人間牧場

〇白い雲黒い雲
 今朝地方祭のため学校が休みの孫奏心は子ども神輿を担ぐため、朝6時の宮出しに間に合うよう出かけて行きました。家を出る時まだ小雨が降っていたので、「おじいちゃん今日の天気はどう?」と聞かれました。パソコンで雨雲の行方を見ると雨雲も消えかかり、西の空が明るくなっているようなので、「次第に晴れて来るから大丈夫、ほら白い雲だから」と言うと、「どうして?」と聞き返されました。

「雨が降りそうな時空を見上げて雲の様子を見れば、経験的にどんな雨が降るか予想がつく」と説明してやりました。「白っぽい灰色の雲が空一面を覆っている時は細かい雨がシトシト長く降り続き、黒っぽい黙々とした雲の時はザーッと勢いよく降って短時間で上がる」という話をしてやると、「時間がないので詳しい話は後で」とはぐらかされました。

 ふと「また後で」と言っていたので、帰ったら聞かれるかも知れないと思いました。つまり「黒い雲は強い雨、白い雲は弱い雨」なのです。黒い積乱雲には上昇気流があり、大粒の水滴や霰が急速に作られ、水滴が一気に落下し始め、バケツをひっくり返したような雨になる訳です。

 若い頃水産高校の実習船愛媛丸で航海していた時、ワッチに立ち舵ラットを持って操船しました。天然シャワーと言われるスコールで体を洗おうとスコールの行方を注視して、船は進みましたが、その時船長さんが雲や雨の成り立ちを詳しく教えてくれました。今もその教えが体に沁みついて時々雲の行方を見ています。

 

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