〇叔母の門欄投稿記事
私と1歳しか違わない叔母が町内に住んでいます。子ども心に一緒の家に住んでいた叔母の存在が気になって仕方がありませんでした。親父は12人兄弟の長男、叔母は12人目の末っ子でした。親の子どもと長男の子どもが同年齢でしかも同居していたのですから、私が「不思議がる」のは無理からぬことです。
貧乏家庭ゆえ叔母は中学校を卒業すると姉が大阪で傘製造業をしていたので、そこで働いたのち、親父の船に乗っていた漁師さんと結婚し、幸せな家庭を築いていましたがその夫に先立たれ、今は息子と下灘に住んでいます。その叔母は地元紙愛媛新聞のてかがみ欄や投稿門欄に時々投稿しているので、よく読んだり切り抜いたりしています。
2~3日前の新聞に「日本でも尊厳死の選択肢を」という、少し格調の高い記事が載っていました。書かれている叔父の家庭の内情をしているだけに、読み返しながら少し目が潤んできました。内容はこの木ぞを読めば分かるので、コメントを控えますが、義務教育だけでさしたる学歴もない叔母が一体どんな方法でこんな記事を書けるようになったのか、本人のみぞ知る努力のたまものだといつも感心して読んでいる今日この頃です。