〇私の肩書は人間牧場主
私の最後の公職であった双海町教育委員会教育長という肩書を、市町村合併と定年退職によって失いました。失ったというより長年欲しかった自由を得るため捨てたという方が正しいのかも知れません。以来私の肩書は一時前教育長などと呼ばれていましたが、元や前を嫌う私ゆえ、むしろ自由=自遊人を名乗っていました。しかしそれもどこか不自然なため間もなく止めて、山の上に自費で造った人間牧場にあやかり、人間牧場主を名乗るようになりました。
最初は人間牧場という聞き慣れない肩書に、ドイツのヒットラーを重ねられ、随分首をひねられましたが、名乗り始めてから13年も経つと、すっかり馴染みの名前となり、県内では人間牧場主=若松進一がすっかり定着してきました。それでもまだ初めての人は私の差し出す名刺を見て、「人間牧場って何をする所ですか?」と尋ねられますが、「はい、人間を放し飼いにする所です」と、相変わらず楽しいお喋りではぐらかせています。
人間牧場主を名乗るようになって早くも13年目を迎えています。「人間牧場」や「shin-1さんの日記」というブログで、毎日情報を発信しているお陰と、知人友人の紹介であちらこちらからお声がかかり、講演に出かけたりしていますが、大まかな社会通念の目安は、60歳で定年退職、65歳で再雇用退職、70歳で社会貢献活動を終えて老後のようですが、私は73歳になった今でもまるでセミリタイアって感じで、忙しい日々を過ごしています。早くリタイアして本当の自遊人になりたいという願望を持っていますが、本当の自遊人になるのはもう少し先になりそうです。
「元や前 冠つけて 名乗る人 多くいるけど 私は嫌い」
「肩書は 自遊人です 名乗ったら そんなおふざけ やめろと言われ」
「その牧場 何を飼ってる 聞かれると 人間沢山 飼っていますと」
「老後とは 老いた後です 私まだ 老前おう歌 気持ちだけでも」
藤崎さん、理想と現実は違いますが、経済的ゆとりがあれば誰からも束縛や命令をされない自由人=自遊人が一番です。私の場合は赤貧ながら武士は喰わねど高楊枝的気分で毎日を過ごしています。今は鳥取に向かう夜行列車の中からあなたに返信しています。
私の場合、定年後も再雇用され、その間に再雇用後をじっくり考えようと思ってただけに「再雇用出来ない」という通知が大変辛かったですよ。定年後も住宅ローンを抱えているだけに収入の面で大変不安を感じました。自遊人という気持ちでは無かったですね。そんな冷静でない時に変な友が近づいて来たりしてやりくりに大変でした。今は満額ではないのですが年金が支給される時期になり落ち着いてきました。私も自遊人はまだ先になりますね。自我実現の願望です。