〇子ども体験塾収穫祭(その2)
(芋の茎の佃煮) 餅つきの準備も一段落した頃、更生保護女性会の久保井会長さんと池田さん、城戸さん、西下さんの4人がお手伝いボランティアでやって来ました。早速芋畑から芋の茎を採集して茎の皮を剥いてもらいました。芋の茎は戦時中の食糧難時代を思わせる食べ物で、4人の女性陣も食べた経験がないらしく、私一人だけしか思い出を語ることはできませんでしたが、皮を剥いて水に晒し、茹ではえて灰汁を取った後、砂糖と醤油、鰹節で味を整え、立派な佃煮風に仕上がてくれました。子どもたちも「美味しい美味しい」と言いながら完食でした。
(芋堀り) 森田館長さんが中心になって、ロケ風呂下の芋畑で、芋づるを切り、黒いマルチを剥がした畑に子どもたちを入れ、早速芋堀りをしました。5月末に伊方町瀬戸の木嶋さんの仲介で芋づるを分けてもらい、私と出海さんが現地へ取りに出かけて持ち帰り子どもたちが植えた、瀬戸金時ことベニアズマという品種です。約5ヶ月で立派な芋に成長していました。出来は豊作ほどではありませんでしたが、芋餅や焼き芋に使った残りも、子どもたちのお土産にするほど沢山収穫することができました。
(餡子入りの芋餅) 市販の餡子を女性陣が丸めてくれました。何せ6升のお餅に入れる餡子なので、丸めるのも一苦労でしたが、つき上がったお餅を手際よくちぎりながら餡子を入れてもらい、子どもたちが慣れない手つきで丸めてくれました。さつま芋を一緒につき込んだお餅は柔らかく、子どもたちも5個ずつパックに入れてお土産にに持ち帰りました。わが家でも今朝オーブンで焼いて食べましたが、とても美味しい芋餅でした。
(焼き芋) ドラム缶を切ったかまどに火をおこし、畑で掘り上げたサツマイモを水洗いし、アルミホイルに包んで自分の名前を書き、残り火の上に置いて焼き芋を作りましたが、ベニアズマという品種は「9里よりうまい13里」、つまり9里は栗、13里は日本一細長い佐田岬半島のことを表していて、その言葉の通り栗にも匹敵する美味しさでした。
「芋づるの 茎を昔は 食べていた そんな経験 してるは俺だけ」
「さつま芋 今では美食の 代名詞 食糧難の 時代懐かし」
「芋餅に 餡子を入れて 出来上がり 子どもはみんな 破顔一笑」
「焼き芋も アルミホイルで ほっこりと 栗より美味いと 誉めつつ食べる」