〇紙芝居の道具
私たちが子どもの頃は、戦後間もないテレビなどない時代でしたから、楽しみといえば街中の映画館へ学校が許可した映画をたまに親に連れられて見に出かけたり、時折自転車で鐘を鳴らしながらやって来る、紙芝居くらいなものでした。とりわけ紙芝居は楽しみの一つで、ギョーセン飴を割りばし棒に巻いてもらい、舐めながら巧みな紙芝居のおじさんの話芸と紙芝居のストーリに見入っていました。
最近はリバイバルブームで紙芝居が復活し、創作紙芝居を作ったりグランプリを競う催しもあって、一種の憧れのような気持ちから、紙芝居道具を揃えようと思い立ちました。折しもシーサイドで毎週末ドーナツを製造販売している小西さんの仲介で、ドーナツを入れる小型持ち運びケースを作ったという人に頼んでもらい、先日出来上がったと小西さんが届けてくれました。3千円とは思えない白木造の立派な出来栄えで、大満足でした。
私は各地に招かれて講演活動等をしていますが、最近の他の講師はパソコンでスライドを映写する人が多いようです。メカに疎いだけでなく講演にスライドを使うと、身に入りにくい違和感を覚えているので、私は殆ど使いませんが、紙芝居を使ったらどうかと、淡い夢を広げています。できれば昨日クレモナロープを巻いて造りつつある背負子に、紙芝居の道具を括り付けてやるのも面白いと思っています。
とりあえず、自慢の夕日の写真を何枚かラミネート加工して、試作して見ようと思っています。こんな新しい露出方法を考えるだけでも心がワクワクしてきます。「そうだ絵も書いてみよう」なんて馬鹿げたことを思い始めると、昨日までの雨も上がり、高い空に朝日が昇るのが見えました。今日もいいことがありそうな予感です。
「紙芝居 子どもの頃の 思い出だ やってみたいと 友人通じ」
「紙芝居 立派な箱が 出来上がり よっしゃあ一丁 やってみようと」
「パソコンで スライドショーを する人が 増えて私は 時代遅れに」
「紙芝居 箱は出来たが まだ中身 これから作る 楽しみ増えて」