〇高知県からどぶろくが届きました
一時期特区という制度で、どぶろくを造る人たちの話題が全国から聞こえていました。愛媛でも東温市や宇和島市で今も造られていますが、お隣高知県はお酒の好きな県民性を反映して14カ所でどぶろくが造られていることを聞きました。先日愛媛新聞の「隣県ネットワーク」という欄に、高知県に住む友人の坂本利男さんご夫婦が、長年の夢だったどぶろくを造ったという記事が載っていました。
(坂本さんから貰った150年生の馬路村産魚梁瀬杉の切り株)
早速坂本さんに電話を入れて懐かしい声や近況をあれこれ聞きました。私も愛媛新聞の切り抜きを封書で送ると、律儀な坂本さんはご主人の名前利男から取った「利」(辛口)と、奥さんの名前和子さんから取った「和」(甘口)という2つの銘柄をセットにして、宅配便で送ってくれました。どぶろくと言えば昔はどの地域でも造っていた飲み物ですが、酒税法が改正されて、個人で勝手に造ることは禁止されているアルコールの飲み物です。
坂本さんとの出会いはもう10数年も前に遡ります。双海町出身で当時高知大学生だった堀川奈津さんが、大学のインターン制度で奈半利町のまちづくりに派遣され、奈津さんの口利きで「米一俵」の講演料で、私が奈半利町へ講演に出かけたことから始まります。その折まちづくりメンバーの坂本さんと知り合い、坂本さんから薄汚れた高知県馬路村産の魚梁瀬杉の切り株をいただきました。その切り株を親父が座卓として作り、その上で私が落語ならぬ落伍をし始めました。
切り株の年輪にあやかって年輪塾を開いたり、刻んだ150年の年輪の数を目標に、「夕日つれづれ草」地の書・水の書・火の書・風の書・空の書・心の書を書き上げ発刊できたのも、元はと言えば坂本さんとの出会いであり、坂本さんは私の大恩人でもあるのです。一人の人との出会いがまるで水面に波紋のように広がることは、私には枚挙にいとまのないほどありますが、これぞよき人生なのです。早速一人で飲むのは勿体ないと、親しい友にお裾分けしてあげました。
「新聞に 隣の県の 高知県 どぶろく特区 友人載った」
「切り抜きをに 私信を添えて 封書出す 律儀な友人 どぶろく宅配」
「高知県 馬路村産 魚梁瀬杉 切り株年輪 多くの示唆を」
「それぞれの 地域それぞれ 想い持ち 生きてる人に 色々学ぶ」