〇梅の花が咲き始めました
「東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」とは有名な菅原道真の歌ですが、正月が過ぎ寒さはこれからだというのに、早くも梅の便りが聞こえてくるようになりました。梅の花ならまだしも、気の早い初物好きな日本人らしく、沖縄からは早くも「桜が咲き始めた」というニュースが飛び込んできてビックリしました。
よ~く見るとわが家の庭の梅の木も、花が咲き始めていて、傍に寄ってそ~と花に鼻を近づけてみると、何とも言えない香しい梅の香りが漂っています。ところがこれから春の花が咲き始めると、わが妻も含めて現代病とも言える花粉症に悩む人が増え、マスクをして歩く人が増えて来るようです。
昨日も所用でシーサイド公園へ立ち寄った折、マスクをしてる人からいきなり声をかけられました。毛糸の防寒帽子を深々と被りマスクをしていたので、一瞬「えっこの人誰だっけ?」と思ったのは無理からぬことでしたが、帽子とマスクを取って「私です」と言われて、「ああ」と納得しましたが、その人も花粉症でこの時期になると・・・」と言い訳をしていました。
一番の元凶は杉の花粉だと言われていますが、わが家の裏山には杉や桧が植林されていて、もう間もなく白い花粉が風にあおられて煙のように舞い散ります。ふと久万高原町のような森林地帯に住む人は花粉症にならないのだろうか?と思ったりしました。私の町には早くも水仙が満開になっています。また菜の花もそろそろ咲き始めました。「花は好きでも花粉症は嫌い」、「夕日は好きでも眩しい夕日は車の運転がしづらい」などと、あちらを立てればこちらが立たずのようです。春はまだまだ先のよう。
「正月が 過ぎると春を 待ちかねる 早くも梅が 咲いたと便り」
「沖縄じゃ 早くも桜 開花した 日本列島 細くて長い」
「花咲けば 花粉症だと 騒ぐ妻 マスクかけたら 結構美人」
「道真の 一歌浮かんで 梅の花 ウグイス鳴くは まだまだ先だ」