〇松前いいとこ見つけ隊定例会(その2)
最近「地方創生」という言葉をよく耳にするようになりました。政府が2014年に策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」によるものと思われます。東京一極集中の是正が主な狙いのようですが、残念ながら東京圏への人口転入はむしろ増加傾向にあるようです。国も自治体も地方創生に力を入れているように見えますが、いささかなりとも長年地域づくりに関わってきた私の目から見ると、地方創生が政府や自治体だけのやりとりや、それらの助成事業に群がるコンサルなどが助成金獲得に熱を上げ、肝心の地域住民には何の参加参画の恩恵もなく、雲の上で空回りしているように思えてならないのです。
本来地域の課題は地域住民自らが解決すべきものですが、深刻長期化する人口減少や少子化、高齢化などを背景とした地域の疲弊は、最早地域住民の力だけではどうにもならないところまで来ていて、そのことを認識しているものの、合併によって広域化した自治体は、財政難や職員の少なさを理由に何の手立ても打たず、時の流れだと言わんばかりに放置しているのです。平成の大合併以降15年余りが経ちましたが、自治体の力量に大きな格差が生じ始めているのも事実です。自治体の力量とは首長と議員、それに職員と住民の総合力ですが、特に職員の力量は大切で、行政のプロである職員の存在は町の浮沈にもかかわるのです。
今回地方創生がらみの助成事業を受け、いいとこ見つけ隊という発足間もない新しいグループが、住民活動に取り組みました。もしこの事業に取り組まなかったら住民たちは町のいいとこに気づかなかったであろうし、まだまだ粗削りながら住民主体の活動も始まっていななかったことを思うと、価値ある一歩であったと思うのです。今回私は頼まれて、浅学菲才ながらアドバイザーをやりました。内にいると気づかないことを外なる目で見つめアドバイスをしましたが、今年繋がりで来年度も予定されている地方創生がらみの新規事業の推進について、少しお手伝いをするかも知れません。
昨日は定例会後川崎屋というお食事処に会場を移し、会費制による昼食を兼ねた食談会が開かれ私も参加しました。アルコール抜きだったものの、大いに盛り上がり色々な夢を語りました。夢を形にする営みが地域づくりであり文化だから、しっかりと実力を蓄え、定例会に参加している町議会議員さんたちの力を借りながら、とりあえず目標としている観光協会の設立を目指して頑張って欲しいと願っています。
「最近は 地方創生 言う言葉 やたらと耳に それが何だか?」
「住んでいる 地域にゃ問題 多過ぎる 住民の手には 負えない難題」
「金がない 行政言い訳 するけれど 知恵さえあれば 何とかなるさ」
「活き活きと みんなそれぞれ 夢語る 嬉しい進化 次も楽しみ」