shin-1さんの日記

○高松から帰ってきました

 同じ四国なのに愛媛の県庁所在地松山と香川の県庁所在地高松は、高速道路や鉄道で結ばれているものの、JRの特急いしづちですら2時間半もかかります。スピードが勝負の時代ゆえ、四国に新幹線を走らせたいという願いも分かるような気もするのです。しかし私のようなビジネスマンでもない庶民にとっては、たまの旅ですから昨日のような天気の良い日のこの程度の旅は、かえって「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」てな感じで、本を読んだり居眠りしたりしながらのらりくらりできて丁度良いのです。

 昨日は私の日程に合わせてもらったかのように、偶然にも高松での二つの会合が午前と午後、しかもお昼を挟んだ移動時間が2時間もあって、朝早い旅だったもののラッキーな一日でした。

 香川県自治振興課から依頼を受けた地域コミュニティ研修会を終わって食事を済ませ、同行して貰った溝渕女史の車でサンポート高松まで送ってもらい、午後の会議に同席する愛媛県庁の篠崎局長さん、徳島県上勝町の横石さん、高知大学の坂本先生と合流しました。

 

 この日の会議は内閣官房地域活性化統合事務局が主催する四国圏地域活性化推進連絡会議で、私と横石さんと坂本先生は民間有識者として名を連ね、年間3回程度の召集に応じて意見を述べねばならないのです。昨日は今年度の地方再生事業の新規提案27件について説明と意見交換しました。この応募の中から、①複合的な取り組み、②先導性・モデル性、③持続性ある取組、④相乗効果・波及効果の見込まれる取組、⑤主体的な取組、⑥計画性ある取組という6つの視点で審査され6月中下旬に新規案件選定結果が公表されるのです。昨年からの継続事業としては6件が希望しており、これらについても同様な選定スケジュールで公表される予定です。

 帰りの列車の中で同乗した県庁の篠崎局長さんと短い時間ながら色々なことについて地域づくり談義に花を咲かせました。えひめ地域づくり研究会議の代表運営員を辞任したばかりの私なので、これまで22年間にわたって活動した経験の中で感じたり思っていることを率直に話しました。篠崎局長さんは私が役場に在職中ずっと何かにつけて出会ってきた人ですから、お互い気心も知れていて、これからの愛媛をどうするかという点で不安と期待を交錯させながら少し意見を述べました。久しぶりに突っ込んだ話が出来て、のんびり旅の効果があったようです。

 夕方6時30分近くに松山駅に到着しました。すっかり陽が長くなって、自宅に着いた頃でも西日が綺麗でした。朝から夕方まで、昨日も充実した長い一日でした。昨晩は妻も友人とのお喋り会に出かけていて留守でした。妻の用意していた食事と風呂を済ませ朝読めなかった新聞を読みながら久しぶりにテレビを見ました。その後日課である2本のブログを書き早々と床につきました。

  「高松と 松山結ぶ 特急で 二時間半も かかるジレンマ」

  「見方変え 長閑と思う 汽車の旅 左に右に 懐かし風景」

  「連休の 狭間感じる 汽車の中 お客もまばら 小声携帯」

  「高松は やはり四国の 中心地 会議必ず 場所も動かず」

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○香川県高松へ行ってきます

 今日は早立ちです。松山まで車で行き、松山から高松まで特急いしづちに乗って瀬戸内海沿線を旅します。帰りは遅くなりますので、用件はメールか携帯へ。ただし今日は午前・午後と二つの会議に出席しますので、携帯はマナーモードです。

 こんな書き込みをブログ画面に打って早速出かけて行きました。今日は寒気団の影響で4月下旬としては肌寒い朝でした。駅前キスケ駐車場に車を止め、チケットを緑の窓口で切符を買う際提示すると24時間無料駐車場が貰えるのです。特急いしづちも特急しおかぜも朝が早い7時19分発は空いていました。乗り込んだ人たちも朝が早かったせいかコンビニで買ったであろうパンやおにぎりを食べながら携帯電話でメールを打ったりして過ごしていました。

 私は午後の会議の資料に目を通しながら、居眠りしたり外を眺めたりと、車では考えられないようなのんびりとした旅を楽しみました。

 9時44分に高松駅に到着すると、県庁自治振興課の小島さんが「若松様」と書かれた紙を持って改札口で出迎えていました。「木のカバンを持っている人と電話で告げていたので一発で目と目が合い、タクシーで福岡町マリンパレスさぬきへ向かいました。会場には表彰を受けるのでしょうか赤や白のリボンをつけた方が、通された控室には何人もいました。


 土曜日に約束していた三谷地区コミュニティセンター長の溝渕さんと受付で落ちあい、皆さん方が表彰式に出席して留守の間に、私の自著本である夕日徒然草20冊余りにサインを依頼されて、「人でも仕事でも愛する所に集まってくる」「逢う人も逢う人もまた福の神」という2つの言葉を書き込みました。字の汚い私としては面映ゆい感じもしましたが、それなりの文字で書きました。

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(会場を真っ暗にして私のDVD映写が始まりました)

 講演会はまずトークバトルの時に作っていただいたDVDを自己紹介のつもりで上映し始めました。会場は予想を超える沢山の人が会場いっぱいにいました。参加者は地域コミュニティ研修会だけあって年配の方が多いという印象を持ちました。それでもみなさんは終始熱心に私の話に聞き入っていました。その模様は私のデジカメを溝渕さんに渡して会場から撮っていただきました。

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(研修会の会場となったマリンパレスさぬき)
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(講演する私)

 この日の演題は「身近な資源を地域の宝に、~夕日が主役のまちづくり~」でしたが、1時間15分という短い時間だったのでビデオの早送りのような急ぎ足の講演でした。はてさて理解されたかどうか、少し心配です。


  「若松と 書かれた紙を 持った人 駅に出迎え 恐縮千万」

  「サイン書け 控室にて 走り書き 相も変わらず ミミズ這うような」

  「表彰を 受けるリボンが 誇らしげ 人それぞれに 苦労跡あり」

  「寝る人も いない講演 聞く人の 質がいいのか 俺がいいのか」 

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○家庭菜園に野菜の苗を植え付けました

このところ温かかったのに、2日前の雨模様天気が回復してから急に寒くなり、わが家では名残の石油ストーブを焚いています。この時期は普通だと初夏の陽気に誘われるのでしょうが、北海道の天気予報には雪マークがつくなどどこかおかしく、しまいかけていた厚めの服を羽織って過ごしているのです。いつものことながら、初夏のような陽気の日本列島を僅か一日で寒くしてしまう自然の偉大な力には、人間の力などはるかに及ばないとしみじみ思うのです。

 今日は朝から親父と二人で家庭菜園の夏野菜の植え付けを行いました。親父は私が留守の昨日、91歳になるというのに、また脛が少々痛いというのに倉庫から耕運機を引っ張り出して耕してくれていました。私たち夫婦は昨日外出先から帰り道、行きつけの園芸店に立ち寄り、ナス10本、ピーマン5本、シシトウ5本、キウリ3本、ニガウリ3本、カボチャ2本、オクラ5本、その他諸々の苗を買って帰りました。畑は広いのでまだまだ余裕があるのですが、苗代で野菜を買ったらどのくらい買えるかなどと冗談を言うほど高い買い物となりました。

 私が平鍬で畝を作り几帳面な親父の張った糸に沿って植え付けて行くのです。特に親父の力が欲しいのはナスの垣づくりです。まだ植えたばかりなので垣など必要ではありませんが、夏に向けて頑丈な木の杭をハンマーで土の中に埋め込む作業は私の力でないとできないし、この垣に様々な工夫を凝らすのは親父の仕事であり、いわば親子合作の作業なのです。

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(親父は植えた苗の垣を作りました)

 1時間余りの作業で殆どの苗を植え終わりました。親父は植え付けた苗に井戸水をジョロに入れてたっぷり水やりをしたり牛糞を振ったり、またナスの下には敷き藁をして保湿するよう作業をしていました。私は相変わらずグウタラで、作業の途中もひっきりなしに携帯電話がかかってきて、その度に作業を中断し、結局は支柱を立てぬまま、訪ねてきた来客の対応に追われて午前中の作業を終わってしまったのです。

 午後からは裏山の竹を切りだし、支柱にするべく60センチ程度に切り、先をとがらさせてピーマンやトマトの根元に打ち込みました。ビニール紐で緩く結び風が吹いても倒れないようにしたのです。お陰さまで今年も夏から初秋にかけて安心安全な野菜が楽しめそうです。

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(私は植えた苗に支柱を立てました)

 作業が終わったところでキャリーに2箱ほど甘夏柑の収穫をしました。そろそろ晩柑類が底を尽きかけ、初夏の味覚である甘夏柑が美味しい季節となりました。わが家では樹上で越冬させた甘夏柑が沢山実をつけています。甘夏柑の木には今年の新芽と蜜柑の花が咲き始めて、同じ木なのに実・花・新芽と何とも奇妙な光景ですが、これからは夜の間に外皮内皮を剥いだ甘夏柑を冷蔵庫に入れて冷やして食べるのです。甘酸っぱいその味は何とも言えない涼感を誘うのです。

 一昨日近所の知人に差し上げたところ、早速マーマレードを作ったようで妻の職場にわざわざ手紙を添えて持ってきてくれました。わが家の甘夏柑無消毒のため皮を加工して食べることができるのです。丁寧に茹ではえて灰汁を取ったのでしょう、さっぱりとした味で明日の朝はパンにつけて食べたいと思っています。

 差し上げたり貰ったり、田舎はおすそ分けの習慣があっていい近所づきあいができていて毎日楽しい日々です。

  「親と子が 今年も元気に 夏野菜 苗を植えつつ 世間話を」

  「安心と 安全確保 するために 交付金にて 野菜苗買う」

  「甘夏も 工夫をすれば マーマレード これも安全 自衛の策だ」

  「差し上げた 甘夏柑が マーマレード 形を変えて おすそ分け来る」

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○携帯を新しい機種に変更しました

 昨日松山に住む長男から電話があって、私の「携帯電話の機種が古くなったから変更してはどうか」と相談がありました。年齢を重ねるにつれて親を思ってくれる長男の優しい心は嬉しいのですが、この歳になると情報化社会を生きて行くために必要とされるパソコンも携帯電話も、使いこなすためにはそれ相当な覚悟と日数が必要なこともあって躊躇しました。「親父の携帯はカメラもないのだから」という時代遅れをくすぐるような言葉に後押しされて、「じゃあ頼む」と出かけて行きました。

 息子のマンションに立ち寄り、息子の家族とわが妻と一緒に近くのNTTドコモの店へ出かけました。手馴れている息子は私の携帯電話と免許証を受付へ持って行き、様々な手続きをして古い私の携帯電話から入力している電話帳などを移し替えてもらいました。既に私の電話番号は名刺などに刷り込んでいるので電話番号が変わるのは困ると思っていましたが、そのままのようでひと安心しました。

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 私の携帯電話の機種変更はこれが4度目です。過去3度はいずれも故障でした。外で作業することの多い私ですから、ズボンのポケットの中にいれて作業をするとついつい物にぶつかり故障させてしまうのです。故障の度に息子のお世話になっているため何かにつけて電話が入ってくるのです。

 さて私の携帯は正直言って若者が持つような多機能な格好いいものではなく、そこら辺のおじいちゃんやおばあちゃんが持っている文字の大きいものです。今回の機種は念願のカメラ内蔵なので、もしデジカメを忘れても記録だけは残るようです。しかしその写真をパソコンに取り込む術はまだ未修得なのでこれから息子の手ほどきをうけなければならないのです。それにしてもメカに弱いと自分の育った時代のせいにして、自分を納得させているのです。

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 昨年えひめ地域政策研究センターにいた清水さんや谷本さんに使い方を教わって、やっとメールが打てるようになりました。それは全国大会の実行委員長をしていて、どうしても事務局から緊急にメモを送らねばならないかも知れないという必要の論理からでした。お陰さまで昨年から細々メールが打てるようになって、今では旅先から簡単なメールを格好良く打てるようになりましたがまだまだです。

 この一週間岡山県と香川県へ講演に出かけた折、2回とも携帯電話を書斎のバッテリー充電器の上に置いたまま忘れて出かけてしまいました。いずれも家を出て目的地へ向かう車の中で、ズボンのポケットの軽さに気がついて思い出したのですが帰る時間的余裕がなく、気になりながら出かけてしまいました。そんな時に限って緊急な要件があるもので、妻や相手から「はいくら電話をかけてもつながらない」とブーイングの標的にされてしまいました。代用として公衆電話を探すのですが、いつの間にか携帯電話の普及で必要がなくなったのか、あれほどあった公衆電話が中々見つからず苦戦を強いられて慌てました。また折角公衆電話を見つけても10円玉が殆どなく100円硬貨を使わざるを得ないため、つり銭が出ないこともあってNTTに無駄な投資をしてしまいました。

 世の中便利になると一方で不便になることがいっぱいあります。世の中は必要の論理で動くものだとしみじみ思いながら」、携帯電話を忘れないようにしたいと思った次第です。出かける前に「携帯持った、財布持った、免許証と名刺入れ持った、よし出かけるか」とまるでJRの運転手さんの指差確認のようです。


  「携帯を 忘れて公衆 探したが 何時の間にやら 公衆消えた」

  「携帯に カメラがついて 進化した 使いこなせる 当てもないのに」

  「人並みに ついて行くのが やっとです 後追いながら 進むしかない」

  「忘れじょう 歳のせいでは ありません 注意怠る 自分が悪い」

  「

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○地域マネジメントスキル習得講座が始まりました

 愛媛大学農学部の新しい試みである「地域マネジメントスキル習得講座」がいよいよ始まりました。この講座は過疎化や高齢化、後継者不足が進み、崩壊しつつある愛媛県をはじめとした中四国の農山漁村地域の再生のため、社会人の学び直し講座として開設し、「地域居住哲学」「地域資源管理能力」「地域活性化・新産業創出能力」「農林漁業の経営分析・設計能力」を身につけた人材を育成して、活力ある農山漁村を再生するための講座で、愛媛大学が継続的に支え、地域再生のために貢献することを目的にしています。

 予想をはるかに超える応募者の中から35人が選ばれ、この日は松山~今治間を走る317号水が峠付近にある農学部学有林研修施設で行われました。8時30分に集合し9時から午前中は学習のためのオリエンテーションを行いました。

 泉副学長、鶴見コース長教授と担当の小田準教授がそれぞれレクチャーをして始まりましたが、特に前年度まで農学部長であった泉副学長の話は大学が今後何を目指すのかといった奥深い話でとても参考になりました。

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(鶴見先生・小田先生・森賀先生)
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(泉副学長)

 私と同じく観光カリスマ百選に選ばれている森賀客員教授は、元新居浜市役所の職員ですが、特に産業振興などに造詣が深く、愛媛新聞四季録などにも毎週月曜日含蓄のある文章を書かれていて尊敬している一人ですが、森賀先生はこの日ポートフォリオの作成について話されました。

 ポートフォリオとは聞き慣れない言葉ですが、自分の意志で、自分の未来に活かす意図で、自分が手に入れた情報や自分が生み出した成果やプロセスを自分で一元化したファイルです。

 ポートフォリオを見るとテストなどでは評価できない能力や個性、潜在的な力や考えの変化、成長を見出すことができるのです。このようなポートフォリオを活かす評価をポートフォリオ評価というそうです。

 森賀先生は未来教育プロジェクト鈴木敏江さんの資料を引用してポートフォリオの役立ちを次の4つに要約して話されました。

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(中四国地域から集まった研修生)

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 ①学習、研究、体験、実習などの目標や成果や評価を明確にする

 ②成果だけでなくプロセス重視の自己評価・他者評価・相互評価

 ③その人の個性や考え方が見い出せ、個性発見や進路検討に活きる

 ④自己紹介や面接などに活き、学歴や成績重視でない採用面接や人事評価に活きる


 昨日はあいにくの雨模様でしたが、午後からは炭焼きなどの実習が予定され一泊二日の研修が行われました。私はあいにく高松市三谷地区での研修会に招かれていたので昼食後お暇しましたが、遠くは広島県尾道や福山からの受講生もいて、並々ならぬ決意で臨まれていることがよく分かりました。私の集中講義は8月22日と23日の両日、人間牧場でやることが決まっています。月に一回の厳しい研修ですが、その成果を期待したいと思います。


  「学ぶため はるばる遠く 来た人の 語る決意に 心引き締め」

  「何ですか 学のない俺 首横に ポートフォリオ 意味が分からず」

  「学ぶ人 逆に私が 学ぶ人 学ばなければ 教えもできず」

  「そろい踏み 異色の人の 講師陣 期待大きい しっかりせねば」 



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○高松市三谷地区での楽しいひと時

 昨日は高速道路の利用料金が割引になって初めて、その恩恵に預かりました。しまなみ海道の起点今治から小松ジャンクションを経由して高松までの往路と、高松から伊予までの復路は、行きも帰りも全て片道千円ですから、これほど有難いことはありません。しかもETCですから自分の財布から現金を出さないので、どこかただ乗りしたような錯覚にとらわれました。私も思うのですから当然高速道路を利用している人は割安感で「次は何処へ行こうか」と思案しているに違いありません。

 昨日はあいにく朝から雨でした。ゆえに大型連休の初日にしては、しかも高速道路利用料金割引にしてはそれほど車の量は多くありませんでしたが、カーラジオから流れてくるスポット情報だと、要所要所のサービスエリアでは利用者が増えて、零年のゴールデンウィークと同じだとホクホクでした。


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 普通は高速料金を少しでも安くしようとするため高松西インターで降りるのでしょうが、昨日は相手の指示もあって高松中央インターで降りました。香川県は高速道路も一般道も整備が進んでいて、カーナビですんなり目的地近くへ着いたので、昨年の記憶を頼りに三郎池と近くの神社にお参りをしました。私が着いた頃には雨も上がり西の空や遠方に屋島も綺麗に見えました。三郎池の堰堤には赤いサツキの花が咲いて帯を作り、龍のモニュメントが神秘的でした。

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 三谷コミュニティセンターに少し早く着きましたが、総会や講演の前に行う交流夕食会のため皆さんはもうお揃いでした。早速2階のホールへ案内されましたが、女性の皆さん手作りの心のこもった料理が並び、談笑しながら食事をいただきました。最近のテレビですっかり人気番組になった県民ショーで、三谷の女性たちが登場して紹介された金時豆の天ぷらも作られていて興味深々で食べました。金時豆の天ぷらは同じ四国なのに愛媛で食べる風習がないのですが、香川県では当たり前のように食べられているそうです。私は筍、ブロッコリー、アスパラ、金時豆などの天ぷら、木の芽あえ、サワラの押し寿司、鯛の吸い物、桜餅など膳に出された物は全て美味しく平らげましたが、私の食欲に皆さん驚かれていました。


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 前年と同じく心のこもったおもてなしにただただ驚くばかりでした。皆さんは昨年の9月にバス一台を仕立てて夕焼けプラットホームコンサートに参加されて、すっかり顔見知りとなっていて、名前と顔が一致しないものの記憶の糸を手繰りながらお話をしました。

 夕方6時半から会場を三渓小学校に移し、体育館で総会がもたれている間、私は女校長先生のご配慮で校長室でくつろがせていただきました。校長室には学校の名前の由来となっている偉人藤川三渓に関する資料が展示してありました。122年前に74歳の生涯を閉じた藤川三渓は日本で最初に東京水産学校を作った人で、25歳の時長崎で高島秋帆から砲術を習ったことがきっかけで捕鯨への応用などを考え水産学校を作った経緯を思うと、水産高校出身の私が三渓小学校へ来たことも何かの縁だとその不思議な巡り合わせを思いました。三渓は「学を成すは勉学にあり 道は自省に因りて修む」という言葉を残していますが、いい言葉だと思いました。

 さて昨年に引き続きの講演ですので、今年は壇上に畳を敷いて座布団の上で落伍の公演と相成りました。演目は夕日徒然草地の書と水の書から10話ほどを選んでリレー風に仕上げて1時間半ほど話をさせていただきました。マイクの調整が抜群で、とても話しやすい一席でした。高速を走っても午前様になるだろうと覚悟を決めて夜道を急ぎましたが、肝心のめくりを忘れて帰る失態を演じてしまいました。帰ると溝渕コミュニティセンター長からメールが届いていて、恐縮しています。

  「県民ショー テレビで見たが 金時の 豆の天ぷら 初めて食べる」

  「三渓の 名前を取りし 小学校 訪ねる奇遇 水産結ぶ」

  「三渓の 道は自省と 説く言葉 拳拳服膺 肝に銘じて」

  「座布団の 上に座りて 落伍する 九話ちりばめ 面白そうに」 



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○異動のハガキが届いています

 春は異動の季節です。会社や県庁、学校、市町村などでは3月の下旬に異動内示が出され、思いかなって異動した人、思いもよらず異動した人、定年退職した人、派遣切れの厳しい現実を突きつけられた人などなどの悲喜こもごもを感じさせて、慌ただしい季節が桜前線とともにやった終わった感じです。荷物を積んで異動したことのない私には理解できない「家族を巻き込んだ異動は大変でした」という異動ならぬ移動を余儀なくされた人からの便りも、「大過なく定年退職を迎えることができました」という便りも、その裏や周りに家族や職場の多くの人たちがいるだけに、これまた悲喜こもごもなのです。

 私の友人からは季節を反映して毎日のようにのはがきが届いています。定年退職した人からの便りに書かれた文章は虫眼鏡で見ないと読めないような文字がハガキいっぱいに印刷されていました。その中に「これからはボランティア活動をしながらのんびり社会に貢献したい」という決意が述べられていました。嬉しい決意です。殆どの人が「十分休養したい」、「好きなゴルフや旅行がしたい」とあるのに既に照準をボランティア活動に置いているのです。でもボランティア活動といっても福祉も教育も環境もあって幅が広いのですが、彼は一体何を求めているのでしょうか。

 ある友人は「のんびりと百姓をしながら晴耕雨読の人生を送りたい」と書いてありました。さしずめ今日は朝から雨のようなので本でも読むのでしょうが、のんびり百姓というけれど、農業はそんなに生易しいものではないと思うのです。水を差すつまりはありませんが、得てしてテレビで紹介している「人生の楽園」のような甘い収益を考えていたら足元をすくわれかねないのです。

 先日その友人から電話がかかってきて、「退職して半年、早くも濡れ落ち葉となった自分と妻の確執が始まった」と吐露されました。「月々の小遣いの金額を減らしてほしいと妻から言われましてね」と苦笑いです。確かにこれからは収入の見込みを年金だけに頼る生活だとこのような冷たい喧嘩が起るのです。


 暮らしの基本は経済です。年金が満額出る年齢は彼の場合まだまだ先のことですから、どこかで切り詰め質素倹約を心掛けないと池の水は干上がってしまうのです。私の自由奔放な生き方を見て「退職後は自由人になりたい」と思っていたようで、再任用の話をけって自由の身になりましたが、既にその夢は崩れ、連休明けには仕事を探そうかと言っていました。生きるためには夢も必要ですが「夢だけで暮らして行けるほど世の中は甘くはない」と話していました。「ああ人生また楽しからずや」「ああ人生悲しからずや」ですね。


  「一枚の 移動ハガキに 込められた 悲喜こもごもの 人生透けて」

  「夢ほどに 甘くはないぞ 人生は 百も承知で 未だ夢中」

  

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○いよいよ16連休がスタート

 今年の連休がいよいよ始まりました。新聞やテレビによると一番多い人は4月27日(月)と28日(火)、30日(木)、それに5月1日(金)、7(木)日と8日(金)を休めば、今日から16連休だそうで、この不景気な世の中だというのに何とも羨ましい限りです。まあこうしたリッチな人を恨んでみたところ、金も暇もない自分がみじめになるだけなので、「世の中にはそういう人もいるのか」くらいに軽く受け流さないとやってられないのです。

 私の今年の連休は県外講演でスタートします。今朝は早く起きて身支度を整え、今日から始まる愛媛大学農学部地域マネジメントスキル習得講座のオリエンテーションに参加します。社会人の学び直しに受験合格した35人相手の研修ですが、鶴見先生の指導で第一回の学習が農学部実習林で始まるのです。実習林は今治ルート水が峠近くにあってここからだと1時間30分は有にかかるので、早々と出発しなければならないのです。

 その授業を私は午前中で切り上げ、香川県へ向かいます。高松市三谷地区という所のコミュニティ推進協議会の総会で移動落伍をするのです。人間牧場の杉の切り株高座台は重くて移動できませんし、私の等身大人型パネルも積めないので今回は断念しましたが、後の小道具は山を降り既に車の後部座席に鎮座しているのです。

 私はこれまで、岡山県笠岡市、高知県馬路村、愛媛県上島町と3回移動落伍公演をやっていますが、県外は今回が3回目です。香川県三谷地区では昨年の総会で記念講演をやっていますが、昨年に次いで2回目のオファーがかかり少々面食らい、それだったらいっそのこと講演ならぬ落伍講演にしようと溝渕センター長とメールでやり取りしながら秘策を練っているのです。

 最近は何処へ行っても高速道路の割引の話題が出ます。既に土日祝日の割引が実施され、観光地などではその効果でかなりの人が出歩いて効果が出ているようですが、私はETCを取り付けているのに何故かその恩恵に預かるような高速道路利用機会がないのです。先日21世紀えひめニューフロンティアグループの仲間たちと

世界遺産を巡る旅を計画して、島根や広島とかなり広い範囲の旅をしましたが、残念ながらマイクロバスレンタカーだったので、割引制度の適用は受けませんでした。

 今日は実習林を出て今治まで走り、今治のインターチェンジから高速道路に乗ろうと思っていますので、果たしていくらで行けるか楽しみです。ただしETCなので直接お金を払わないで済むので、ETCのバーが上がる瞬間に料金表示板を見なければ、道路公団から送られてくる領収書明細しか確認のしようがないのです。

 まあとにもかくにも私の連休はこんな具合に忙しい一日でのスタートです。帰りは午後9時に終わって高速に乗っても深夜になるでしょうが、今日は昨夜からの雨も降っていて、安全運転を心がけたいと気を引き締めています。さあスタートです。


  「連休が 始まるけれど 私には 無縁とばかり 忙し日々が」

  「金もなく 暇などないと 諦めて せっせ働く 真面目人間」

  「さてどこへ 行こう迷わず 連休を 過ごす幸せ 自由が故に」

  「高速を 割引制度 活用し どこまで行けど 千円楽しみ」

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shin-1さんの日記

○松山教育事務所管内社会教育・社会体育担当者会に招かれて

 今日は管内の社会教育・社会体育担当者が集まるので、一席ぶってほしいと頼まれ、久しぶりに中予地方局へ行きました。県の出先機関は昨年の機構改革で5つの地方局が3つに統合されました。中予地方局と呼ばれるようになった施設には、かつては3日にあげず行っていましたが、この一年所用も全くないため覗いていませんでした。それでも教育事務所や普及センターなどがあるため、かつての知人友人たちもいて、久しぶりに懐かしい顔々に出会いました。

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 さて市町の担当者が30人ばかり集まっていましたが、驚いたことに教育事務所所長さんまで私の話に耳を傾けるというので、「社会教育担当者に期待する」というタイトルで用意していた話を急遽止め、私の経歴がらみの話をさせてもらいました。というのも社会教育の発展は担当者のやる気が何よりも優先すると思ったからです。

 私の経歴にまつわる話を次の20項目にわたって話しました。

 ①漁師としての7年間の漁業活動

 ②青年団での8年間の活動(仲間・ふるさと・主張・感動心)

 ③公民館主事として13年間の自治公民館を拠点とした活動

 ④結婚披露宴537組の司会をした活動

 ⑤町の広報ふたみを毎月2回10年で240号発行した文筆活動

 ⑥夕焼けコンサートを皮切りに20年の夕日をテーマにしたまちづくり活動

 ⑦20年間で100人を海外へ派遣した人づくり活動

 ⑧20年で200人を無人島等に運んだボランティア活動

 ⑨丸木舟瀬戸内海航海・竪穴式住居復元・大野ヶ原モゥーモゥー塾等の冒険活動

 ⑩双海町東越の廃屋を利用した10年間で40回のフロンティア塾活動

 

 ⑪えひめ地域づくり研究会議代表としての20年間のまちづくり活動

 ⑫高校PTA会長としての6年間のPTA活動

 ⑬役場に勤めた35年間の活動(最後は教育長)

 ⑭観光カリスマ100選に新ばれてからの講演活動

 ⑮退職後設置した人間牧場での活動

 ⑯1日3枚×1ヶ月×12ヶ月×24年間のハガキ活動

 ⑰毎朝5時から8時までの3時間、12年間の海岸清掃活動

 ⑱自著本6冊の出版(町に吹く風・昇る夕日でまちづくり・今やれる青春・夕日徒然草・ミレミアム2000年その日   

  私は)

 ⑲気になるカバンを提げた全国行脚

 ⑳愛媛大学非常勤講師として6年間地域活性化論講義

 さて私の経験から生まれた理論でない論理にどれほどの意味があるのか、それはこれから社会教育を目指す人たちに少なからず参考にしてほしいと願ったものであり、90分の当たられた時間いっぱいお話をさせてもらいました。


若松進一ブログ

  「演壇の 前で瞬間 内容を 差し替え話す 俺も中々」

  「この話 ところどころに 隠し味 学んでほしい 想いちりばめ」

  「この話 詳しくやれば 四~五時間 必要だけど 早口喋る」

  「お茶でもと 偉くなりたる 人の部屋 無冠の俺を 優しく招く」 


  

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○虫の目になって見ることも大事

 昨日外出先から帰ってみると沢山の郵便物に交じって一枚の絵ハガキが届いていました。私の友人でえひめ地域づくり研究会議事務局長の岡崎直司さんからでした。岡崎さんとは彼が八幡浜市にある建設会社で、「あけぼの」という失礼な話ですが建設会社らしからぬ広報を担当していた頃知り合いました。私もかつては町の広報を担当していたこともあって、彼の視点の鋭さに驚いたものでした。その後私が代表運営委員、彼が事務局長という名コンビでつかず離れず色々な出会いを重ねてきたのです。

 彼は通称路上ウォッチャーで、足元の下水蓋であろうと屋根の鬼瓦であろうと目につく珍しものはどんどん写真に収めてスライドにして、勉強会などで参加した皆さんに紹介するのです。その域はプロで、確か「歩きメデスは見た」という彼の本は愛媛出版文化賞を受賞しているのです。まあとにかく彼の目から見れば何でもお宝に見えるようで、やかんの古くなったやかんを植木鉢にして何気なく置いているユーモラスな一品をスライドで見せてもらったとき、思わず吹き出してしまいました。

 彼は父親の転勤でまるでジプシーのように20数回移転移動した珍しい経験を持っています。ゆえに好奇心旺盛な目と心が育ったのだろうと思うのですが、彼の作品と思える自分の目で見た珍しい写真は、古い文化の消えゆく現代にあって、貴重な資料として記録に残ることでしょう。

 昨年愛媛県西予市を主会場に開かれた町並みゼミも彼は実行委員長を務めた若い大氣さんたちと一緒になって孤軍奮闘して見事に成功させました。私が実行委員長をしていた地域づくり全国大会が官の力であったのに対し、彼がやった全国大会は民の力でした。大会はいずれも成功し甲乙つけがたい成果を収めましたが、民の力は後に続くものだと、その後の活動を見て思うのです。

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 岡崎さんの許しを得ぬまま、手元のカメラで転写しましたが、絵ハガキの表に「写真は上灘川上流大カーブ、安山岩のハネ出し石(源田石と同質)」とペンで走り書きの注釈が付けられていました。

 このように私の町の石垣であるのにわたしはこれまでその存在さえも分からなかったのです。遠くを見ることも鳥瞰として大切ですが、虫瞰として足元を見ることもまた大事で、複眼の視点こそ大事だと改めて教えていただいた感じがしました。

 このハガキは先日宇和町で開かれた集会に招かれた折、出席していた彼が私の話を聞いての感想とお礼状でした。末尾に「返信のお気づかいは無きよう」と書かれていたので、あえて返信はせず、返信に代えてブログに感想をしたためました。


  「エッこんな 珍しいもの あったのか? ウォッチャーハガキ 見ても気づかず」

  「そういえば 記憶辿りつ あそこらか 一度訪ねて 価値を認識」

  「わが町も その気になって 見てみれば 結構楽しい 所いっぱい」

  「虫の目と 鳥の目二つ 持ち合わせ 生きて行けよと 教えるハガキ」

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