〇お父さんが死んだ時のために
「お父さんが死んだら葬儀に使う遺影や、列席者に観てもらう動画を準備しておかないと」と縁起でもないことを長男息子が私にいました。勿論冗談だと思いますが、この度80歳傘寿を迎え、「加齢と病気と死」という3重苦を意識して生きて行かざるを得ない私は内心「ドキリ」としました。
散髪をする度に男前の自画像を撮り続けている私には、沢山の自画像があるので遺影に使う写真は、恐らく喪主となるであろう長男息子の好みで選んでくれるだろうと鷹を食っていますが、動画には自信がないのです。幸い青年の船の班長として建国200年のアメリカへ行った時の映画を友人がVTR画像に収めてるのが一本あるので、と思っていたら、いつの間にか身の回りからVTRを再生する機械がなくなり、このVTRテープ使えないことが分かりました。
早速その映画の所在を確認したところ愛媛県視聴覚ライブラリーにあることを突き止めました。先日から青年の船の仲間が集まる機会が何度か持たれ、借りてきたフイルムを写し懐かしく拝聴しました。そのフイルムを持ち帰った仲間がお礼にとそのフィルムを予備も含めた2本のCDにしてくれました。息子に頼んで再生して見ましたが、多少色落ち劣化はしているものの、私の葬儀用に耐えうる代物のようです。
思わぬところで終活が出来たと喜んでいます。私的には今年の誕生日に多くの方々から祝意をいただき、その度に「100歳まで生きる予定である」ことを公言していますが、少し安心、少し不安な私自身の80年代の幕開けでした。