人間牧場

〇雨の中で野菜の種を蒔きました
 私は常々「植えない木は育たない。蒔かない種は生えない」と言って、植物と共存する暮らしをしています。お陰様でSDGsの14海の豊かさを守ろうや、15陸の豊かさを守ろうに呼応して、海の見える丘にドングリを蒔いて育てた苗を植え、クヌギの森を作ろうと、多くの仲間の協力を得て楽しみながら作業をしています。

野菜の種の色々
インゲン豆の種を蒔きました

 ところが先日私の話に反論して友人が、「進ちゃん、蒔かない種は生えないというが、雑草は自分で勝手に種を落とし生える」と言うのです。そう言えばそうに違いないと思いましたが、私もへそ曲がりな性格をしているので、「雑草という名の草はないそうで、雑草と思っている草にもしっかり名前がついている」と、爆笑するような会話を返しました。

 昨日は朝から晩までこの時期としては冷たい小雨が一日中降りました。私のこれまた小理屈ですが、「天に向かってブツブツ言うな。雨の日には雨の日の仕事がある」と、先日ホームセンターで買い求めていたインゲンのの種蒔きをしました。インゲンにはつるありとつるなしがありますが、両方ともあらかじめ用意していた2つの畝に植えました。

 恐らく1週間もすればインゲンの種は芽を出すものと思われますが、しっかり育てて食べたいものです。僅か3日前に畝を立てた時は草など見えませんでしたが、この雨で蒔きもしない草の種がしっかりと生えてきました。さあ草との戦いが始まりました。草に負けないように中耕を繰り返し、作物を作ろうと毎年自分自身に誓うのですが、泣く子と地頭、それに休みのない草には毎年最後は白旗を挙げます。

「植えない木 蒔かない種は 育たない 小理屈言う人 雑草生える」
「蒔かずとも 雑草生える なるほどな 雑草言う名の 草などないと」
「雨が降る それでも種を 蒔く男 少し馬鹿げて 見えるようです」
「さあやるぞ 去年の反省 しています まずは第一 草に負けない」

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人間牧場

〇双海町の子どもは私の大事なお友だち
 私は78歳になりました。10歳に満たない子どもたちから見れば、かなり高齢なおじいちゃんなのです。それでも町中や学校で出会うと、有難いことに「進ちゃん」という呼び名で声をかけてくれるのです。

元気いっぱいの子どもたち

 昨日人形作家林さとみさんに元校長舛岡先生の勤務していた翠小学校を見てもらうため前もってアポも取らず出かけました。校長先生に見学させてもらうよう頼み、ご厚意で教頭先生のご案内で校舎内を見て回りました。

 学校は掃除の時間だったようで、子どもたちが一生懸命掃除をしていました。会う子ども毎に「アッ進ちゃんだ」と気づいて声をかけてくれました。2階小1と小2の複式学級では、今年1人だけ入学したSちゃんに出会い、小2の3人と一緒に写真を撮らせてもらいました。

 みんな仲良しで元気いっぱいの笑顔に元気を貰いました。間もなく今年の子ども教室の申し込みも始まります。子どもの元気は町の元気、子どもの元気は私の元気の源でもあります。しっかりサポートして元気な子供を育てたいと改めて思いました。

「チョイ寄りで 学校訪問 子どもたち 私に気づき 進ちゃん声かけ」
「年齢は 離れているが 顔見知り 嬉しい出会い 元気裾分け」
「人数は 少ないけれど 田舎では みんな友だち どこかほのぼの」
「さあやろう 今年も始まる 様々な 活動ワクワク ドキドキ・ジーン」

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人間牧場

〇一滴の水
 天から降った雨は、地中にしみこんで畑や庭を潤おわせます。降り過ぎると洪水となり、降らなければ渇水となるため、私たちは雨の降り方に一喜一憂して暮らしていますが、水を治める治水もまた人間の知恵なのです。

便利な裏山から流れ出る清水

 わが家は急峻な裏山が人家にまで迫るいわゆる危険地帯で、ハザードマップにも載せられて、注意するよう呼びかけられていますが、親父存命中井戸を掘ったり、自然流水の清水を利用する水場を作ってくれています。

 その中でも井戸は電動ポンプを乗せて、畑のそこここまでエスロンパイプを引き、蛇口をひねればいつでもポンプが作動して農業用水が使えるよう工夫を凝らしていて、水を使う度に親父の知恵に敬服しています。

 このところ夏野菜の植え付けが終わり、朝夕2回苗物に水を遣らねばなりませんが、お陰様でいい塩梅に育ちつつあるようです。同時に水場の清水も無駄にすることのないよう、庭の花や木の水遣りに重宝して使っています。

「急峻で がけ崩れ危険 烙印を 押されています ハザードマップ」
「ある水を 使えるように 治水する 親父は 凄いと 改め感服」
「そこここと 欲しい所に 蛇口ある ひねればすぐに 水の利用が」
「夏野菜 毎朝毎夕 水を遣る 今年も豊作 願い黙々」

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人間牧場

〇これ誰の靴
 今朝玄関から土間に降りようとすると、2足の靴が並べて置かれていました。右の靴は私の日常履いている25,5㎝の見覚えのある小人用の靴でした。

 一方私の靴が小人用なら、もう1足の靴はまるでガリバー旅行記に出てくる大きいガリバー旅行記に出てくるような19文もある靴でした。

 小学5年生までは孫希心の靴は私と同じくらいの文数の靴だったように思っていましたが、いつの間にかどんどん抜かれ、この春高校1年生になった孫の足は何と29文だそうです。

 昔から「バカの大足 間抜けの小足 丁度良いのは俺の足」と言われていましたが、この春高校1年生となった孫の大きくなった足の足を包む運動靴が29㎝とは凄すぎる感じがして、高校の売店でも近所の靴店でも取り合っていないので、ネットによる注文で買いそろえました。親泣かせの孫です。(大笑い)

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人間牧場

〇子どもの活動も活発になりました
 新型コロナの影響も和らぎ、春の花が咲き町内のあちこちで、子どもたちの賑やかな声が聞こえるようになって、どことなく活気が感じられるようになりました。

 昨日の朝人間牧場へ来客があるので、待ち合わせ場所である下灘コミュニティセンターへ向かおうと車を走らせていると、何気なく見上げたJR下灘駅のプラットホームに子どもたちが集まっていました。

JR下灘駅でのヒマワリの種蒔き

 「もうそろそろヒマワリの種蒔きの時期だ」と直感し、少し時間があったので青石から車を迂回し、旧道を走って下灘駅に立ち寄りました。予想的中で地元の老人会と下灘小学校の児童が、プラットホーム横の畑にヒマワリの種を蒔いていました。

 顔見知りの子どもや高齢者も沢山いて、声を掛け合い立ち話をしましたが、昨日蒔いたヒマワリは夏になると大きな花を咲かせてくれるものと思われ、嬉しくなりました。

渚で楽しそうにぞぶる顔見知りの子どもたち

 その後訪問客と出会って人間牧場での対談を終え、帰宅途中にシーサイド公園に立ち寄ると、水ぬるむといってもまだ冷たい砂浜の渚で、顔見知りの女の子が3人でぞぶり遊びをしていました。「冷たくない?」と聞くと「冷たくない」「楽しい」と言いながら、私めがけて両手で塩水を救って投げ、茶目っ気たっぷりでした。

「コロナ禍が 収まり町内 子どもたち 歓声聞こえ こちらも嬉しい」
「下灘の駅で 子どもら 老人と 一緒になって ヒマワリ種蒔き」
「シーサイド 砂浜渚 子どもらが 早くもぞぶり ふざけてました」

 

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人間牧場

〇私は何を食べて暮らしているのだろう?
 今朝のわが家の朝食でバナナを食べました。ビニール袋の表示を見ると「エクアドル産」と書かれていました。日本産のバナナは温帯ゆえそう易々手に入らないので、フィリッピンや台湾など熱帯産のバナナを何の疑いもなく毎朝食べていたのです。

 干しブドウを5粒食べていますが、ビニールの表示は「チリ産」でした。妻がホットケーキを焼いてくれましたが、小麦粉の原産地はロシアと戦争をしている「ポーランド産」、マーマレードのオレンジは製造は「日本」ながら、みかん王国愛媛なのに「スペイン・南アフリカ産」でした。

 輸入国日本ゆえ、自給率40%以下ゆえなるかなと正直驚いて食べましたが、口では地産地消、安心安全、自給率向上と言いつつ、これでは日本の将来はどうなるのか、少々心配が広がりました。私は目下のところ自給率の向上を目指しています。野菜は勿論のこと、蜂蜜、梅干し、梅酒、切干大根、ヒジキ、ワカメ、天草、マーマレード、ブルーベリー、シイタケなどある程度目標に達して自給していますが、まだまだ意志半ばと言ったところです。

「食卓に あるもの殆ど 外国産 エクアドルとは どこの国だろう」
「無意識に 食べてる食べ物 あれやこれ 紛争起きれば たちまちstop」
「自給率 向上目指して いるけれど これが中々 やねこいですね」
「地産とか 地消などなど 言ってるが 何もしないで 出来るはずない」

 

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人間牧場

〇テレビ出演のリハーサル打ち合わせ
 先日東京からテレビ出演の電話が入りました。詳しいことは電話なので余り分りませんでしたが、プロデューサーの話によると「夕日のことについて取材がしたい」とのことなので、断る理由もなく、取材に行く4月19日その日のスケジュールを開けておくよう依頼があり引き受けました。

テレビの取材

その後4月3日に別のディレクターが事前打ち合わせと称して東京からやって来て、夕方シーサイド公園でお話した時も、まだそれほど中身は詰まっていませんでしたが、2日前に電話が入り「4月19日の前日にリハーサルを兼ねた打ち合わせを行いたい」旨の電話が入ってビックリ仰天でした。

 夕日の取材は天候条件に大きく左右されるため、このところの荒れた天気や黄砂のことを心配して前撮りするかも知れないと勝手に思い込み、「ハーモニカを持って来てください」と言われて2度ビックリでした。指定された昨日の夕方5時30分出かけましたが、スタッフ15人がカメラを回したりしながら、かいがいしく働いていました。本番撮影は今日の午後6時からです。

「東京から テレビ取材の 依頼あり 夕日と聞けば 引き受けなくちゃあ」
「海のもの 山のものとも 分らずに あれやこれやと 撮影近づく」
「驚いた スタッフ人数 15人 私も出演 予定があるよう」
「まあいいか なるようになる 気楽です 責任を取る こともない故」

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人間牧場

〇どうなる田舎の農地
 最近私たちの住んでいる田舎では、作り手が高齢や病気になったり、持ち主が他所に転居して放置され、荒れたままの農地が年々増えてきました。急斜面に農地を持っている人から見れば羨ましくなるほどの平地の田んぼすら、3年も不耕作が続くと、原状回復が難しくなるほど雑草に覆われています。

荒れ始めた農地

 わが家の下の田んぼも持ち主のご主人が病気で長期療養のため不耕作地となってしまいました。知人の紹介で松山に住む女性が借り受け、暇を見つけて野菜を作る仕草をしていますが、草に負け害虫に負け、イノシシに負けて、野菜の収穫など殆どしていないようです。

 農地を守る仕事は市役所の農業委員会の仕事と思うのですが、現状に気がつかないのか怠慢か、余りにも問題が大き過ぎて手が受けられないのか、放置したままです。このままだと農村の景観を損ねたり危険になると危惧しています。大河ドラマ「さてどうする家康」ではありませんが、妙案は?????。

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人間牧場

〇タンポポのように
 春になると畑の隅に黄色いタンポポの花が咲いて、思わず立ちどまり座り込んで見てしまいます。やがて季節が進むとこれらの野の花々は、雑草というひっくるめた名のもとに、草刈り機の餌食となって跡形もなく消えてしまうのです。

 若い頃頼まれて雑誌に、その頃仲間とともに夢中になっていた無人島キャンプの模様を、「感動はタンポポのように」という粗末な記事を書いたことを思い出しました。捨ててはいないのでどこかにしまい忘れていますが、そのどこかさえも分らぬ歳になりました。

 昨日畑の隅に草刈りの難を逃れたタンポポの花柄を見つけました。それは奇麗な白い球状で、間もなく風が吹けば散り、風に乗ってどこか近くの場所に着地し、種となって芽生えるものと思われます。タンポポの花のように自分の幸せや感動をあちらこちらにお裾分けしたと思いました。

 青春時代は理想に燃えた「恰好いい考え」でした。気持ちだけは今もその純粋さを持っていますが、大したことも出来ぬまま歳を重ねています。今からでも遅くはない。歳のせいにすることなく、「タンポポのように」理想を追い求め続けて生きたい・・・。

「感動は タンポポのようにと 書いた記事 雑誌に載った どこへしまった」
「畑隅 黄色いタンポポ 咲いている 思わずしゃがんで 奇麗と愛でる」
「草刈の 難を逃れた 綿帽子 風に吹かれて どこかへ着地」
「理想燃え 動いたあの頃 懐かしい まだまだこれから タンポポ勇気」

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人間牧場

〇今や日本はワンワン・ニャアニャア王国
 最近近所で犬や猫を室内で飼う家が増えてきているようです。隣の家では昼間夫婦で仕事に出掛けて留守になるので、飼っている3匹の猫のために冷暖房を年中つけていたり、1匹の犬は1ヶ月に1度シャンプーやカットに連れて行くそうで、ペットフードを加えると毎月相当な費用がかかるそうで、家族が減って寂しい暮らしを癒してくれるらしく大事に育てています。動物愛護の観点からいうといいことに違いはありませんが。人間と動物の区切りが無くなって、完全に家族の一員となっているようです。

 江戸時代5代将軍徳川綱吉が哀れみの令というおふれを出したことがあったようですが、先日お寺にペットが死んだら葬式や戒名をどうするか相談に来た人がいたようです。最近は葬祭事情もすっかり様変わりして、家族葬が主流となりつつあるばかりか、お墓を作らない、仏壇を作らない、区切り毎の法事などもしない家が増えつつあるようです。それでもペットと一緒のお墓に入りたいとはどういうことでしょう。

 昨日の新聞折り込みチラシに、犬や猫の売り出し金額が載っていて、犬だ25万円、猫だと15万円するようだし、トリミング料金は5千円~7千円もするようで、私のスーパー散髪代1回1800円をはるかに超えています。人口は少子化の影響で閉り続けていますが、今や日本はワンワン・ニャンニャン王国になるかも知れません。

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