〇下灘駅でのサプライズ
昨日の夕方、四国ガンセンターでの義兄検診に立会った後、義兄夫婦を八幡浜まで見送っての帰り道、車のフロントミラーやバックミラーに後方の西の空が夕焼けに染まっている姿が映りました。運よく下灘上浜まで帰っていたので、夕焼けを見ようと急に思い立ち、国道を右折して下灘駅に立ち寄りました。下灘駅には既に沢山の人が思い思いの場所を確保して、西の方向にカメラを向けていました。私も手持ちのタブレットとデジカメのスイッチを入れ、空いた場所を確保して写真を撮りました。
やがて西の空に綺麗な夕日が雲間を破って顔を見せ始めると、それぞれの人は慌しくカメラのシャッターを押していました。やがて観光列車伊予灘ものがたりがプラットホームに滑り込んで来ました。どうやらカメラマンのお目当ては夕日と観光列車のコラボのようでした。観光列車から沢山の乗客が先を争うように小走りでホームを行き交い、沈み行く夕日を我先にカメラに収めていました。余りの迫力に一瞬たじろきましたが、夕暮れ時ゆえプラットホームの横に綺麗に咲き始めたコスモスの花など見向きもしませんでした。
車の混雑を避け、私は一足先に下灘駅を後にして帰路につきましたが、自宅の車庫に車を入れて玄関先から海の方向を見ると、さっきの観光列車伊予灘ものがたりが長い上灘川の鉄橋を松山方面に向って渡っていました。多分車内ではサプライズで下灘駅のプラットホームから見た夕日の話で持ち切りだったことでしょう。勿論私にとってもサプライズで、夕日夕焼け、下灘駅のコスモス、そしておまけに観光列車伊予灘ものがたりまで見れたのですから、昼間の疲れも忘れてしまうほどの至福のひと時でした。
「西の空 バックミラーに 赤く映え 見たい一心 下灘駅へ」
「沢山の 人がカメラを 携えて 思い思いの 場所に陣取る」
「サプライズ 観光列車 入線し 乗客一斉 みんな小走り」
「何もない 無人の駅に 人集う 30年で 認知度アップ」