人間牧場

〇看板の思い出

 わが家の敷地内にあるゲストハウス「煙会所」の天井には、かつて若い頃無人島キャンプなどに使った看板が亡くなった親父の手によって、インテリア風に保存されています。それら一つ一つに「今やれる青春」「一年一事業」「社会への揺さぶり」という3つのテーマを掲げて活動した、沢山の思い出が隠されていて、いわばこの看板は私の青春の履歴書でもあるのです。

突然落下したひょうたん型由利島共和国大使館の看板

 昨日煙会所横の東屋の天井に吊るし保存していた「双海町ひょうたん型由利島共和国大使館」という一風変わった看板が、私の知らない間に下の土間に落下しているのを見つけました。「看板倒れ」でなく「看板落ち」でしょうが、原因は看板を吊るしていた紐が朽ちて切れ落下したようで、よくぞ家族に怪我などの被害が及ばなかったものだと、胸をなでおろしました。

 20年間も沖合に浮かぶ無人島由利島に子どもたちを連れて通いましたが、その折わが家の煙会所は留守本部となり、妻がその対応に追われました。無人島にひょうたん型由利島共和国というパロディ名をつにたため、煙会所に共和国大使館という別名までつける凝りようでしたが、今となってはこれも懐かしい思い出の一つです。

 さて落下したこの看板をどうするか?目下思案していますが、やっぱり東屋の天井に吊るして保存するのが一番かな?とも思っていて、早速今日か明日にでも今度は少なくても私が生きている間は落下しないよう、頑丈な紐で縛り直したいと思っています。「老朽化」の波は私の記憶と体力にさえも容赦なく、忘却と減退なって襲いかかっているようです。

「昨日朝 東屋土間に 看板が 落下の原因 紐が老朽」

「若い頃 沖合浮かぶ 無人島 パロディ名を 使って通った」

「共和国? 大使館?とは 仰々しい 遊び心で やった思い出」

「落ち看板 餅に戻して 吊り下げよう 生きてる限り 落ちないように」 

 

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