〇年末恒例の人間牧場での餅つき(その2)
下準備が一段落したころ、朝が峠の向うに住んでいる亀本さん一行が、セイロにかけたもち米が蒸気を吹き始めたころ、メンバー10人余がそれぞれ、人間牧場にやって来ました。浜田さんは注文していた餡子を持って現れ、田処から一足先にやって来た女性陣が餡子を適当な大きさに丸めてくれました。重い臼を倉庫から一人で動かし、亀本さんが臼や杵を綺麗に水洗いして準備をしてくれたので、早速間髪を入れず餅つき開始です。
4年前までは臼取りは全部私の担当でしたが、その後水本先生が、また昨年からは兵頭さんがそれぞれやってくれるようになったので、私は亀本さんと二人でかまどに専念することができ大助かりでした。餅米を蒸す、蒸した餅米を臼に入れる、入れたもち米を小突く、小突き終わるとつく、ついた餅を餡子を入れたり平にちぎって丸める、丸めた餅を引っ付かないようセイロに並べて冷ます、冷ました餅をパックに詰めると、それぞれがそれぞれの役割にしたがってかいがいしく働きました。
餅臼の数は16臼とまあ気の遠くなるような多さと忙しさでしたが、2時間余りで何とかつき切りました。臼取りも餅を杵でつくのも大変ながら、丸めて並べるのも一苦労でした。ついたお餅は皆さんの持ち帰り用と、日ごろお世話になっている近所や知人友人に配るため1パック10個ずつ、60パックも詰めました。餅つき、昼食、年輪塾学習会、後片付けが終ってから、私はそれらを30軒も配って回りました。正月を前にした今の時期はお餅が恋しい季節なので、みんな珍しがったりして喜んでくれました。
「餅つきは 準備が大変 今年も 私担当 多少お疲れ」
「参加した 人の手使い 遊ばさず しっかり使う 私の役目」
「ついた餅 パックに詰めて お裾分け みんなそれぞれ 喜んでくれ」
「かまど守 お湯を足したり 薪を入れ 時には杵を 持って餅つき」