〇忙しくも寂しい一日
昨日の午後3時頃、講演先の特別養護老人ホーム和光苑で、講演を終えて玄関先に出た途端、ズボンのポケットに入れた携帯電話のマナーモードバイブが電話着信を知らせました。急いで電話に出ると弟から訃報の知らせでした。話には聞いていましたが妹の嫁ぎ先からお嫁に行っている、お姉さんの夫が亡くなったとのことでした。とりあえず和光苑を出て近くの広場に車を止め、最近女の赤ちゃんが生まれた次男の家に出かけている妻に電話し、通夜や葬儀の段取りを聞きました。
実は明くる日の今日は12時から、最近自宅を新築した長女の家で、落成祝賀会を予定していて、葬儀とダブってしまうので、何はともあれ通夜に出かけることになり、自宅に帰って妻の喪服と私の喪服を車に積んで、再び松山の次男の家で落ち合うべく出かけましたが、かなり激しく雨が降り始め、松山までの道は渋滞気味で腕時計を見ながらはやる気持ちを抑えながら走りました。通夜開始の時間が迫る中、20分前に次男の家に到着し、夫婦で着替え松山市の寺田葬儀場光輪閣へ5分前に到着するという慌しさでした。
席に加わりお坊さんの枕経を聞いたり焼香を済ませ、眠るような故人と面会し涙を誘われました。聞けば最近肝機能障害で入退院を繰り返していたようですが、最近黄疸症状が出て治療の甲斐もなくあの世に旅立ったようでした。故人は120年続く船具店の3代目として三津浜で商売をしていましたが、故人亡き後は子どもも跡を継いでおらず廃業するようでした。少し早い75年の生涯でした。合掌。
「出先まで 訃報届いて あれこれと 急ぐ心に 交通渋滞」
「とりあえず お通夜間に合い 枕経 聴きつ遺体を まざまざ見つめ」
「75歳 少し早いぞ あの世行き いよいよ俺の 番が近付く」
「降り出した 雨も何だか 涙色 悲しい別れ 次から次へ」