人間牧場

〇中国地方への小さな旅(その4)

 高速道路米子道溝口インターの近くに、鳥取花回廊という名所があります。妻も私も別々に1~2度訪ねて来ていますが、夫婦一緒は始めてなので、思いつくまま見学しました。ゲートをくぐり中に入ると、チューリップ等で飾った大きな花時計が艶やかに出迎えてくれました。この時期の花回廊は胡蝶蘭系の色とりどりの花々が、幾何学温室ドームの中を鮮やかに飾り、花の匂いもプンプンでした。

ゲートの前の花壇にて
ドームの中はまるで常夏

 室内を出てウッドデッキの回廊を歩いたり、すみれ系の花の丘をのんびり散策しましたが、花回廊からも綺麗な伯耆富士大山の姿が一望できました。この日は少々肌寒かったものの、絶好の花見日和に恵まれました。私は顔に似合わず若い頃から花が大好きで、花をメインにした地域づくりに色々チャレンジして来ました。水仙や菜の花、桜や杏、酔芙蓉やアジサイ、ツツジなど、数えれば切りがないほど、町中に花木を植え込みました。

色とりどりの胡蝶蘭

 播かない種は生えないし、植えない花木は育たないことを思うと、はてさてこの花回廊の花々は一体誰がどのようにして育て、見る人の目を楽しませているのだろう?と思いました。花壇の中で黙々と手入れをしている人に話しかけましたが、みんな生き生きと働き、生き生きと語ってくれました。「花づくり花見る人は別の人」だと実感しながら、まるで別世界のようなメルヘンを妻と2人で堪能することができました。

「花回廊 噂違わず 艶やかに 季節な花が 沢山咲いて」

「この花は 誰がお世話を してるやら 知る由もなし 黙々手入れ」

「色つけの 技術によって とりどりの

色を表現 感嘆しきり」

「一枚の 絵でも見ている 光景に 遠望はるか 大山望む」

 

すみれの丘も綺麗でした
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