人間牧場

〇シャボン玉アーティスもビックリ
 今朝傘を差し長靴を履いて雨の中を歩いていたら、双海中学校前の県道に何やら動くものが見えました。朝の県道は翠地区からスピードを上げて走る車が多い直線道路なのです。その内大きなダンプカーが唸目の前を通り過ぎて行きました。

 人間だとイチコロですが、ダンプカーは車高が高いためその物体の上をかすめるように通り過ぎました。よーく見るとその動く物体は川にいるはずの川ガニのようでした。次々と軽四トラックや軽乗用車がはしってくるので、引かれて交通事故の遭わぬよう、道路のカニ目がけて走りました。

 捕まったら大変と思って両方の親指を立てて逃げ惑うカニを、長靴で軽くふんずけて手で押さえましたが、両手の親指を広げて私を威嚇し始めました。噛まれたら痛いし怪我をするので要注意です。子どもの頃松明の灯りで満ち潮の砂浜でカニを捕まえて遊んだ体験が生きていて、カニの甲辺りの真横をつかんで持ち帰りました。

するとカニは口付近からブクブクと泡を吹き始めました。小さなシャボン玉のようでした。まるで吉野英樹君が名乗るシャボン玉アーティストのようでした。自宅に帰り孫の飼っているフナやハヤの水槽に入れて一件落着でした。思うに昨日からの雨で上灘川の水かさが増し、流されまいと陸に上がったようです。それにしても川の水中で暮らすカニなのに、県道を横断する無謀な冒険に出たカニでした。

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