人間牧場

〇漁師さんはあのたこをどんな方法で撮るのだろう
 先日子ども体験塾の底引き網体験で、漁船に乗って海に出ました。結果は大漁で高級魚の鯛が沢山獲れて、海鮮バーベキューで大いに盛り上がりました。食事をしていると4年生の男の子が、「進ちゃん、鯛は底引き網で獲ることを知りましたが、タコはどのようにして獲るの?」と唐突な質問をされました。

 

 聞けば「自分はタコが大好きで今日も期待していたけれどタコは獲れなかったので、どうすれば獲れるのか、どんな方法でタコを捕まえるのか知りたい」というのです。さあここからが元漁師、宇和島水産高校出身の私なので、しっかりと時々取れ説明して説明してやりました。

 タコは底引き網でも時々獲れますが、蛸壺はえ縄という方法で漁獲します。100個以上の蛸壺を等間隔でロープに縛り、タコのいそうな磯周辺の海底へ沈めて行くのです。3~4日すると蛸壺が自然の住処のように思えるようになり、タコが住処だt勘違いしたとこを引き上げるのです。タコは急に引き上げられると吸盤を使って蛸壺に吸い付く癖があるので、逃げれないという算段です。

 「時々港の野積み場にうず高く綺麗に並べて置いているのをよく見かけるので、こんどよ~く観察してご覧」で1件落着でした。昔は蛸壺の殆どは陶器の焼き物でしたが、今は殆どがプラスチック製品になっていて、時代の流れを感じさせるようです。

 

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人間牧場

〇便利なティシュペーパー
 子どもの頃はなかったものにティシュペーパーがあります。何気なく無造作さに使ってていますが、よーく見ると向こうが透き通って見えるほどの薄さです。紙が貴重だった昔のことを考えると、よくもあこんな薄い紙が作れたものだと感心します。ティシュペーパーは使い捨ての代名詞のようなものですが、物価が上がって少し高くなったとは言いながらまだまだ安価です。

 最近は街角でティシュをサービスで配る人たちを見かけることも、それを植え取る人も殆どいなくなりましたが、私などは欲が深いのか「もう一つ下さい」と言って貰い便利に外出用のハンカチとともにつかっていますが、先日も一緒に歩いていた妻に、「そんなことしないで、恥ずかしいから」となだめられる始末です。

 この4~5日夏風邪で熱が出たり鼻水や痰が出て、その度に枕元に置いてもらった一箱のティシュを使い続けました。傍に置いたゴミ箱はティシュペーパーで一杯になりましたが、しみじみと便利な世の中になったものだと思いました。かつてバブルが崩壊した頃、トイレットペーパーが品薄となり、売り場には行列が出来たことがありますが、若し戦争でも起こったらこんな使い捨てな暮しもどうなることやらです。

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人間牧場

〇3番子が無事巣立ちました
 毎年わが家の車庫内に巣を作って卵を産み雛を育てるツバメたちですが、昨日無事3番子が巣箱から巣立ちました。ただ3回目は1匹だけ野鳥か何者かに襲われ巣から落下してあえない最期を遂げましたが、そのほかのツバメは元気に家の周りを低く高く飛び回っているようです。

 勿論ツバメの巣立ちを一番喜んでいるのは私です。春南の方から飛んで来て巣を修理したり卵を産んだり、返ったひなに餌やりなどをするツバメたちが、車庫内を縦横無尽に飛び回り、自分たちの糞を下に置いている私の自家用車に何の断りもなく容赦なく落とすのです。

 「可哀想だから、当分の間だから、大目に見てね」という妻は何もせず、私はただ浸すら我慢して、外出の度に車を外に出して水洗いしなければとてもじゃないが人様の目には見せることが出来ないのです。多分明日からはどこかの軒先を借りたり電線に留まって野宿をしながら体力をつけ初秋の頃に南へと旅立って行くことでしょう。

 今日は妻を連れて病院へ行く予定なので、少し早く車を車庫外に出し水洗いをしてさっぱりすることが出来ました。今日から車に落ちた糞害で憤慨することもなくなりました。

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人間牧場

〇無益な殺生はしたくないけれど
今朝庭をチョロチョロ歩く小さいネズミを発見しました。私たちの暮らしでは百害あって一利なしの小動物が人間と同じ社会で沢山暮らしています。スズメバチ、藪蚊、ムカデ、ゴキブリ、アリ、蛇などはその最たるものですが、ネズミも悪さをするので、傍にあった棒切れで叩きつけました。さすが北辰一刀流?の腕前で上手くヒットしネズミは目を回して死んでしまいました。火ばさみで挟んでかたずけゴミ箱に入れて1件落着でした。

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人間牧場

〇只今私はうちわが強い味方です
 会う人毎に、「今年の夏は暑いねえ」と言われます。冬が来れば寒いより暑い方がいいと思い、夏が来れば暑いより寒い方がまだましと、人間は勝手なこと言っていますが、正直今年の夏は暑いと感じています。

 わが家は少し高台にあって風の通りが良く、加えて土壁の日本家屋ゆえ、窓を網戸にしていると爽やかな風が吹き抜け、冷房が嫌いな私は余程のことがないとエアコンをつけません。電気代が勿体ないなどとよこしまなことを考えているのではなく、冷房に弱いのです。

 先日も来客があって今にエアコンを入れたところ、夕方から体が冷えて夏風邪特有の症状である咳と鼻水が出始めました。近くの診療所に出掛け処方してもらい薬局で貰った風邪薬を朝・昼・晩に服用していますが、効きはイマイチのようです。それでもいただいたお薬を朝・昼・晩と飲んでいます。

そこで登場するのがうちわです。扇風機が電動なら、さしずめうちわは手動風起こし器」とでも言うべきでしょうが、居間、寝室、書斎、ダイニングにそれぞれ置いて超帆よく使っています。

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人間牧場

〇サンデー毎日の夫婦
 私は20年前現職を退職して再就職もせず念願の自由人になりました。妻は近くの歯科医院にパート職員として32年間の長きに渡って勤めていましたが、今年の5月に目の病気にかかり、数字に関わり仕事なので間違いがあってはいけないと、急遽退職をすることになり晴れて夫婦ともども念願の自由人になりました。

 朝から夕方まで家に妻がいるなんて考えても見なかったため、最初は多少戸惑いましたが、約3ヵ月が経った今はやっと慣れて、外出の多い私ですが家に帰ると必ず妻がいて、3度の食事も今までのような慌ただしさもなく、のんびりゆっくりダイニングから見える裏庭の景色を眺めながら夫婦の会話を楽しんでいます。

 ただ、自由人になって困るのは「サンデー毎日」ですから曜日の感覚がなくなり、3日前もゴミ出しの日をうっかり忘れて、大慌てしたハプニングもありました。ただ私的には妻には内緒の話ですが、いつも妻が傍にいると少し煩わしい気もしています。まあぜいたくな悩みですが、その分私があれこれとボランティア活動などに参加して家を留守にする機会や来客が多いので丁度よいのかも知れません。

 

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人間牧場

〇この小さい薮蚊に悩まされています
 草刈りのシーズンになって、何かと忙しい暇を見つけて草刈りをやっていますが、草の勢いが強いので、あたふたしながら黙々とやっています。家から離れた人間牧場や港の見える丘へ草刈りに出掛ける時の7つ道具の一つは、熱中症にならないために少し大きめの水筒に冷やしたお茶を入れてもらい持参しますが、半日で飲み干してしまいます。

 麦わら帽子に地下足袋の出で立ちにもう一つ欠かせない物はまとわりつく薮蚊に刺されないよう「蚊取り線香」に火をつけ丸い缶に入れて紐で腰にぶら提げるのです。今は少しの時間だったらスプレータイプでも役に立ちますが、長時間だとその効果が薄れ、一斉攻撃を受けるので「金鳥の蚊取り線香。を使っています。

 除虫菊が原料だと聞いていますが、真偽のほどは分かりません。それにしてもあの小さい薮蚊が人の肌に容易に毒針を突き刺し人間の血を吸うのですから驚きです。蚊に刺されると赤く腫れ上がったり、痒くて我慢できません。聞くところによると蚊の毒針にヒントを得て、痛くない注射を開発した人もいるそうです。薮蚊、ブト、ムカデ、マムシ、蜂に加え、最近はマダニも刺されてほおっておくと死に至ることもあるそうです。

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人間牧場

〇ダラダラしてる
 先日所用があって松山に住む次男宅へ電話を入れました。次男宅には今年小学校1年生に入学した孫娘の花菜がいて、電話に出てくれました。

 妻が「花菜ちゃん、今何している?」と聞くと、「ダラダラしている」と、突拍子もない予期せぬ言葉が返って来て、小学一年生とは思えぬ言葉に大笑いをしてしまいました。

 子どもが発する言葉は、大人の物まねから始まりますが、恐らく両親がこんな言葉を言っているに違いないのです。子どもに向かって親は「ダラダラするな」などと注意の言葉をかけますが、孫娘の発した「ダラダラしている」とは「何もせずリラックスして休んでいる」ことだと想像し、電話を切って二人で大笑いをしました。

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人間牧場

〇ブルーベリーの収穫
 家の横の小さな畑に植えてい大小大小5~6本のブルーベリーの木に、鈴なりについた実が黒く色づき、収穫の時期を迎えました。毎年この時期になるとカワセミがやって来て熟れた実から啄んで食べられてしまうので、昨年漁師さんからもらったテグスの漁網を、元漁師の私が加工して縫い合わせ、竹や支柱枠を作りスッポリ被せたところ、思惑通り野鳥の食害に遭うこともなく、昨年は沢山収穫をすることが出来ました。

 

 昨年使った漁網を丁寧に外し、たたんでキャリーに入れ、倉庫にしまっていたのを取り出して、今年も覆い被せたお陰で、自家生食とブルーベリージャムにする程度の量を収穫をすることが出来ています。ブルーベリーに含まれているアントシアンという物質が目にいいと宣伝しているので、只今目の病気を患っている妻は、冷蔵庫で冷やしてつまみ喰いのような形で信じて食べているようです。

 私はブルーベリーの実を食べると、時々気にするほどではない小さな種が口に残るのが嫌で収穫しても殆ど食べることはありません。唯一食べるのはお裾分けしたブルーベリーを使って若嫁が作ったジャムを、毎朝食べるヨーグルトの上にかけて食べると美味しいので、お裾分けしてもらって食べています。ブルーベリーのアントシアニンが目の病気に効いて妻の目が早く良くなるよう、これから少しの間せっせと収穫して食べさせたいと思っています。

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人間牧場

〇真っ赤なトマト
 真夏間近な梅雨の末期は毎のように雨がよく降ります。雨が降ると勢いづくのは雑草ですが、畑のナスやピーマンなどの夏野菜も雨水を存分に吸って元気よく育っています。

ところが豊作と思うトマトだけは雨に弱く、この頃のように毎日雨が続くと、水分が過剰になり過ぎて玉割れがしたり、トマトの実が病気で腐ったりします。トマト生産者などは病気予防ために農薬を使っているようですが、トマトの基本は生食なので農薬をかけると安心安全が確保できないためそれも出来ず、完熟を目指すも腐らせないため、少し色づいたら早めに収穫していますが、未完熟では余り美味しくないようです。

 今日は朝から1日中雨でしたが、雨が止んだため今夕トマトを植えた畑に入り、沢山のトマトを収穫しました。近頃は妻に頼んでトマトでジュースやスムージーを作ってもらい飲んでいますが、とても美味しいです。

 今夕収穫したばかりの桃太郎という品種の大玉トマトを掌に乗せてまざまざと見ました。リコピンを沢山含んでいるトマトが体に良いのであれば、毎日の私の元気はポパイならホウレンソウ、若松進一ならトマトと言いたいほど毎日よく食べています。

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