〇にしむくさむらい(2・4・6・9・11)
私たちは子どもの頃から、意味も余り分からぬまま「にしむくさむらい」(2・4・6・11)と覚えてきました。1ヶ月の日数が2月は28日((4年に1回の閏年は29にち)、4月は30日、6月は30日、11月は30日で、31日ある1月・3月・5月・7月・8月・10月・12月に比べると何故か日数が少ないのです。
何故かはこの年齢になった今でも謎のままで正しい説明はできませんが、旧暦を含めた暦は知れば知るほど奥が深く、特に若い頃7年間も漁師をして潮の満ち引きが魚の漁獲に大きく関係していることや、家庭菜園で小さいながらも農業をやって野菜を育てて暦と気象の相関関係を知るにつけ、暦抜きでは日々の暮らしができないことをしみじみと思うのです。
今年も約半分があっという間に過ぎ、早いもので6月も半ばとなり、一年中で最も昼の時間が長い夏至(6月22日)はもうそこまで来ています。まだ梅雨にも入らず、暑い夏も来ていないのに、あと10日もすれば昼の時間が短くなるのですから、時人を待たずですです。今は当たり過ぎるほどの太陽日射も、自転・公転によって、少しずつ変化して少なくなってしまいます。アリとキリギルスではありませんが、今のうちに出来ることをしっかりやって、夏~秋~冬に備えたいと思います。
「分からずに ただにしむくと さむらいを よくぞ覚えた 死ぬまで忘れず」
「あと10日 夏も来ぬのに 昼時間 短くなると 聞いて驚く」
「世の中にゃ 知らないことが 多過ぎる 凡人ゆえに 知らないままで」