人間牧場

〇今年は卯年です
 子どものころ自宅で耳の長~いウサギを飼っていたため、ニワトリとともに身近な存在の動物でしたが、今はウサギを見る機会も少なくなってしまいました。子どものころ正月が来る度に、その年の十二支を漢字で書くとややこしく、子=鼠、丑=牛、寅、卯=兎、辰=龍、己=蛇、午=馬、羊、申=猿、酉=鳥、戌=犬、亥=猪を急に言われても凡人ぼんくらの私は、「えっ、どんな漢字だったっけ」と戸惑うことがしょっちゅうでした。この漢字が昔の時計の時刻だったり、方位を示すものだと知ったのは少し大きくなってからのことでした。

 今年は卯=兎年です。私は子どものころから貯金箱が大好きで、昔は一節切った竹筒に鋸で硬貨の入る程度の穴を開け、背面にキリで穴を開け柱に釘を打って引っ掛け、貰ったお金の一部を投げ入れていました。年末にこの手製竹製貯金箱を割るのが楽しみで、そのお金は滅多に買えないものを買うのに使ってい、お金を貯めるコツを学びました。

 毎年農協に須賀柴k李貯金をしていると窓口で、その年の干支の貯金箱を貰えるのです。多分長年のご厚意で十二支全ての貯金箱が揃っているようです。さて卯=兎から何を学ぶか?です。何よりも大きい兎の耳にあやかり、人の話に耳を傾けようと思っています。年齢を重ねると難聴気味になりながら悪口はどういう訳かよく聞こえ、人の話は中々聞こうとしないものです。まだ補聴器のお世話になってはいませんが、とにかくよく聞こうと、改めて思いました。

「今年は 卯=兎と 言うそうな 耳長あやかり 聞くに徹そう」
「子ども頃 家でウサギを 買っていた おとなし動物 私と違う?」

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〇年末のお餅つき
 昨日はいつも出掛けるウォーキングをキャンセルし、外がまだ暗い午前6時に、用意していたかまどに火を入れました。妻がかしていたもち米を竹ザルに移して水気を取り、4つの蒸篭に均等に入れて羽釜の上に乗せ、蒸し始めました。

 予想通り午前7時半ころになると湯気が蒸篭の上から吹き出し始めました。ここで一旦小休止して軽い朝食を急いで済ませ、妻の煙会所での陣取りを見計らい、午前8時に餅つきスタートです。理想は臼と杵なのですが、私たち夫婦には気力も体力もないので、電動餅つき機を使いました。

 造作もなくつきあがるのですが、問題はちぎり手や揉み手は妻一人なので追いつかず、私も餠丸めを加勢してどうにか10時ころにやっとつき終わりました。さあそれからは私の出番で、使った道具類を沸いたお湯でしっかりお湯洗いをして、木陰に干し水切りをしました。

 今日にでも乾いた道具類を基の倉庫に収納しなければなりません。その後粗方片付いたところに頼んでいた寒ブリが到着したので、3本を3枚におろし、妻と2人で子どもたちや友人宅へそれぞれお裾分けに出かけました。いやはや忙しい一日でした。昨日は孫奏心の沸かしてくれた一番風呂に入りました。

「朝6時 外は暗いが とりあえず かまどに火を入れ 餅つきスタート」
「本当は 臼杵使い 景気よく やりたいところ 電動餅つき」
「餅つきは 予想どうりに 終わりけり 段取り良くて 天気も良くて」
「注文の 寒ブリ届き 粗調理 私の出番 次から次へ」

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〇さあ年末恒例の餅つきだ
 新年を迎える準備で一番大変なのは餅つきです。昔は家族総出で臼と杵でやっていましたが、家族みんなそれぞれ忙しく、気力も体力も減退した私たち夫婦だけの作業となったため、このごろは臼と杵も使わず、電動餅つき機を使っての餅つきになっています。

 冬の寒い時期なので3日前妻は2升×4臼のもち米を洗い、水にかしました。私の役目は餅つきの準備と餅つきそれに後片付けです。これが中々手間がかかります。外庭に移動式の釜を2つ出し、羽釜に水を張り、薪を用意しますが、田舎ゆえ薪は日頃から蓄えていて、火つけようの杉葉もなどもその気になればいくらでもあるのです。

準備万端整った餅つき

 モロブタや 餅取り板などをビニールシートを敷いた煙会所囲炉裏端に持ち込み、餅つき機も用意して準備万端整いました。ここまでは29日のお話です。あくる日30日の作業については、ま・た・明・日です。

「最近は 家族総出の 餅つきも 家族それぞれ 予定が入り」
「最近は 私と妻の 二人だけ 臼と杵など とてもじゃないが」
「もち米を 洗うの妻の 役目です 私は準備 後片付けだ」
「さあ出来た 明日が餅つき 意気込んで どうなうことか 老骨だけで」

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〇柚子大根
 今年の年末は日本列島に強い寒波がやって来て、普段は瀬戸内海気候と呼ばれる温暖な地なのに、ここ四国愛媛県久万高原町では積雪が70㎝を超え、自衛隊が災害派遣されるなど、日頃雪に慣れていないため大きな騒ぎとなりました。

 わが家も5㎝ほどの積雪がり、家の隅には孫二人が作った雪だるまが3日間も融けずに残っていました。家の横の家庭菜園には大根、白菜、キャベツ、ブロッコリーなどの冬野菜が植えられていますが、融けにくい雪を被って寒そうでした。

 わが家ではこの時期、大根を使ったおでんやブリ大根、それにすり大根などが食卓を賑わせていますが、柚子と鷹の爪を使って漬ける柚子大根という浅漬けを沢山作ります。これまでは大根を水洗いして天日で乾燥して沢庵を作っていましたが、沢庵は少し干し過ぎると固いし、糠に入れる塩が体に悪いため、最近はもっぱら柚子大根の浅漬けに凝っています。

 雪のような真っ白な短冊切りの大根に、黄色い柚子の皮、真っ赤な鷹の爪が彩りよく入れられ、酢を使うため体にもよく、またサクサク・ポリポリ感が良く、熱々ご飯のお供やお茶うけに最適で、楽しみながら妻と2人で食べています。

「雪が降り 今年年末 あちこちで ひと騒動あり 大変でした」
「菜園に 植えた野菜も 雪被り 冷蔵庫のよう 霜焼けしそう」
「大根と 柚子に加えて 鷹の爪 白・黄・赤が 程よくマッチ」
「ポリポリと ご飯や茶請け 音がする 大根浅漬け 旨い美味いと」

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〇ガソリン難民
 今時信じられないような話ですが、昔は町内に4軒もあったガソリンスタンドが相次いで廃業し、私の町には残念ながらガソリンスタンドが1軒もありません。ゆえに毎週のように風呂用と暖房用の灯油を、8㎞離れた伊予市街まで軽四トラックで買い出しに出掛けなければなりません。

 買い出しは妻の役目ですが、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した石油類の高騰は、日常使っている車のガソリン代の高騰とともに、妻の財布を直撃し悲鳴を上げてるようです。特にこの4~5日は大雪大風を伴った寒波がやって来て、年末の出費も多いので、少々不安が募っています。

 昨日は軽四トラックに積んで帰った灯油缶を下ろし作業を頼まれ、普通は息子や2人の孫が手伝ってくれるものの、あいにくみんな留守だったので私がやりました。18ℓの灯油容器は結構重く、若いころは両手に提げて難なく運んでいましたが、今はもうその馬力もなく容器1個がやっととなってしまいました。

「ウクライナ ロシアと戦争 長引いて 燃料高騰 家計直撃」
「わが町は ガソリン難民 トラックに ポリタン積んで 隣町まで」
「年金で 暮らす夫婦に 物価高 生活防衛 自給をアップ」
「灯油ポリ 昔は両手 軽々と 今片手しか 持てない年齢」 

 

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〇人には絶対言わないでね!!
昨日友人Aさんに出会い立ち話ながら耳寄りな話を聞きました。別れ際その友人は「あんただけにしか言っていないので、人には絶対口が裂けても言わないでくれ」とくぎを刺されました。

 ところがところがです。偶然別の友人Bさんに出会い立ち話をすると、その人が言うのには「Aさんから先ほど人に言うなと口止めをされているのだが、あんただけには話すので、わしから聞いたとは絶対言わないようにしてくれ、わしは口が堅い方なので」と、ここでも釘を刺されて耳寄りなAさんと同じ話を聞きました。

 はてさてどうなっているのか?、信じ難い耳寄りな話でした。人は「人には絶対言うな」とか、「ここだけの話だが」とか、また「わしは口が堅い」とか言いながら人の話に戸はたてれず、伝播してしまうのです。

 私も「こんなうわさ話を聞くのではなかった」と思いつつ、言いたい気持ちをグッと堪えていますが、まるで漫才や落語の笑い話のようでした。

「あんただけ 話すのだから 絶対に 言うな釘刺し 別の人にも」
「自分では 口が堅いと 自慢して 言いふらす人 数多くあり」
「絶対に 言うな言われりゃ 何となく 言いたくなりて 次から次へ」
「世の中は こんなもんだと 自覚する 私もかつて 標的された」

 

 

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〇わが家のクリスマス
 わが町の山添を通る国道56号線に時ならぬ大雪が降り、犬寄峠付近から中山町内まで除雪のための通行止めが続いたため、迂回した車が海岸国道378号になだれ込んでひっきりなしに通り、双海町高野川~三秋峠~伊予市向井原間も渋滞が発生し、伊予市街まで行くのに40分以上もかかるほどでした。

若嫁が焼いたチキン
モンブランショートケーキ

 それも昨日は収まり平常の暮らしが戻りました。息子たち夫婦が温泉好きな私たち夫婦のために、今年も星ヶ岡温泉の入浴券をお歳暮としてくれたため、昨日は妻と2人で、ローズハウスというレストランへバイキング朝食に出かけ、その足で星ヶ岡温泉に出かけ、真昼間だというのに温浴を楽しみました。

 昼過ぎに帰宅し、プリンターの調子がイマイチでストップしていた年賀状を仕上げながら机の周りの大掃除をしました。夕食時若嫁がオーブンで焼いた熱々のチキンとショートケーキが届き、私たち夫婦もささやかながらクリスマス気分を味わいました。息子家族と同居しているとハーロウィンやクリスマスなど、これまで余り縁のなかった諸行事の度に加わらせてもらい、楽しいひと時を過ごしています。

「今年も クリスマスなど やって来て チキンとケーキ 夫婦に届く」
「こんがりと 焼いたチキンを 食べながら 暖房効いた 部屋でぬくぬく」
「ウクライナ 戦争さ中 クリスマス テレビのニュース 心複雑」
「昨日まで クリスマスソング あちこちで 今日から一転 迎春モード」

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〇昨日はクリスマスイブでした
 記録的な大雪でこのところ大荒れの日本列島でしたが、クリスマスイブは今年もやって来ました。さすがにこの歳になるとクリスマスを祝う浮かれた気分もなく、伊方や八幡浜に出かけた帰り道、レストランに立ち寄り妻と2人でささやかな食事会をしました。


妻は記念写真まで撮らせてもらい大喜びでした

 その帰り道長浜まで帰ると妻から「大和地区のクリスマスのイルミネーションが見たい」とリクエストがあり、沖浦から肱川河口対岸の道を走り、目的地に着きました。記憶を頼りに大和地区内に入ると、何軒かの家々のそれは奇麗なイルミネーションが見えました。

 路側帯に車を止め、一軒の家の前に立つと、家の人が出てきて庭に案内され、会話をしたり写真を撮らせてもらいながら見学をしました。「私は双海町でまちづくりに~」と自己紹介をすると、「知ってます知ってます。夕日を有名にした人でしょう」と歯の浮くような誉め言葉をいただき、恐縮してしまいました。

 大和地区のイルミネーションは、地域政策研究センター(今はえひめ地域活力創造センター)のアシスト事業審査員をしているご縁もあって、助成団体だったので、現地見学で訪ねてから毎年のように訪ねているのです。天気が悪く何年か前ほどの規模ではありませんでしたが、それでもみんな楽しそうにやっていて、私たちの来訪を心から喜んでいただきました。

「大荒れの 中でもみんな 楽しそう イルミネーション 見学立ち寄る」
「わあ綺麗 イルミネーション 夢の国 飛び入り庭で 会話も弾む」
「双海です 自己紹介を 始めたら 『知ってますとも あなたのことは』」
「持っていた コーヒー豆を とりあえず 名刺代わりに 差し上げました」

 

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〇ビックリ仰天
 10日ほど前、私のことがチラシ風に編集されてfacebookで紹介されビックリしましたが、そのチラシが元で小さな講演会が「もにこど2」というカフェで開かれました。ところがその時話している私の講演動画がfacebook でライブ配信されたのです。2度も続いた珍現象にビックリ仰天してしまいました。

 私には2000人ほどのfacebook 仲間がいて、私の書いた記事に時々アクセスして、中にはご意見を寄せてくれたり「いいね」ボタンを押したりしてもらい、デジタルコミュニティを楽しんでいますが、講演動画は初めてなので、お恥ずかしい醜態をさらけ出してしまいました。恥ずかしがる歳でもないのでむしろありがたいことだとポジティブに受け止めています。

 10日ほど前、突然37年ぶりに草間さんという女性が、私の前に夫婦で現れまた。そして請われるままに煙会所や海舟館、それに人間牧場を案内しました。そして電撃的にカフェでのミニ講演会が行われ、今では毎日のようにfacebookでお互い最も親しい顔をして、意見交換する間柄となっているのですから驚きです。「人は人により人となる」を実感しながら今年も年の瀬を迎えています。今年もハラハラ・ドキドキ・ジーンの一年でした。

「前回も ビックリしたが 今回も ライブ配信 醜態仰天」
「あちこちで こんな姿で こんな風 話しているのか 自分の姿」
「驚きが 二度も続いて ハラハラや ドキドキ年甲斐 なくてジーンンと」
「今年も 色々あった 指折って 出会い数々 思い出しつつ」

 

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〇正月を迎える準備(しめ縄づくり)
 昨日は寒い一日でしたが、意を決して私設公民館「煙会所」にストーブを持ち込んで暖を取り、一人黙々しめ縄づくりをしました。作業に支障をきたすほどではありませんが、先日の人間牧場での餅つきで手のひらを少し痛めているので、縄をなう力が弱く、多少難儀をしました。

 先日大安の日に藁をそぐっていたので、畳の上にゴザを敷きオタマジャクシ15個、隠居用の少し大きなオタマジャクシ、本宅玄関用の暖簾型しめ縄、神棚用の大きなしめ縄といつもの年と変らぬしめ縄を順次2時間ほどで作り上げました。ホームセンターなどで買えば済むことでしょうが、元漁師をしていた親父直伝の技を引き継いでいて、自己満足ながらそれなりに出来上がりました。

小型のオタマジャクシ
隠居の玄関用オタマジャクシ
神棚用しめ縄
玄関用暖簾しめ縄
もろぶたに入れた全てのしめ縄

 私は子どものころから何かと器用な親父から、「お前は不器用だ」と言われてきましたが、出来上がったしめ縄を見た妻から、「まあお父さん、器用ねえ」と褒めてもらい、まるで子どものように嬉しくなりました。その親父も7年前に亡くなり、私のこのしめ縄づくりを息子に教えていないことに気がついていますが、今年も正月前には息子や孫に手伝ってもらい、裏白やカブスを付けて飾る予定です。

「煙会所 ストーブ入れて 暖を取り 正月用の しめ縄づくり」
「今は亡き 親父直伝 しめ縄を 心を込めて しっかり作る」
「気がつけば 私の技術 息子には 伝えていない 難儀な話」
「さあこれで 新年迎える しめ縄が それなり出来た 妻に褒められ」

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