〇二人の孫たちは弓に夢中
前回の子ども体験塾は町のシンボル本尊山への登山でした。登山を終えて登山道入り口にある天一稲荷神社の拝殿を借りて、昼食やレクレーションを行いましたが、その折私の作った弓でちょっとした遊びごっこをやりました。というのも本尊山は中世の城郭跡地で、郭あには沢山の矢竹が生い茂っていて、その細い矢竹を使って中世の武士たちの戦いの様子を遊びで再現しようとの思いから始まったことでした。
当日は初めて弓を引く子どもばかりで弓矢は急ごしらえの段ボール的には、かすめもしませんでした。唯一一人だけ射抜いたのはわが家の孫希心でした。それ以来希心と連れられて始めた弟奏心は、学校から帰ると毎日庭で弓を引きながら遊んでいますが、私も二人のリクエストに応えて、お粗末ながらマイ弓・マイ矢を作ってプレゼントしてやりました。それ以来余程嬉しかったのか、一生懸命練習したお陰でかなり遠くへ飛んだり、段ボールで作った的に当たり始まています。
孫からリクエストがあり、弓矢を入れて背中に背負うような筒も作って欲しいと頼まれました。弓を作った残りの竹の切れ端を利用して筒をそれぞれ作り、矢竹も採りに出かけて持ち帰り、クリアーファイルや菓子箱紙を使って、羽根まで作ってやる念の入れ様に孫たちは大いに感謝して、「おじいちゃんは凄いねえ!!」と、まるで褒め殺しのような言葉を貰いました。田舎では知恵さえ出せば、お金を掛けずに自然の物を利用して遊び道具は沢山作れるのです。まさにハラハラ・ドキドキのワールドです。「危ないから人に目がけては絶対打つな」という約束をさせました。
「前回の 登山遊びで 手作りの 弓と弓矢に 出会って夢中」
「マイ弓と 弓矢を作り 孫たちに プレゼントして 点数稼ぐ」
「矢を入れて 背中に背負う 道具まで リクエストする 念の入れよう」
「田舎ゆえ 遊び道具は 身の回り ゴロゴロ有って」
中学生の頃だったでしょうか⁈私も弓矢に夢中になった時期がありました。私自身が弓矢を作って射って楽しんでました。羽根など付けずに弦がはまる程度の溝を彫った単純なモノでした。段ボールの的に当たっては喜んでましたが、射った矢が的を逸れ我家の塀を超えて水道工事をしていた人に当たりそうになりました。危なかったのですが、その人は驚いた半面、笑ってました。私は謝るどころか怖くなり家の中へ隠れました。今思えば実に悪い私でした。その事以来、私は高校弓道部入部も辞め、弓矢も触らなくなりました。若気の至りであって若い子が同様な事していたら「危ないから辞めろ」と止めるようになりました。