〇天辺がなくなった麦わら帽子
今年の夏はとにかく暑い!!と感じます。殆ど毎日のように行っている農作業も、ささやかなボランティア活動も全て屋外なので、日焼けなど別に気にしなくてもよい年齢でも、熱中症対策としてひさしの広い麦わら帽子を愛用していますが、照り返しの太陽の日差しは殊の外強く、「お父さん、黒くなったねえ!!」と妻に言われたり、時たま会う友人からは、日焼けが元気のバロメーターだと思っているのか、「お元気そうで何よりですねえ!!」と言われる始末です。朝晩洗面台の鏡に映った醜いアヒルである自分の顔を見て、「黒くなったなあ!!」と、自分で納得しています。
ところでこの3年間愛用してきた麦わら帽子がついに劣化し、頭の天辺がちぎれてなくなってしまいました。主な原因は麦わら帽子を被ったまま木々の下を潜り抜ける際、容赦なく麦わら帽子の天辺やひさしを木々にぶち当てるのです。頭を怪我から守ってくれているのですから麦わら帽子には感謝しなければなりませんが、木陰なら天辺がなくっても、むしろ通気が良いのでしょうが、雨や炎天下ではその役目が果たせなくなってしまいました。どうやらそろそろお払い箱のようですが、3年間も愛用している麦わら帽子なので、棄てるに捨てきれず、今朝のゴミ出しにもためらって出せませんでした。
「見すぼらしいしみっともないから、天辺の破れた麦わら帽子はかぶって外にないで」と妻は言い、既に新しい麦わら帽子を買ってくれていますが、古い時代の人間のサガでしょうか、「勿体ない」の心理が何かにつけて働いてこの有様です。気がつけばワンテンポズレていると自覚さえする私には、余りにも急速に進化し続ける現代は、鶴田浩二の歌ではありませんが、住みにくい世の中になった」ものでございます。鶴田浩二の歌を知っている私は相当古いです(大笑い)
「日焼けした 私の顔を 見た友人 お元気そうでと お世辞の言葉」
「3年間 お世話になった 麦わらの 帽子天辺 青空天井」
「見すぼらしい 被らないでと 妻が言う 通気がいいと 理由をつけて」
「古いねえ 勿体ないと いう心 鶴田浩二を 知ってる世代」