハクビシン、サル、カラスなどの有害鳥獣の被害によく会います。加えてゴキブリ・カメムシ・クモ・ムカデなどの小動物が突然目の前に現れて、ゴキブリなどは履いていたスリッパを手に持って追いかけたりしますが、皆さんはどんな小動物が苦手ですか?。

 恐らく特に女性の方からはゴキブリ・カメムシ・クモ・ムカデ、スズメバチ全∼部と言われそうですが、ゴキブリ=不衛生、カメムシ=悪臭、クモ=気持ち悪い、ムカデ・スズメバチ=危ないというイメージが強く、どうすれば遭遇した時駆除できるか考えて、スプレーやガムテープを用意している人も少なくないようです。

 今日の昼前、居間よりほんの少し前、居間でテレビを見ていた妻が「きゃあ~お父さんムカデがいる」と叫びました。急いでその場所へ行ってみると、少し大きめのムカデが畳の上を這っていました。妻は別の部屋に用意しているスプレーを取りに出かけました。私はタンスの上のハエ叩きを取り出し、上から思い切り叩いて殺処分しました。命中率100%でした。

ムカデは普通ツガイで暮らしているので、もう一匹どこかに潜んでいるものと思われます。用心したいと思っています。私はかつて手袋の中に入っていたムカデに刺され、アナフラキシーショック症候群になり救急車のお世話になった経験があるので、気が気ではありません。

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〇予約しているというけれど
 妻の眼の手術が終わって丁度1週間が過ぎました。日帰り手術を選択したのであくる日は早朝に、一週間後の今日は11時に予約が入り、二人とも古い時代の人間ゆえ、30分前に病院へ行き受付を済ませて順番を待ちました。

 そのうち11時ころに「若松繫子さん、中へお入りください」と呼び込みがあり、検査室で10分ほど入念な検査が行なわれたようです。それから待つこと1時間50分、「予約とは一体何なのか?」と思う程、また「忘れられているのでは?」と思う程待たされました。

 結局診察室で2人で医師の説明を聞きながら診察を終えたのは午後1時過ぎでした。私と同じように診察順番をが来るのを幼稚園年長の女の子を連れて診察を待っていた親子連れも、待ちくたびれてぐずったり居眠りをしていました。今流行りの先生なので、行列しない行列が出来ることは理解できますが、病気でもない私も病気になりそうな雲行きでした。

 診察は5分ほどで済みましたが、経過は良いようで、眼球の抜糸をして、2週間後の予約を入れられ、近所の薬局で目薬を貰い病院や薬局を後にしました。2週間後にまた待たされる憂鬱を思いながら、何はともあれ診察を終えて帰りました。ホッとして、ドッと疲れて、2週間後の想定される憂鬱を想像しました。今日私の時計は2時間待ちぼうけの時間でした。

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〇「あなたはストレスがないの?」と言われました
 昨日盆踊り会場で久しぶりに出会った中年女性の方から、「久しぶりにお会いしましたが、お元気そうで何よりです。いつもニコニコしていて羨ましい。あなたはストレスがないの?」と突然言われました。「そんなことありません。私も人並みに色々悩むことがあって・・・」とあれこれ言うと、「そんなの私から見ればストレスの内に入らない」とまで言われました。

 それからその方は今悩んでいる身の回りのことを並べたて、話されました。「自身がガンになった」こと「両親が老いを迎え手がかかる」こと、「年金暮らしで食べるのがやっと」などなどでした。本人が言うのには「まるで私にだけ何でこう悪いことがついて回るのかしら」とストレスがMaxで「生きているのが時々嫌になる」とのことでした。

 その人から見れば確かに私の悩みなどストレスの内に入らないかも知れませんが、「一生懸命前向きに生きていればまたいいことがありますから、プラス思考で生きましょう」と励ましました。いやはやとんだ話を聞いたものです。かく言う私も79歳という過去年齢の間には、超がつくほどのストレスを抱え病気にもなりましたが、妻を始め家族や多くの人の励ましや手助けで何とか乗り切り現在を迎えています。

 恐らくこれから迎えるであろう20年ほどの未来年齢も、あれこれストレスを抱えるものと思われますし、今も小さなストレスを持って生きていますが、喜びの種を見つければ何とか乗り切れるような気がします。人から見れば私の生き方は幸せそうに見えるのでしょうか?。

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〇あっ、虹だ!!
 子どもの頃から、天空に7色の弧を描いたように突然出る虹を見ると何かいいことがありそうな特別幸せな気持ちになります。今日先ほど外出先から帰って北の空を見るとそれは綺麗な虹が架かって、妻と二人でしばらくの間見とれてしまいました。

 これまで入道雲以外は雲一つない真っ青な夏空が広がっていましたが、台風10号の接近で雲行きが怪しくなり、小粒の雨に太陽に光が反射して出来たものと思われますが、虹の根元に宝物があるという絵本を小さい頃に読んだからでしょうか、今もそのことが気になって虹の根元付近を観ましたが、その内に次は消えてなくなりました。

 虹や夕日や朝日などの自然現象を、私のような素人が写真に収めるのは容易なことではありません。写真に撮ったつもりでも、いざバックアップして見ると見た目ほどの美しさはどこへやらです。それでも記録しないと記憶としては残りません。もう少し修行が必要なようです。

 

 

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