〇竹崎カニが届きました
先週の土曜日、講演に出かけた佐賀県太良町から一個の郵便宅配が届きました。発泡スチロールの箱を開けると、中には塩茹でしたと思われる真っ赤なワタリガニが2匹入っていました。こちらではガザミと呼んでいますが、太良町では「竹崎ガニ」という名前のブランド品なのです。
太良町は「月の引力の見えるまち」というキャッチフレーズで知られた、有明海に面した町ですが、満潮と干潮の差は大潮の時には6mにも達するようで、干潮の時と満潮の時の海岸線の様子は、同じ町とは思えないほどの風景変化で、その自然が竹崎カニや竹崎カキを育てているのです。
早速送られてきたカニを若嫁に一匹渡すと、若嫁は器用にキッチン鋏で捌き、甲羅を逆さまにした器に綺麗に盛り付け食卓に出しました。私はカニやエビが手は汚れるし面倒くさくてあまり好きではありませんが、若嫁は私たちの分も慣れた手つきで捌いてくれました。
食卓に出された竹崎カニはとても身が沢山ありましたが、私が日頃からカニは面倒くさくて嫌いと言っているので、わが妻はこの時とばかりに独り占めして、私は味見程度で「美味しい美味しい」と言いながら食べ尽くしました。お裾分けした孫たちも美味しかったと喜んでくれました。
「一週間 前に講演 行ったとこ 竹崎カニを 送ってくれた」
「若嫁が カニをハサミで 切り取って 皿盛り食卓 盆と正月」
「カニ嫌い 私の言葉 真に受けて 妻は殆ど 旨い旨いと」
「箱の中 真っ赤に茹でた カニ二匹 有明の海 思い出しつつ」