〇中庭の草取り
わが家は田舎のため敷地が広く、豊かな中で暮らしています。それはそれとして満足していますが、マンションのような区切られた場所でないため、通称庭と呼んでいる土の部分がやたらと多く、何よりも草と闘わなければなりません。親父存命中はその殆どの手入れを親父が引き受けてやってくれていました。
親父の体力が弱った10年前からその仕事は長男である私にのしかかり、それなりに忙しいこともあって、今では結構重荷に感じています。そのことを察してか妻は家の周辺の草取りをしてくれていますが、息子たちのダイニングから見える中庭は、家族の話し合いで息子たちに任せることにしました。
息子たちは言い訳程度にやっているようですが、一昨日外出先から帰ってみると、息子家族4人が何やら草取りをしているようでした。特に孫希心はおばあちゃんに付けてもらったという缶入り蚊取り線香を一丁前に腰にぶら下げて、やる気満々で一輪車に草を積んで捨て場まで運んでいました。
6年生の孫希心はちゃっかり者で、帰宅した私を見るなり、「相当働いたのでお手伝い料が欲しい」などと、私に聞こえるように言うのです。風呂に入り食事が終わった孫二人がよく働いたので誉めてやり、妻は少しばかりお手伝い料を手渡したようです。すっかり綺麗になった中庭を、今朝私の書斎から眺めていますが、昨日から孫たちは長い夏休みを終え、「行ってきます」とあいさつし元気に登校しました。
「中庭の 草取り励む 息子たち 蚊取り線香 ぶら下げ孫も」
「働いた 手伝い料が 欲しいなあ 聞こえるように 孫はちゃっかり」
「書斎から 見える中には お陰様 すっかり綺麗 夏も終わりぬ」
「広過ぎる 田舎の庭は 草だらけ できる範囲で みんなが協力」