〇潮風ふれあい公園の桜が満開
私は双海町役場に勤務していた頃、しもなだ運動公園、ふたみシーサイド公園、潮風ふれい公演という3つの公園の整備事業に関わりました。財政的にかなり厳しい自治体だったゆえに、構想を練ったり国県の理解や助成を受けるのに心血を注ぎましたが、もっと大変だったのはその事業実施とその後の運営でした。
目の回るような忙しさの中で取り組んだ懐かしい日々も、今となっては思い出の彼方へと遠のきつつつありますが、何かにつけて季節の折々に思い出す光景に出くわすことがあります。先日近所に住む姉が、「潮風ふれあい公園の桜が満開で綺麗だ」と教えてくれました。「エッ今頃桜?」と一瞬思いましたがそうえば現職の頃、講演で出かけた因島でヒマラヤザクラの話を聞きました。環境にも優しいというヒマラヤザクラは真冬のこの時期に咲く珍しい桜で、因島で栽培されているという話でした。
早速話を持ち掛けたところ、青年たちが動いて潮風ふれあい公園までわざわざ苗木を持って植えに来てくれました。当時20本ほどのヒマラヤザクラの苗木を植えましたが、適地ではなかったのか、はたまた管理が悪かったのか生育が悪く、何度か肥料を施し大切に育ててきたつもりでも、残念ながら今では6~7本程度しか残っていません。その中でも一本だけは見上げるほど大きく育ち、今年は11月下旬から咲き始め、先週まで春の桜をしのぐほど見事な花を咲かせてくれました。
ある人が、「進ちゃんたちが植えたんだから『進ちゃん桜』と名前を付けたらどう」と言われましたが、それほどのこだわりもないので、ヒマラヤザクラとして今後も大事に育てて行きたいと思っています。時ならぬこの時期に咲く桜は珍しいので、今年も大勢の人が見に来たようです。このところ忙しくて思うに任せず、昨日桜を愛でに出かけましたが、あいにくも花は散り、葉桜になりつつありましたが、ふれあい公園の管理をしている白方さんから、満開の頃の写真をメールで送ってもらい、バーチャルながら画像で花見をしました。
「公園を 3つも造り あれやこれ 孤軍奮闘 昔懐かし」
「公園に 因島から やって来た 若者たちが 植えた桜咲く」
「冬に咲く ヒマラヤザクラ 満開に なったと姉が 教えてくれた」
「満開の 桜の写真 メールにて 送ってもらい 画像で花見」