〇ヤッホー、やっとオイコができました
軽トラ市と友人の小西さんつながりで手に入れた背負子ですが、使えるようにするためには背中の当たる部分に細いロープを巻き付けたり、両肩から腰まで背負う組紐を用意しなければなりません。早速ホームセンターで頃合なクレモナロープを一巻き買い求め、子どもの頃使ってた「オイコ」を頭に描きながらロープを巻き付けたり、仕上げに動かないよう孟宗竹を細く削って両後ろに打ち付け、残ったロープで荷造り紐を取り付けました。
さて組紐ですが、あちらこちらのホームセンターや道の駅など八方手を尽くしましたが、ネット通販でも見つからず、結局自分で造ることを思い立ちました。組紐は裂き織の要領で、まず木綿の布を用意しなければなりません。妻が私のために手縫いして使っていた寝巻用の着物浴衣をカッターナイフで捌き、適当な幅に裂いて布紐を作りました。残っているロープを適当な長さに切って縦糸となるロープを4本組み合わせました。
そのロープに裂いた木綿の布を裂き織の要領で編んで行くのです。これがかなり手間のかかる作業で、不器用ゆえ慎重に編んで行きました。最初と最後は抜けないようにロープに巻き込みましたが、妻が「お父さんも中々器用じゃねえ」と感心させるほど、自分でも予想以上の出来栄えで、95点といったところです。編んだ組紐を取り付けて、まるで二宮金次郎のように背負ってみましたが、背と肩の当たり具合もバッチグーでした。
私はこの出来上がった背負い子(オイコ)に、紙芝居の箱を括り付け、人間牧場やまちづくり活動に活かそうと目論んでいます。そのためにはまだ紙芝居風の台本を作る作業が残っています。絵心もない私ゆえ、まだまだ紆余曲折が予想されますが、後期高齢者のレッテルを間近に控えた初老人の、ささやかな小さな夢の実現に多少心をときめかせています。それにしても私は親父から存命中、散々言われ続けていたほど不器用でもなく、まあ普通の人間だと自分で納得した「オイコ」作り作業でした。
「友人に 頼んでオイコ 手に入れた 使えるまでに 紆余と曲折」
「ロープ買い 頭で描いた 手作業で オイコ何とか 無事出来上がる」
「不器用の レッテル親父に 張られたが 中々どうして 出来栄え上々」
「妻縫った 浴衣をほどき 裂いた布 使って肩当て 裂き織お見事」