人間牧場

〇心の余裕

 私は自分でも「せっかち」なタイプの人間であることを自認しています。交通標語ではありませんが、「そんなに急いでどこへ行く」てな感じで、何かを急いでやっていないと何となく落ち着かないのです。一昨日のように日帰りバスツアーに夫婦で参加して、行く先々でバスの添乗員さんから「出発時間は○○です」と言われれば、45人乗りのバスに乗っている人の中で、1~2を争うほど早めにバスに戻り、帰ってくる人たちを待っています。

 乗客の中にはいつも時間に遅れ気味でバスに戻る人がいます。人を待たせたという悪びれた様子もなく、バスの中では食べたり飲んだり喋ったりと、まあやりたい放題でした。その中の一人が全員がやっと揃いバスが動き始めた時、「すみません。トイレにバッグを忘れました。取りに行きたいのですが・・・」といきなり添乗員さんに青ざめ少し取り乱して言いました。それは大変とばかりに添乗員さんとその人は走ってトイレに駆け込み、運よくバッグを見つけて帰って来ました。

 普通であれば、「お騒がせしてすみません」と遅れたことを謝るべきでしょうがその人は、「カバンがあってよかった」と自分の持ち物が戻った喜びのみに浸っていました。遅れは5分で済みましたが、たかが5分ながら5分×45人なのです。旅にトラブルはよくある話で後々の思い出話になりますが、心の余裕を取り戻す旅なのですから、せめて時間的余裕をしっかり持ちたいものです。おっと、人のことではありません。私は逆にもっとのんびりゆっくりするような、心の余裕を持ちたいものです。

「せっかちと 妻からいつも 注意され 直そう思うも 性分諦め」

「早くしろ 妻に浴びせる この言葉 馬耳東風と 相も変わらず」

「ミスしても 取り戻せるよな 余裕持つ 体内時計 しっかり管理」

「人のふり 気になりながら 自分事 棚上げ批判 直さなければ」

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