人間牧場

〇久しぶりのJR下灘駅

 最近は人間牧場に行く機会が多く、足繁く海岸国道を通ります。その度に下灘駅を上に見て通りすがりますが、行く途中見上げた駅のプラットホームに黄色いひまわりの花が見えました。「ああもうそんな時期か!!」と思いつつ、「そうだ帰りに立寄ってみよう」と思いました。平日の昼間昼前だったにもかかわらず立寄った駅では、4~5人の若者が思い思いのひと時を過ごしていました。

海をバックに咲く黄色いひまわりの花

秋になるとコスモスの咲くプラットホーム横の畑には、地元の人が育てたひまわりの黄色い花が夏の訪れを告げるように咲いていました。カメラを持たなかったことを後悔しましたが、偶然にもこの日、親友の前田さんが下灘駅に立寄ったことを、facebookに写真付きでアップしていたので、許しを得てシェアさせてもらいましたが、写真技術の下手糞な私とは違い、写真一枚一枚に主張を感じました。

21日のお接待の日に従兄弟で、まるで下灘駅の駅守のように活動している西下さん宅を訪ねましたが、車はあるのに家の玄関は鍵がかかり、あいにく留守でお接待の赤飯を持ち帰った経緯があるので、気になっています。今日にでも電話を入れて所在確認をしたいと思っていますが、57年前集団就職列車で同級生をこの駅から見送ったこと、54年前宇和島水産高校の実習船愛媛丸で遠洋航海に旅立つ日、親父に送られてこの駅から旅立ち、3か月後マグロを担いで帰ったこと、47年前わが妻と見合いし初デイトにこの駅から出かけたものの、列車の中で妻の顔を忘れて大失態したこと、33年前無人駅のプラットホームを舞台に夕焼けコンサートをやったことなどが、つい昨日の日のことのように断片的に思い出されました。

私にとってこの駅は、北島三郎の歌「終着駅は始発駅」かも知れませんが、今はまだ「始発駅」の思い出の方が多いものの、確実に一日一日終着駅が近づいていることは確かです。海をバックに咲くひまわりの花に、少し元気をもらったような立ち寄りでした。今日は遠来の友が人間牧場へやって来るので、下灘駅に案内しようと思っています。

「行き帰り 下灘駅を 見上げつつ 素通りひまわり 花目に留まり」

 「久しぶり 訪ねた駅に ひまわりが 沢山咲いて どこか懐かし」

 「気がつくと カメラ忘れて しまったと 思いながらも facebookで」

 「この駅は 私にとっても 始発駅 あれやこれやと 思い出多く」

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