〇地域教育実践交流集会こぼれ話(その1)
交流集会の楽しみは何といっても夕食を兼ねた食談交流会です。国立、しかも青少年施設といえば、朝の集い・夕べの集いはあるし、時間に縛られた型にはまったものと考えがちですが、どうしてどうして最近の国立青少年の家は、頼めば食事も豪華だし、お酒だって飲めるのですから、昔の型苦しい時代を知っている人間にしてみれば、まるで天国のよな感じがするのです。人に隠れて持ち込んだお酒を暗がりで、息を凝らしたようにして仲間と呑みながら交流した昔も、懐かしく思い出されました。
一泊二日の今回の交流集会は、一日目の分散会が終った夜、お楽しみの食談交流会が持たれました。呑むほどに酔うほどに賑やかな交流の輪が幾つもあちこちに出来て、楽しいひと時を過ごしました。興が乗ったところでお国自慢かくし芸や恒例の競り市が始まりました。呼び物は全国から集まった人たちが持ち寄った手土産を、みんながせり落とすセリ市です。松本さん、中尾さん、灘岡さんに赤石さんも加わり、私がセリ人になり、みんなに押し売りするのですが、お酒に酔った参加者は金銭感覚が完全に麻痺していて、セリ人の思う壺な術中にはまってしまうのです。
その様子はセリ人である私からみると可笑しくて、勿論参加者も結構楽しんでくれました。お酒類、お菓子類、果物類、小物類、お土産類などなど、持参物も様々です。中には学校で廃棄処分になったスチール製の机や椅子まであり、お目当ての品を、「500円!!」「千円!!」と叫びながら寄付のような気持ちでセリ落としてくれました。その金額は積り積もって、何と4万7千円余にもなったというから驚きです。今回は食談交流会に参加した人が200人近くとなり、マイクが会場の隅々まで通らない恨みもあって、少し残念な気もしましたが、まあ余興ですので・・・。
「酒も出て 娑婆と変らぬ 雰囲気に みんな酔い知れ 時経つ忘れ」
「これなんぼ!! セリ人私 勇ましく 売った買ったで 活況呈す」
「誰よりも セリ人私 悦に入る 財布と口を 大きく開けさせ」
「毎年の ことだがこれが 楽しみと 言う人ありて 年末恒例」