〇白髪がいいかハゲがいいかどっち
昨日近所の人が集まって焚火を囲みながら雑談していました。昔はどこにでもあった焚火を囲む風景も、今ではすっかり見られなくなって寂しい思いをしていますが、田舎のグランドゴルフなどをやっている小さな広場の空き地では、掃除で出た枯葉や会員が持ち寄った薪を危なくない程度燃やして、暖を取っているようでした。話の話題は会員の頭のことでした。「ハゲと白髪とどっちがいい」と、大笑いしながら他愛のない話で大いに盛り上がっていました。
「ハゲより白髪がいい」とハゲをさげすむような話になると、頭に毛が殆どない人が、これまでの心境を語り始めました。その人は若い頃から髪の毛が少なく、今まで相当悩んだとのことで、一時は高いお金を出してアデランスというカツラを買って使っていましたが、風が吹けば気になり風呂に入れば気になりで、毎日頭のことが気になって仕方がなかったようです。でも若い頃から近視眼で、眼鏡をかけなければならなかった眼鏡コンプレックスを持っていた奥さんから、「ハゲだの眼鏡などという身体に関する、どうにもならないコンプレックスに神経を使うのはもう止めよう」と提案があって以来、ハゲをネガティブでなくポジティブにとらえるようになって吹っ切れたそうです。
その人も今では「ハゲの哲学」を語り、「ハゲのどこが悪い。風呂に入ると頭を洗うのも造作がないし、帽子を被れば何のことはない。公麿だって本当はハゲている」とハゲたツヤツヤと光り輝く頭を撫でながら自慢していました。その説得力ある言葉にみんな大笑いをしながら納得の手合いでした。白髪の人も負けじとばかりに「わしの頭はシルクハットだ」と自慢話です。見れば焚火を囲んでいる人はみんな70歳を超えた人ばかりで、「どうりで」です。かく言う私の頭はどちらかと言うと白髪です。「親父の頭を見れば息子の将来の頭の姿が見えてくる」そうで、そろそろ髪は長~い友だちを意識せざるを得ない年齢になりました。アッハッハです。
「お年寄り 焚火囲んで 大笑い ハゲか白髪か どっちがいいか」
「恐れ入る ハゲの哲学 語る人 まるで自慢を しているようだ」
「そういえば 鏡に映る 頭見て 晩年親父 似てきた感じ」
「気にしない 年頃なった 証拠です 悩んだ昔 懐かしそうに」
髪については日常気にする事はなかったのですが、散髪の際に店のお兄さんから「他の年齢の人はハゲている人が多いのに髪の毛が多いですね。」と言われてから、ふと若いのにハゲてるから坊主頭にしている人を思い出しました(^^♪やはり本人にしてみれば髪が抜け始めから気になっており遺伝を主張してました。私もその事が気になり洗髪時は気を使ってます。