〇麦わら帽子を買って貰いました
先日愛用の麦わら帽子の天辺に穴が開き、夏に向かってどうしたものか思案していました。私は昭和19年生まれゆえ、貧しい少年時代に育ったので、何かにつけて勿体ないとの思いが先に立ち、捨てきれないのです。
新しく買った麦わら帽子
妻に言わせれば麦わら帽子は消耗品で、私のそんな姿を「みみっちい」と思うのでしょうか、先日天辺に穴の開いた麦わら帽子を、何のためらいもなくゴミ袋に入れてゴミに出してしまいました。一昨日外出先から帰って見ると、玄関先に真新しい麦わら帽子が置かれていました。妻がホームセンターで買って帰ったらしいのです。
私は春から秋にかけてツバ広い麦わら帽子を被り戸外で作業をします。雨の日にも被るため、雨と太陽の光で麦わら帽子は瞬く間に黒くなって、多少見苦しくなるのです。麦わら帽子のお陰で随分直射日光を遮り、顔の日焼けを防いでくれていますが、それでも最近逢う人毎に私の顔の黒くなったのを見て、「お元気そうですね」とお褒めの言葉をいただくのです。
このところ足繁く雨が降ります。故に戸外に出る時真新しい麦わら帽子を被るのを躊躇しますが、妻が言うように「麦わら帽子」は「消耗品」なので、今年の秋までしっかりと被って、恩恵にあやかろうと思っています。
「愛用の 麦わら帽子 天辺に 大きな穴が 開いて捨てられ」
「物のない 時代に育った 貧乏性 幾つになっても 勿体ないと」
「新品の 麦わら帽子 玄関に ささやかながら 妻贈り物」
「さあこれで 今年の夏も 乗り切れる 新品帽子 被ってさっそう」