人間牧場

〇味噌を食べる
 普通味噌は食べるものではなく、みそ汁にして食べるものですが、ギノー味噌からいただいた味噌はまた絶品で、特にモロキュー、つまりキューリにつけると味が良くご飯がとても美味しく感じられます

 そもそも味噌汁は塩分の濃いい食品として敬遠されてきましたが、最近は減塩味噌も開発され、味噌がもたらす効果もあって、次第にその頭角を表わしているようです。一方昔からみそ汁の出汁は煮干しと決まっていました。

 ところが煮干しで出汁を取る家庭が徐々に減ってきて、煮干しもまた斜陽産業の片棒を担がされているのです。私的には煮干しで出汁を取った味噌汁でないとどうも日本食には合わないばかりか、本当の味が出せない気がしています。

 特に煮物となると鰹節や煮干しの味がどうしても欲しい気がしてなりません。日本食が持っている本来の味を損なわないものを残すには今一度しっかりとした味を後世に伝えて行かなければ、食もまた滅びます、早寝・早起き・朝ごはん・そしてみそ汁を全国に伝えて行きたいものです、

 

 

 

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〇ギターの玄の張り替え
  長い間ギタ―の玄が切れたままになっていました。いつ張り替えようと何度も思いつつ放置していたものを、高2の孫希心がエミフルの楽器屋さんへ持って行き5千円強で治してもらいました。

 どんな音色だったか忘れる程ですが、弾いてみると結構いい音色のようです。さて私はどんな歌を弾いたでしょうか。「酒は涙かため息か」とか、「別れの一本杉」とか、古くさい懐メロばかりでした。「おじいちゃん古い歌だね」とポツリ孫が言いました。

 それもそのはずです。もう40年も前の歌ですから・・・・。ああ若い歌を弾きたいと思っても無理な話です。私には私にだけしか弾けない歌があるはずです。だったら「上を向いて歩こう」、「幸せならてをたたこう」くらいなら弾けるかも・・・・。そうだ始めよう。新しい歌を・・・・。

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〇パソコンの画面画像変更
毎日使っている書斎机の上に置いているパソコンの待ち受け画面が、何もしないのに突如として変わり始めました。私ではどうしてよいか分からず、いつものように高2の孫希心に助け舟を求めました。

 孫希心は私のパソコンやスマホで何かトラブルが起こったり分からないことがあるといつも優しく教えてくれ、時には直してくれたりしてくれますが、ことデジタルに関しては、頼りがいのある助っ人なのです。

 その内スマホで色々調べながら2枚の手持ちの画像を使って、待ち受け画面を作ってくれました。まずパソコンにスイッチを入れると出てくる画面には、今年の夏山口県岩国錦帯橋に出掛けた時妻をモデルに撮影した写真で、4ケタのピン番号を入力すると、今度は双海町から見えるダルマの夕日の写真を使ってくれました。

画面上には沢山のアプリが出てきます。毎日パソコンを使う前に必ずこの2画面を見て様々な操作をしながらパソコンを楽しんで使っています。
「パソコンの 画面いきなり ヘンテコリン どうしていいか 分からず孫に」
「情けなや この歳なって 孫に聞く デジタルのこと チンプンカンプン」
「数分後 じいちゃん治った 画面見りゃ 妻の写真と ダルマの夕日」
「また頼む 言ってお礼に 小銭やる いいですいいです 最後アリガトウ」

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〇モンシロチョウは害虫?
 やっと猛暑日や真夏日が過ぎたものの、10月も後半だというのに日中は夏日
近くまで気温が上がり、やはり異常気象としか思えない日々がついていますが、さすがに朝晩は秋の気配を感じられるようになりました。そんな気候になったため、これまで畑のあちこちで飛び交っていた夜行性の蛾がいなくなり、替ってモンシロチョウが優雅に野菜畑の上を飛び交い、時には休むように植えたばかりのキャベツの葉っぱに留まったりして羽を休めています。

 そんなモンシロチョウを見つけると、畑の隅に用意した虫取り網で捕獲して処分するようにしています。その様子を見ていた来客者が、「若松さんモンシロチョウを捕まえ殺すなんてなんてかわいそう。あんたは鬼みたい。」ときつく咎められました。確かにモンシロチョウは何も悪いことはしませんが、モンシロチョウが留って羽を休めているのは、卵を産むためで、何日かすると卵は青虫となって葉っぱを食い荒らし、キャベツは無残にも筋だけになってしまうのです。

 無農薬キャベツを作っている私の只今の朝の日課は、キャベツ畑の畝間に入ってキャベツと保護色の見つけにくい青虫を見つけピンセットで摘んで取り除くのですが、これが結構中腰で疲れる作業なのです。蛾とチョウチョはとよく似ていて元の先祖は一緒だったようです。大昔は羽に鱗粉のある昆虫は全て夜行性でしたが、我の一種が昼に眠るのをやめて蝶になりました。明日の朝も青虫を捕まえるため畑へ入ります。チョウチョを見つけたら捕まえて処分します。小動物に優しくない私です。

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〇白い雲黒い雲
 今朝地方祭のため学校が休みの孫奏心は子ども神輿を担ぐため、朝6時の宮出しに間に合うよう出かけて行きました。家を出る時まだ小雨が降っていたので、「おじいちゃん今日の天気はどう?」と聞かれました。パソコンで雨雲の行方を見ると雨雲も消えかかり、西の空が明るくなっているようなので、「次第に晴れて来るから大丈夫、ほら白い雲だから」と言うと、「どうして?」と聞き返されました。

「雨が降りそうな時空を見上げて雲の様子を見れば、経験的にどんな雨が降るか予想がつく」と説明してやりました。「白っぽい灰色の雲が空一面を覆っている時は細かい雨がシトシト長く降り続き、黒っぽい黙々とした雲の時はザーッと勢いよく降って短時間で上がる」という話をしてやると、「時間がないので詳しい話は後で」とはぐらかされました。

 ふと「また後で」と言っていたので、帰ったら聞かれるかも知れないと思いました。つまり「黒い雲は強い雨、白い雲は弱い雨」なのです。黒い積乱雲には上昇気流があり、大粒の水滴や霰が急速に作られ、水滴が一気に落下し始め、バケツをひっくり返したような雨になる訳です。

 若い頃水産高校の実習船愛媛丸で航海していた時、ワッチに立ち舵ラットを持って操船しました。天然シャワーと言われるスコールで体を洗おうとスコールの行方を注視して、船は進みましたが、その時船長さんが雲や雨の成り立ちを詳しく教えてくれました。今もその教えが体に沁みついて時々雲の行方を見ています。

 

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〇7本足のタコ
 昔からタコの足は8本と聞かされていました。私は水産高校漁業科出身なので、時々見たこともないような珍しい魚が獲れたら、漁師さんが「これ何という魚?」と聞きに来たことが何回かありました。「漁師のあんたが知らないのに私が知るはずがない」とはぐらかしますが、持っている魚類図鑑を調べてやんわり答えるようにしています。

今年の夏、子どもが泳いでいてタコを獲ったが足の数を数えた所、足が7本しかないので不思議がってお母さんと一緒に私の所へ聞きに来ました。そこで水産高校在学時代に魚類に詳しい先生から聞いていたタコの話をしてあげました。するとその子どもは熱心にメモをして夏休みの自由研究にしたようでした。

①タコは分類上貝やナメクジと同じ軟体動物であること、②タコの所属する頭足類は軟体動物の中でも見かけによらず知能が高く超エリートであること、③寿命は僅か1年~1年半で、若し20年~30年生きられたら相当な知恵者になるかも知れないこと、④狭い水槽に閉じ込めたりするとストレスが溜まって病気になったり精神錯乱を起こして自分の足を食べたりすること。

⑤タコの目は脊椎動物に近い構造をしていて、図形識別能力を調べたところ、形状だけでなく大小、向き、明暗まで識別する、ネズミやハトより優れた学習能力があること、⑥8本足に並んだ吸盤は味覚の受容器であり、甘み、辛み、苦みを識別する能力は人間のおよそ100倍であることだと話してやりました。

「進ちゃんって何でも知っていてまるでタコみたい」とお世辞を言ってくれました。どうやらタコの足が1本足りない謎が解けたようでした。その晩その子とお母さんが茹でたというタコの足を3本お礼に持って来てくれました。「7-3=4、4∔3=7」などと足し算引き算ならぬ、タコ算をして楽しく遊んで帰りました。大笑いの一日でした。

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〇ホダ木の並べ替え
 もう20年も前から、友だちのクヌギ山の原木を切り出して、わが家の裏山と人間牧場へクヌギの木にシイタケの植菌をしてシイタケ栽培をしています。お陰様でこの20年間は春と秋にシイタケが生え、自分の家で食べるシイタケは自給できています。

 しかしシイタケの原木は生え始めてから5年くらいで原木が腐り、その後はボロボロになって腐葉土化するので、安定自給のためには2~3年に一回はクヌギの木を確保して、シイタケ菌を植菌せねばなりませんが、山に出掛けクヌギの木をチェンソーで切り、適当な長さに小切りしてトラックに積んで持ち帰り、穴を開けて植菌するのはこれが中々の重労働なのです。

 年齢や体力枯らして、そろそろ限界かなと思っていますが、今日は家の裏山に置いている植菌して4年目のホダ木置き場周辺に草が生えたので、ホダ木を動かして草を刈りホダ木を綺麗に並べ替えました。シイタケは気温が15度くらいに下がらないと生えて来ないし、適当な湿気も必要なのです。昨日の雨と今日の気温低下で条件は整いつつあります。シイタケが生えるのを楽しみにしています。

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蜂蜜の採蜜作業
 昨日の雨も上がり、一雨毎に気温が下がり始め、今日は久しぶりに「平年並み」の気温に戻り、秋らしい一日となりました。毎日仕事にボランティア活動に私以上に忙しく過ごしている同居の長男息子も日曜日とあって家にいて、すっかり遅れていた養蜂の採蜜作業をしていました。

 元々は私が、昨年亡くなった旧野村町山奥の井上登さんの指導や協力を得て始めた養蜂ですが、興味を持ち始めた息子にごく自然的に受け継いでもらい、時には親子であれこれ蜜蜂談義に加わっていますが、私が経験がものを言うように手を出し口を出すより、インターネットで得た息子の知識の方がはるかに高いレベルなので、見て見ぬふりをしています。

 専用の防虫ネットを被り、ドングリの家の入口に置いている巣箱をひっくり返して、飛び交う蜜蜂をものともせず、巣箱の中から巣を取り出し専用のポリ容器に入れていました。息子はバッテリー式の強風が出るブロアーで蜜蜂を追い払いながら作業を進めるため、蜜蜂の犠牲も少なく、うまくやってると感心して見ていました。

 何日かすると採集した巣から蜜が垂れて甘くておいしい蜂蜜が採れ、瓶詰などにして家族や兄弟・知人お裾分けする予定です。私も今ではお裾分けの対象者です。私は蜂蜜を余り食べませんが、妻は何かにつけて蜂蜜を食べたり料理に使ったりしているようで、今から楽しみにしています。

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〇気力の低下は老化現象なのか
 先日同じ年齢の友人から、「最近気力が落ちたように思う。これも老化現象の一種だろうか?」と尋ねられました。聞けば周りの人からは「余り無理をするな」と注意を受け、その次に来る「もう歳だから」という言葉に甘えて、無理どころかあれこれやらずに過ごしていると、その内だんだん気力が低下して、紋々の日々を過ごしているとのことでした。

 「ところで進ちゃんはいつも元気そうに見えるが、気力の低下を感じないのか?」と聞き返されました。かく言う私も家族や周りの人から「余り無理をするな」と有難い忠告を受けています。しかし多少無理をしないと老化の一途を辿ると思い、「無理をしない程度の無理」をあれこれやっています。その基本は二宮金次郎の教え「積小為大」で、小さなことの積み重ねです。

 老化の原因は3つの生物学的要因が絡んでいます。1つ目は加齢によって思考や記憶をつかさどる脳の中の前頭葉が萎縮し、感情コントロールや変化への適応が難しくなるようです。2つ目は精神を安定させる神経性物質である、幸せホルモンと呼ばれる、「セロトニン」の分泌が歳をとるごとに減って意欲が沸きづらくなるようです。3つ目は男性ホルモンの分泌量が減ることで、意欲の低下だけでなく人付き合いも億劫になりがちになります。

 つまり、ただ漠然と生きるより、加齢に伴う生物学的要因と戦う姿勢が必要なのです。私のモットーにして毎日続けている小さな実践を積み重ねる積小為大はいい行いのようです。私の話に耳を傾けていた友人から、「さすが進ちゃん、素晴らしい話を聞いた。私もこれからでも遅くないので、やる気を起こさせるような小さな実践を積み重ねたい」と固い握手をして別れました。

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〇帽子の忘れ物
 「あんたのご主人のしんちゃんが、わが家へ帽子を忘れて帰ったようよ」と、わが妻の同級生から電話が架かってきたようです。最近忘れ物が多いのはやはり歳のせいだと諦めていますが、今年になってこれで3度目です。帰ってから「はて?私の被っていた帽子は何処へ置いたのだろう」とまだ思い出すのですから、完全な認知症ではないと勝手に思っていますが3度とも帽子は無事手元に戻りました。

 今日は松山市上野町の生涯学習センターへ、間近に迫った愛媛県公民館研究大会の鼎談に使うパワーポイント資料を届けに出かけました。買い物がしたいという妻同伴で出かけました。肝心の事務局長さんはあいにく中四国大会に参加していて留守だったので、顔見知りの女性職員に渡し帰路につきましたが、若嫁が勤める実家経営の(かじん)という喫茶店に立ち寄りお茶をしていると、妻が水出しコーヒーとコーヒー豆を買いました。

 どうやら妻は帽子を忘れた伊方町瀬戸三机の同級生の家まで、帽子を取りに行くのだと張り切っていました。午後3時に松山を出発すると片道2時間はかかります。この日は午後7時から双海地域事務所で会議がある予定なので、何が何でもそれは無茶だと思いましたが、妻は既にお出掛けモードに入っていました。それから延々往復4時間、私が車を運転し、忘れ物の帽子を受け取って何と18時40分にわが家へ帰って来たのですから驚きです。

 途中長浜高校前の「まことや」というパン屋に立ち寄り、パンを買ったり、よく知っているご主人と立ち話会話を交わしました。妻の強引さに押し切られましたが、「今日の不始末は出来るだけ早く片付ける」を地で行くように片付きました。会議にも無事間に合い、明日は植え残っていた極早生タマネギの植え付けを、雨が降る前までに片付けられそうです。

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