人間牧場

〇双海文化協会総会
 今週は21日の日曜日から昨日まで、連続して総会や研修会が続き、昼間の農作業などを加えると朝から晩までフル運転フル操業気味で、少々お疲れモードのようです。それでも「いつまでもお若いですね」などとお世辞を言われると嬉しくなって、年齢を重ね高齢になっていることも忘れてあれこれやっています。

 昨晩は双海町文化協会の総会に出かけました。双海史談会の会長をしているので、どうやら横滑り人事で理事になっているようです。先日伊予市文化協会の総会に出席して気付いたのですが、双海町より人口の少ないお隣中山町の文化協会は200人を超える会員なのに、双海町は半分の100人ほどのようで、少し寂しく思いました。

 総会は何の問題もなく1時間ほどで終わりましたが、新型コロナに翻弄されこの3年間は文化活動も制限され、予算も余り気味なので、早速今年は従来に戻して活動しようと申し合わせました。先日松前町文化協会の総会に招かれ、記念講演をしましたが、「文化とは一体何なのか?」もう一度考え直す必要がありそうです。私流に言えば「文化とは人間がよりよく生きるために考えを形にする営み」ではないかと、そう思う昨日でした。

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人間牧場

〇2006年8月19日のリビング新聞
 昨日人間牧場で大掃除をしていると、倉庫から段ボールに入れた大量の紙ゴミが出てきました。中を取り出し読み始めると捨てきれなくて、予定の大掃除作業が出来なくなるので、駐車場の片隅に持って行き、後ろ髪を引かれる思いで集めた枯葉とともに火をつけて焼きました。

その段ボール箱の一番上にあった新聞紙を見ると、今から17年前の2006年8月19日のリビング新聞1面に、「人生の次のステップへどう挑む」「いくつになっても夢のある人生を」という大見出しの他、中見出し「伊予市双海町にできた『人間牧場』。産みの親は夕日で双海町のまちづくりに取り組んだ若松進一さん、役場を退職時から想い描いていた夢を、退職時に実現。夢を追い続け、出会う人たちにそのパワーを与え続けています。」と紹介されていて、捨てきれず焼ききれず、持ち帰りました。

 すっかりセピア色の変色し、ところどころ虫糞がついていましたが 小見出し「心を解き放ちゼロに還る場所『人間牧場」が誕生」、「今の自分が10年後を決める、幾つになっても、夢を追い続けて!」でした。11枚の写真やイラストも中々のものでした。今朝早速プリンター内蔵のスキャンでデジタル保存版にしました。

 「永遠の夢追い人若松進一さん」と紹介された当時の年齢は61歳だったようで、現在78歳の年齢を思うと、今さらながら時の流れの早さを感じています。当時は無償配布の新聞だったリビング新聞ですが、恐らくもう巷ではこの日の新聞などどこを探してもないものと思われますが、私にとっては貴重な資料のようで、大切に残して起きたいと思っています。 

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人間牧場

〇この景色を双海ブルーと呼んでいます
 季節は巡り、双海町内は春色から初夏色に変わりつつあるようで、天気が良い日が続くと、水平線や遠く見える島影を巻き込んで、海と空が一体化し青色一色となります。私はこの色合いを「双海ブルー」と呼んで自慢しています。

 

 昨日所用でシーサイド公園に出かけましたが、遠足と思われる高校生が沢山砂浜で遊んでいました。聞けば松山南高校の生徒さんたちとのことでした。靴と靴下を脱ぎ素足で歩く砂浜の感触も、心地よい潮風も最高だと褒めていました。

 惜しむらくは、遠足ゆえ適当な午後の時間に引き上げて帰らなければならず、自慢の夕日を見ることはできませんが、何もないから感じる豊かさかも知れないと思いました。苦心の末私が深く関わって28年前の平成7年3月にオープンしたシーサイド公園も、人口の構造物と言いながら今は自然に溶け込み、癒しの場所として多くの人に愛されています。「ブラボー」です。

「早い物 28年の 歳月が 自然に同化し 違和感もなく」
「海と空 濃い青映えて 素晴らしい 双海ブルーと 呼んで自慢す」
「高校生 遠く近くで 歓声が 聞こえ青春 真っただ中で」
「願わくば 夕日も見せて やりたいが それも出来ずに 帰ってしまう」

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人間牧場

〇また役職が一つ増えました
 18年前現職を退職した時、すべての公職を退き晴れて自由人となりました。ところがその後あれやこれやと地域づくりに関わっていると、行きがかり上どうしても役職を引き受けなければならなくなって、一つ増え二つ増えと増え続け、大小の役職が重くのしかかってきました。

 「これではいかん、早く何とかしなければ・・・・」と思ってみても断る理由と勇気がないため、元の木阿弥となっています。先日伊予市文化協会の副会長さんから、「協会の監事になってくれないか」と電話が入り引き受けてしまいました。そんなに重たい気にするほどの役職でもないので、行きがかり上総会に出席し、参加者の賛同を得て就任いたしました。

 この日は総会行事の後、伊豫稲荷神社文化財調査報告会があり、総会を含めると延々3時間半の長丁場で、午後4時30分に終わるものと次の会への出席を予定していたのに、武智利博先生が閉会挨拶をするというので出るに出られず遅れてしまい、待たせた方々に詫びを入れました。

 

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人間牧場

〇自然は神秘的で美しい
 毎朝NHK連続テレビ小説「らんまん」を見てるせいか、ウォーキングの途中道端の草にも目が向くようになりました。今朝ハズの葉とイタドリの葉っぱを一枚ずつちぎって、朝の光にかざすと、葉っぱの葉みゃくが綺麗に見えました。

 ハズの葉もイタドリの葉っぱも自然が造る芸術品のようで、思わず見とれてしまいました。植物学者牧野富太郎の生きた時代はまだ写真機や鉛筆が普及しておらず、この葉みゃくを書き写すのには細い筆に墨をつけて書く以外方法はありませんでした。

 今はカメラが普及しタブレットのカメラでも簡単に写真に写すことが出来て便利な世の中です。でもハズやイタドリの葉っぱの葉みゃくに心を動かすような暇な人は殆どないに等しく、馬鹿げた行為だと一笑に付されるのがオチです。でも私は今朝この葉みゃくを見て、自然の作り出す神秘の世界に驚きました。恐らく牧野万太郎もそんなドキドキ・ワクワク・ジーンを繰り返したからこそ、沢山の新種を見つけれたのだと思うのです。今朝は私にとっては素敵な朝でした。

「ウォーキング 途中ハズの葉 イタドリの 葉っぱ2枚を 透かして見つめ」
「神秘的 透かした葉みゃく 奇麗です 今は簡単 写真に撮れる」
「馬鹿げてる 普通の人は するまいと 苦笑いして 葉っぱ片手に」
「タブレット 透かして写真 撮ってみた 網状みゃくが 浮き出て見える」

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〇季節の変わり目
 歳を重ねると季節の変化に疎くなり、朝晩の寒さから身を守るため、人に笑われるかも知れませんが、未だに温風ヒーターのストーブと、コタツが手放せなくてそのまま使っていましたが、さすがに人の目もあるので、昨日と今日の土日を利用し、妻に頼まれて「ストーブよさようなら扇風機よこんにちは」の入れ替え作業の手伝いをさせられました。

片づけた温風ストーブ
出した扇風機

 既に各部屋のストーブは空焚きを終わっていて、掃除をした後ナイロンの袋を被せて倉庫の2階へ収納しました。変わって扇風機の出番です。私も妻もエアコンが嫌いなので、地形的に高台にある古民家風のわが家は他に比べ温度も低く、日常的には扇風機をよく使って暮らしています。冬になると寒く、夏になると暑いのは当然ですが、熱中症には気をつけなければならないものの、極力自然とともに暮らしたいと思っています。

 コロナやロシア侵攻によって物価の値上がりが続いて、年金暮らしの私たちには住みにくい世の中になってきました。特にガソリンや電気料金は高止まりが続いています。さりとてエンゲル係数を削ってまで暮らすと、肝心の健康まで脅かされます。しっかりと心して生きなければと、妻と話をしました。

「この時期に なってもストーブ コタツまで 片づけられる 年寄りじみて」
「ストーブと コタツ片付け 手伝って ついでに倉庫 扇風機出す」
「物価高 年金直撃 住みにくい 財布のひもを 閉めねば生きれぬ」
「夏が来た 熱中症に 気をつけて 夫婦元気で 今夏も乗り切る」

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〇皆さん知ってましたか?
 子どもの頃半紙に筆で墨字を書く時、半紙の上部に鉄製の道具を置いて書いた記憶があり、その道具のことを「文鎮」と呼ぶことは殆どの大人は知っていますが、昨日私のポケットに入れて持ち歩いているスマホが、何の前触れもなく突然言うことを効かなくなりました。

 妻のスマホを借りて息子に電話をすると、「それは文鎮だ」と訳の分らぬ言葉で説明を受けました。私は「文鎮」とは前述のとおり習字の時に使う道具だとばかり思っていて、最初は言葉が通じませんでした。その昔スマホを作業ズボンに入れたまま洗濯機に入れ洗濯していしまい、そのことを水没だと言うのだそうだと聞き、驚いたことがありました。

「電子機器の分野において文鎮とはスマートフォン、タブレットなどのデジタル機器において動作や応答せず修復も難しい状態を表す日本語の俗語」だそうで、やっと飲み込めました。私のスマホの場合は差し込んだつもりの充電ソケットが曖昧で電池切れだったことが原因だったようで、充電が完了すると復旧することが出来ました。私は学校でパソコンを習っていない世代ゆえ、使っている電子機器の不具合やトラブルになるともうお手上げで、まさにグリコの看板です。皆さん知っていましたか?。恥ずかしながら私は知りませんでした。

 

 

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〇治った病気
 私が歳をとったせいか、最近知人友人が病気にかかり、入院や加療中の人がやたらと多く、しかも入院の病院が分っていても新型コロナの感染予防もあって、お見舞いにも行けず、また病状の経過を聞こうにも情報が入らず、病気の人のことを思うと心が痛みます。

 かく言う私も一昨年は外反母趾の手術やリハビリ、それに前立腺肥大で2度も入院する羽目となりました。外反母趾も前立腺肥大も、自分の健康に対する不注意でなった訳でもないので、医学処置を信じて治療に専念したお陰で、両方とも「治る病気」となり、無事社会復帰をしてそれなりに暮らしています。

 思い返せば一昨年の今頃は、伊予病院に入院し車いすから松葉づえとなり少し回復の兆しが見えてきた頃でした。病院での暮らしは足の不自由さを除けば至って元気で、病院の中の許せる範囲を車いすや松葉杖で動き回り、持ち込んだパソコンでブログを書いたり、病院日記や面白い話100話を完成させたりしました。

 知人友人の病気で多いのは治りにくいとされる脳梗塞とガンがダントツに多いようです。特に脳梗塞は二度起こりとなると身体麻痺や言語障害も起こります。またガンは抗がん剤の投与でかなり難儀をしなければならないようです。幸い私は「治る病気」だったので、しっかりケアーしてしたたかに生きております。

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〇つもりちがいの十ヶ条

 今日机の上を片付けていると、何年か前ある人からいただいた「つもりちがいの十ヶ条」というチラシが出てきました。なるほどなるほどと納得しながら、復唱の意味でメモ帳に一つ一つ書き写しました。

 ふとこれは、私の日頃の立ち振る舞いや言動を人様が見て感じていることではないか?と深く深く反省しました。教養もないのに利口ぶり、気位だけは高く、浅い知識の割には欲望が強く、人情紙風船みたいなものの割には面の顔が厚く、根性がないのに自我だけは強い、分別をわきまえず無駄なことばかりしていると思い始めました。

 よ~し、①教養、②気位、③知識、④欲望、⑤人情、⑥面皮、⑦根性、⑧自我、⑨分別、⑩無駄の10項目を一からやり直そうと、心に誓いました。

 

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〇もめ事の仲裁
 私の近所に住む人から、もめ事の仲裁に入って欲しいと頼まれました。どうやらこの歳になると私が分別をわきまえている人間に見えるのでしょう。要点は奥さんをつい最近亡くし独居老人になった80歳の人の行く末でした。

 子どもが男・男・女・女と4人いて、いずれも町外に住んでいます。男親の面倒を見るほどの余裕と親に対する愛情もそれほど感じられず、親は「住み慣れた家で死にたい」と言うものの結局は誰が面倒を見るのかで意見が食い違い、特養施設に入って貰おうと4人の相談がまとまりました。

 その際実家と財産は、弁護士が中に入り法律に基づいて均分相続で決着したようですが、お墓と仏壇は誰も要らないというのです。弟や妹の意見は「お墓と仏壇を守るのは長男の役目」だと主張するものの、長男の嫁が大反対し始めめました。「財産も4等分ならお墓も仏壇位牌も4等分、私はあの山の上の寂しい、先祖の顔も知らない人たちが眠るお墓に入るくらいなら、夫と別れたい」と言う始末でした。

 金や財産は欲しいが親や位牌や墓は要らない」これが現代人の考え方のようで、愕然としました。私は誰から生まれてきたのでしょう。10代前に遡ると1024人もの先祖がいるのです。私は何処で育ったのでしょう。ふるさとに愛着はないのでしょうか。どうやら親の教育の仕方が間違っていたようです。

 結局は私の説得でお墓と位牌は長男が引き継ぐことで決着しましたが、長男の奥さんの言い分も分かるような気がするのです。大河ドラマ「どうする家康」ではありませんが、家の在り方が大きく変わろうとしています。

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