〇農業用水槽にいる一匹だけの鯉
毎日ウォーキングしているコースの途中に、日頃使われていないかなり大きな農業用水槽があります。周辺がみかん山だった頃は消毒や渇水期の潅水に使われていたようですが、みかんの木も枯れたり伐採されていて、役目を終えて放置されているようです。
雨が降ると水路を通って水が入るようになっていますが、雨が降らないと漏水するのか水位が自然に低下するようです。その水槽に6~7年前、持ち主が1匹オレンジ色の鯉を入れたようですが、その後最近までは餌をやる人もいないのに、大きくなって、時々水面近くに浮かび上がってのんびり泳いでいるようです。
洒落ではありませんが、洒落た話をすると鯉なのに1匹だけでは恋も出来ず、当然子どもも生まれないようで、一匹だけがやもめ暮らしをしているようです。少し可哀想なんで、いいかどうか分かりませんが時々パンの耳を持って行って水面に投げ入れると、防備の心が緩むのか、近くまで泳いでくるようになりました。
このところの雨で今朝の水槽の水は満水状態でした。水面に浮かんで泳いでいましたが私の気配を察知して深く潜って姿を消してしまいました。これから先一人暮らしならぬ一匹暮らしをする鯉の行方が少々気になっています。